INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第12章、立ち込める霧

ある仮定が浮かんだ彩花は開かれた国会議の中で告げ、そしてもう一つ、この

大陸の者だけでは解決は不可能と述べる。そこで提案したのはかつて異変を感

じていた国外の生物スリッピーとテイルス。彼らとの協力を提案するのだった
__________________________________

場所は移り変わりクリミア城内、広場の中ラグズやベオクに紛れどちらでもな

い、彼らからすれば『奇妙』としか言いようのない容姿の数人がこの場にいた



「初めまして、遊撃隊『スターフォックス』。私はペッピーと申します」

「遊撃隊?」


スターフォックスはリーダーフォックスを初めとした数人で成り立ち色んな星

を駆け巡りながら警察の手伝いをしたり星を守る組織だと彩花は説明する

灰色のウサギペッピー、緑のカエルスリッピー、青いネコの姿はクリスタルだ



「僕たちは・・・『スマブラ』ファイターの一人ソニックの仲間。僕はテイルス」



そして一方テイルスはもはやセガの世界ではお馴染み黄色いキツネテイルス

ピンクのネコエミー、赤いハリモグラナックルズ、そして紫のネコブレイズがいた



「うわあ、すごい迫力・・・」



テイルズがぽつりとつぶやくと続いてテリウスの人たちをそれぞれ名乗っていく



「まずは協力するメリットから明確化しようか」

「そうだな。私は『キカイ』というものに触れた事がある。あれは細胞組織からなる
 生物的な物ではなく・・・言うならば魔術に近いとても複雑な構造で出来ている」



彩花に続くようにゼルギウスが話し始めると一同は集中する



「この国にそんなものはない。機械は圧倒的防御力を誇り戦闘用ともなれば
 ちょっとやそっとでは壊れない。さらに遠距離攻撃にも長け厄介な物体だ」

「ハッキリ言うと剣や槍じゃ相手にならない・・・と言ってもいい」

「なんだって・・・?」



辺りがざわつくと再びゼルギウスは言葉を発する



「そんな兵器に対抗するにはこちらもそれなりの手段を用意しなければならない」

「ここでオイラたち、スターフォックスの出番だね!」



スリッピーの得意げな言葉に一同は顔を見合わせ「?」を浮かべた



「スターフォックスは主にここまできたあの機体・・・兵器で戦う」

「あれでか?」

「そう。あれには砲台がついていて砲を撃つことができる。空を飛び我々では
 手の届かぬ相手でも簡単に撃ち落とすことができる。大きな戦力になるだろう」




「そして何度かの戦いで感じたんだけど、機械が混ざっているとはいえ動き
 は機械まんまじゃないと思った。機械っていうのは基本頭脳や心はない」



魔導書のようにエネルギーを加える事によって従来の働きを持つ。予め組

み込まれたプログラム以外の事は出来ない。だがイグジステンスは違った



「状況に合わせて動きを変えてくる。それだけ高度なプログラムが組まれてい
 るのか、はたまた指示を出す者が他にいるのか。まるで頭脳があるかのよう
 に人間や生物に近い動きを見せた。まるで人工知能を備えてるかのように」

「ちょ、ちょっと待って、プログラム?人工知能?訳がわからないよ」

「・・・まあつまり、未知すぎるってことだよ。だからこそ分析に特化したテ
 イルスが必要なんだ。しばらくテイルスには分析を頼んでいいかな」

「任せてよ!」





間もなく会議は開かれ方針が決まっていく




「スマブラ、とやらの連中は全滅なのか?」

「わからない」

「そいつらを狙っているという目的がある以上そいつらに会いに行
 った方が上の連中と接触するのに一番手っ取り早いと思うが?」

「た、確かに・・・」


同意するようにペッピーが腕を組むとテイルスが告げる


「でも空間すら違う僕らの星ですらソニックはいなくなっちゃうし・・・他の人達がどん
 な場所に住んでるかわからないけど・・・ねぇ、一番手が届きにくそうな人って誰?」

「なんにせよ・・・確認しにいくにしてもひとつ問題がある」



テイルスが彩花に聞いた直後、言葉を遮ったのはサザだった



「問題?」

「あんた達が来てから・・・海に異変が唐突に起き出してな」

「え、どういうこと?」



驚いたようにエミーが尋ねるとサザに代わりミカヤが口を開く



「空はこんなに天気がいいのに、海に出たとたん天気が悪くなって・・・漁師によ
 ると海が荒れていないからって船を出すと航海の途中で何故か元の場所に
 戻されるそうなの。これも今までなかった現象なんだけど・・・これも今回の?」

「なんだそれ、めちゃくちゃじゃねえか」

「お蔭で漁に出られないどころか船による移動もできないそうよ」











「・・・で、試そうってのか?」



海辺にやってきたナックルズが言うとテイルスは頷いた



「うん。僕とエミーは空から、ナックルズとブレイズは船で試そう」

「天気は・・・快晴だな。まあいい、信じられないなら試せってな」



飛行機と借りた船に乗り込んだそれぞれは大陸から離れていく。約十分

経つが異変はなく、何もないと思った途端空に薄暗い雲がかかり始めた



「空が・・・偶然か?」

「さあ、ここら辺の天気なんて知るわけないし。この時間から雨とかじゃないの?」



天気は悪くなるが雨は振らず、風も特別強くない。しばらく船を漕いでいると

前方に空高くまで巻き起こる竜巻が目に留まった。よく見ると数か所に発生し



「気を付けてよ」

「おいおい、霧が濃くなって、お、おい、何も見え・・・」



視界は白く染まり右も左も見えなくなる。しばらく操縦を止めると霧は晴れた



「・・・あれ!?」



目を丸くすると2人は舵を取るのも忘れて辺りを見渡した。慌てたように舵を取

り直すと再び前へと進んでいく。同じように竜巻が見え・・・結果は同じだった

海辺に戻ってくると既に飛行機で向かったはずのテイルス達の姿が見える



「あ、どうだった?」

「駄目だ。噂通り気が付いたら元の場に戻っていた」

「僕たちは至る所に竜巻があって進めなかったんだ」



困ったようにテイルスが告げると隣にいたブレイズも頷く。そしてこの結果は

彼らの口から城の人たちにも真実として瞬く間に広まり彼女たちにも伝わった



「これじゃ動けない」

「そうね」



ルキノと共にため息をつくと横から足音と声が聞こえてきた



「彩花、こんな状況ですし共に町に行きませんか?」

「エリンシア?」

「もしかしたら数日経てばおさまるかもしれません。ずっと会議やら警戒やら
 皆の疲労も溜まっているので・・・カリルの店で菓子でも貰おうと思いまして」




ルキノさんに留守番を任せエリンシアと共に天馬に乗ると勢いよく足は離れた




「そういえばカリルさんも久しぶりだ」

「えぇ、カリルもきっと喜ぶと思います。・・・あら?」



ふとエリンシアは前方に天馬の姿が見え近づいていく



「マーシャ?」

「エ、エリンシア様っ!?」







扉を開くとカランと鐘の音が響き独特の匂いがした。中に入るとカウンター

にいた金髪の女性が気づき振り返ると手を上げエリンシア達を呼び止めた



「来てくれたのかい・・・ってんん?」

「カリルさん!」


エリンシアの背後からひょっこりと現れた姿にカリルは目を丸くした

そこにいた人物はバーであるこの場にはどう見ても似合わないからだ



「来てたのかい。元気そうでなによりだよ」

「あ、いたお兄ちゃん!」



マーシャがカウンターに座る男性に向かっていくと彩花は告げた



「お久しぶりです。カリルさん」

「聞いてくださいカリル、彩花ったらすっかり戦いに慣れて」




お菓子を取り出すカリルに向かって話しかけると彼女は笑みを浮かべ



「あの時は生まれたての小鹿のようにぷるぷる震えてたってのに」

「小鹿って・・・」





「もうこの馬鹿アニキ!何度言っても聞かないんだからーーーっ!」



ふとマーシャの悲観の声が聞こえ三人は振り返る



「はあ、あの時正の使徒と戦った人物とは思えないていたらくっぷりだね」

「そうだ。せっかく来てくれたんだ。女王たちも何か食ってかないか?」

「え?ですが・・・よろしいのですか?」



カウンターにパスタが置かれると彩花は目を輝かせていた



「おいしそう・・・!」

「たーんとお食べ」

「いただきます・・・!」



フォークを使って一口口に入れると更に表情は輝いたものとなった



「・・・!」

「ここには色んな客が来て色んな面白い話を聞くこともあるんだが、そう
 いえばこの間変な客が来てたな。何とも違う大陸から来たらしいんだが」

「え、違う大陸から?」



現在海は渡れない。となると異変が来る前にここに来たのだろうか


「よかったら聞いてくかい?時間があるのなら、だけど」

「えぇ、カリルの話はいつも面白いですから。是非お願いします」

「まあそいつそこの呑んだくれみたいに相当呑んでたから妄言かもしれ
 ないが声を大にして『俺は勇者と旅した事がある!』とか言ってたのさ」

「そ、それはまた面白いお客さんですね・・・」



近くにいたマーシャが苦笑いするとつられてカリルも苦笑いした



「あぁ。化け物を倒しただのそいつは瞬く間に世界中に知れ渡る有名人にな
 っただの色んな事を喋ってたね。ここで勇者って言ったらアイクくらいしかい
 ないがどうやら違う人物らしい。そんな話を繰り返し何時間も困ったものだよ」

「でも困ったねエリンシア。海を渡れないんじゃブレイズが感じているってい
 う気配も追えない。なるべく目的の先回りして尻尾を掴みたいところだけど」

「そうですね」



数時間後、頬を膨らませているマーシャと共に廊下を歩いていた


「どうしたら改心してくれるのかな」

「うぅーマーーシャーー」

「ちゃんと歩いてよ!置いてくよ?」

「うぅ・・・アイナ~妹が冷たい」

「いや、私の名アヤカですけど」


よく公務をサボりカリルの店で酒を呑んでいるこの人物はマーシャの兄であ

る。しっかりものの妹とは似つかないが髪色が同じでれっきとした兄弟である

名をマカロフ。これでもジョフレ率いるこの国の王宮騎士団の一員なのだ



「まじでマカロフさん見てると国の直属機関ってこんなのでもなれるのかって思っちゃうよ」

「違うよ!私たちはエリンシア様に拾われたようなものだからちょっと特殊なんだ。
 もちろん好意に甘えずこのクリミア王国とエリンシア様に尽くそうと思ってるのに」



隣を見ると深いため息を吐いた



「あの時は真面目に戦ってちょっとだけ見直したのに・・・」

「う、うーん・・・なんだか他人事とは思えないのは何故だろう・・・」







そんな中、灰色一色に染められた地の中光が壁を伝っていく



「・・・・・・」



潜めた足音と息。男は小刻みに震えながら先へ先へと進んでいた




=====================================

次回

海を渡る方法を分析するテイルス。そんな中テリウスの一部である孤島に

集中するイグジステンスが確認された。偵察と原因を探るべく王宮騎士団

を初めサナキ達は唯一道が開かれる引き潮の時を狙うのだった



次回 第13章、「古神殿の海図」


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