INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第9章、隠された歴史

呪いを解くためランドール大陸にやってきた一同。2人の王に代わりガリアの

新王スクリミル、クリミアからユリシーズが参加した。リレミアの王子ミズキ

の手配で無事薬を手に入れることができた一同は再び魔法で戻るのだった
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地面に魔法陣が現れると光の中彩花たちは現れる



「夜じゃない」

「向こうは夕方だったんだけどなー」

「微妙に時差があるっぽいね」



しかしすぐに明かりが一同を照らすとそこにはエリンシア達の姿がある

のだった。次の日、目が覚めた彩花はエリンシアの元にやってきていた



「薬は効果あった?」

「今のところは・・・。ですが効果が現れるまでには時間がかかるそうですね?」

「まあ、呪いの力が強いと丸一日かかるらしいけど・・・ラグズは生命力は高い
 しもう少しは短縮されると思う。これは結果が出るまで待つしかなさそうだね」

「そうですね。・・・あの、彩花」




数秒間、どうしようか迷っていたエリンシアは迷いながら声をかけた



「何?」

「・・・随分、変わりましたね」



エリンシアはうれしそうな、悲しそうな声と表情だった



「そうかな?」

「・・・あの、ずっと気になっていたのですが・・・」

「お前、あの後何をしていた?」



エリンシアが言葉を発する前、別の方向から別の声が聞こえた



「何を・・・とは?」

「ユリシーズから聞いたわ。ランドール大陸の戦争・・・当事者らしいじゃない」

「どういうつもりだ?」



これまでのような穏やかな雰囲気はそこにはなかった




「正直に答えて下さい。貴方は・・・私たちの元以外でも戦ったのですね?」

「・・・・・・」



エリンシアの言葉に少女は顔を歪めると数秒間言葉を発さなかった



「・・・そうだと言ったら?」

「!やはり・・・。なぜですか、なぜそんなことを・・・」

「あの頃とは違う。・・・とだけ言っておく」




「た、大変です!!」



その時一人の兵士が駆け込むと早口で叫んだ



「クリミア城正面に多数のイグジステンスが出現しました!」

「なんですって!?」



一同は慌てて外に出るとそこには無数のイグジステンスが地上に空中にいた



「なんて数だ・・・」

「まて、あの一番奥にいるやつ。明らかに周りと違う。あいつさえ倒せばあるいは・・・」

「サナキ様達に知らせを。今ここへ向かっているはずです!」




すぐに迎撃態勢に入り数十分、倒せど倒せど数が減る様子はない



「俺たちも化身さえできれば・・・!」

「ティバーン、あまり無理をするな。女王たちは十分に強い」



今にも飛び出しそうな鷹王をリュシオンが説得しながら止めている中下に

見えるのは戦闘の様子だった。今まで感じたことのない感情を感じていると



「戦いたいのに戦えない。その意味がわかりますか?」

「!」



同じく戦闘の様子を見ていた彩花は告げた。その時エリンシア達の前にいた

人型のイグジステンスは突如姿を消す。一同は驚きの声を上げ辺りを見渡す



「あの時ずっと思ってた・・・人は同じ立場に立たないとその気持ちはわからない」

「・・・・・・」

「・・・俺たちとお前じゃ立場が違う。王がこうなるなんてもってのほか・・・お前の
 言いたいことはわかるが、俺たちはそれでおしまいって訳にはいかないんだ」

「それは・・・分かってる。けど・・・」

「大体状況も違う。それを比較するのは少し違う気がするな」



元々戦う為にあったものと戦う必要性のなかったもの。生い立ちが違う異常

比較するのはお門違いだろうとライは告げる。だがその言葉で納得いくほど

あの時感じたものが、今感じているものが浅はかなものではない



「でも・・・」



その時、会話は突如感じられた禍々しい気配にかき消された




「クリミア女王!今助太刀に・・・・」

「サナキ様、後ろ!!」



サナキの背後に人型のイグジステンスがいた。目の部分が光り始めた



「サナキ様!!」

「っ!?」



咄嗟の事に振り返るが反射が追い付かずどうにもできない。その時光線が

発射される前に人型のイグジステンスは刃に切り裂かれ真っ二つに割れた



「お、お前は・・・。っ!?」



すぐに別のイグジステンスが迫っていることに気づくが鎧の人物は気づいていない

ようだ。すぐに気配を察知しガードしようとするが攻撃は兜に当たり兜が割れた



「この程度で・・・私は倒せない!」



ヒビが入るものの動じることなく剣を振るうと魔物は二つに割れた



「厳しいようでしたら後方に下がった方がよいかと」

「な、なにを。まだまだこんなの余裕じゃ!」






「ハ・・・イ・・・ジョ・・・。ジャマスルモノ・・・」





気を取られているうちにその場からリーダーと思わしきイグジステンスは消え

城内にいたティバーンたちの前に突如現れた。エリンシア達はそのことに気づき



「エリンシア様!!リーダーがフェニキス王たちのところに!!」

「!!」





「なっ・・・突然現れた!?」

「ハイジョ・・・・・・」

「こいつ・・・喋る!?くっ」



構えると化身しようと力を込めるがあの模様は消えておらず化身もできない



「くそっ。まだ解けねえのかよ!!」

「おい下がれ!!」



ライが叫ぶが少女がそこから動く気配はない



「聞こえないのか?おい!」

「・・・・・・」



静かなまま彩花は手に剣を現すと強く握った。そして数秒後上空についた

エリンシアが同じ高さに到達しようとしたとき彼女は剣を敵に突きつけた



「っ!?」



周りにいた誰もが目を見開いた瞬間駆け出し剣はイグジステンスを吹き飛ばした

地面に落ちていく中追うように少女もその場から姿を消すと敵は起き上がった



「クリミア王女エリンシア、この国を好きなようにはさせません!」

「・・・クリミア王宮騎士団。何としてもこの国を守り切る・・・!」




エリンシアとジョフレの声が上がる中鎧の男もまた少女の横に並んだ



「君も君の好きなようにするといい。私はそれについていくだけだ」

「・・・・・・」



目を伏せて数秒、顔を上げると強く握った剣を敵に向かって突きつけた



「いいか。・・・私の名は・・・カミヅキアヤカ。この剣と力でこの世界を護る!」



戦場に出ていた多くの兵の攻撃でリーダーを初め周りにいた魔物たちは倒され

ていく。そしてリーダーらしきイグジステンスが消滅するとともに周りも消えていった



「・・・・・・」




ティバーンたちが下に降りてくる直前、鎧の人物の兜のヒビが広がり割れた

その瞬間顔面が現れそれを見たサナキを初め数人は驚きの声を上げる




「なっ・・・な・・・!?」



驚いたように口を覆うが声が出ない。違和感に気づいた王たちだったが



「なぜ・・・そなたがここに・・・」

「・・・お久しぶりです。サナキ皇帝陛下」





兜が落ち明らかになった人物はサナキにとっても誰にとっても衝撃でしかなかった

兵達が負傷者を運んだり状況の確認をしている中サナキは今もなお真っ白でいた



「ゼルギウス・・・?おぬし、ゼルギウスなのか・・・?」

「・・・・・・」

「どういうことだ?なんであんたがここに・・・アイクに倒されたはずじゃ・・・」



かつてベグニオン帝国の将軍であると同時に裏腹では別名『漆黒の騎士』と異名

を持つ者として大陸中に名を馳せていた。世界中から実力者として知られていた

ゼルギウスだったがその正体は英雄アイクの父を殺めた張本人だった



これを知ったアイクは敵と父の弟子であった漆黒の騎士を超えるために戦いを

挑む幾度となく戦いが行われる中数年前、あの導きの塔でアイクが勝利した



「・・・サナキ」

「な、なんじゃ」



声をかけると心ここにあらずといった声でサナキは反応する



「・・・・・・皆、ごめんなさいっ!!!」



次の瞬間、この場いっぱいに広がるほどに彩花の声が響いた。同時に頭を深く

下げ振り向いたサナキを初め誰もが状況を理解できないといった様子だった



「な・・・どういうことじゃ?なぜ彩花が謝って・・・」

「これには・・・とある事情がありまして・・・」



導きの塔でアイクに敗れたゼルギウスは生涯を終えた・・・はずだった。しか

しアイクたちが去ってから彩花が現れかつて言葉をかわした人物に同じ志を

持つ者、またその事情に当時いた女神たちの力を借り命をつないだのだ



「なん・・・だって?」

「謝って許されることではない事は重々承知しています。ですが私は・・・
 ゼルギウスは生きるべき人間だと思っています。あの時も・・・今も!」

「・・・・・・」



彼女の真剣な言葉に誰もが言葉を失っていた



「あれから・・・ずっと生きていたというのか?」

「はい。ゼルギウスは一時期記憶を失ったまま別の大陸にいました」

「ちょ、ちょっと待て、混乱してきたぞ」

「サナキ様!」




ふらついたサナキをシグルーンが受け止めると詳細は後日話すこととなった




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次回

サナキ達にとって衝撃の事実、それは彼女らだけでなくかつてあの戦いに

参加した者たち全てが驚きを隠せなかった。そして、追い打ちをかけるよう

に少女はあの時から変わり、定められた使命を明らかにするのだった・・・


次回 第10章、「繋ぐもの」


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