INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第8章、天涙の泉

ユリシーズの言葉を頼りに僅かな可能性に賭けることに決めた一同。しか

し明らかになった大陸はなんと彩花が知るという場だった事が明らかにな

る。サナキの提案と魔法で選抜されたメンバーが向かうことになり・・・
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「かなり膨大な量の魔力を使った様子。しかしあの瞬間魔力が大幅に増幅
 されたのを感じた。賢者クラスでもあれ程の魔力はなかなか出せませぬぞ」

「私・・・魔力だけは馬鹿みたいにあるようで・・・」



クリミア城内にいた彩花たちは無事ランドール大陸についていた



「それにしてもまさかエディがついてきてくれるなんて」

「ミカヤとサザに頼まれたんだ。自分たちは城から動くわけにはいかないからっ
 て。デインに来てたって知ったのが帰った後でさ。もっと早く行けばよかったよ」

「そういえばサザやレオナルドはいたのにエディだけいなかったね?」



元々ミカヤの属していた『暁の団』。他にもメンバーはいたが元いた場に

帰ったりと話は聞いていたが彼だけミカヤから告げられることはなかった



「あー・・・おれ、あの戦争が終わってからあの団を抜けるって決めてさ。レオ
 ナルドは残ったんだけど俺はもう誰かを傷つけるのは嫌で町に住んでるんだ」

「そうなんだ。・・・けどならよかったの?」

「うん。ミカヤとサザの頼みだしね。それになんだか懐かしいなと思って」

「・・・そう」



その時待ちくたびれたと言わんばかりの声が聞こえた


「おい」

「スクリミル?どうかした?」

「いい加減待ちくたびれたぞ。他の王たちが動けんというから俺が来たという
 のに懐かしい昔話をしに来たんじゃないんだぞ。さっさと水を手に入れるぞ」





それからしばらく歩き続けるとクリミアとはまた違った城下町が見えてきた。迷

うことなく歩いていく彩花についていくと一同は城の前へとやってくるのだった



「すぅー・・・はぁー」

「どうかした?」

「ここに来るのももう何年振りかなあ・・・」

「そ、そんなので大丈夫なの?」

「あはは、ちょっと行ってくるよ」



そういい少女は城の方へと歩いて行った。門番らしき兵士の人と話している

と門は開けられ中へ入っていく姿が見えた。一方中に入った彩花は案内され

るまま歩いていくとある部屋に案内されその人が来るのを待っていた



「あ、出てきた」



呼ばれるまま城の中へ入るとその先にいたのは青年だった



「えーと、まずは紹介します。この人がここリレミア王国の王子」

「初めまして、リレミア王国第一王子ミズキと申します」

「で、ミズキ。さっき言った件について何か知ってる?」




「・・・はい。確かにそんな泉は存在します」

「ほ、本当か?」

「皆さんが言ってるのは多分『天涙の聖水』の事だと思います」

「天涙の聖水・・・」

「それはどこに?リレミアの中にあるの?」

「いえ、アルデバラン王国にあります。良ければ私から取り合ってみましょうか
 ?何せ特殊な水な為許可を得た者以外採取するのは禁止されているのです」




是非頼みたい、と彩花が告げるとミズキは頷いた



「なんと・・・魔法で」

「テリウス大陸はすごーく遠いところにありますから船で来るのは難しくて。ミ
 ズキ、ありがとう。呪いを解けないと色々と大変なことになっちゃうからさ」

「いえ、お役に立てたのなら」





「・・・ところでお前この王子と親しき仲のようだが?」

「スクリミルがそれ聞いちゃう?本当は帰ってから言おうと思ってたんだけどな。
 エリンシアとか気になるだろうし。いや、めんどくさいことになりそうだけど」

「なるべく簡単に頼む。難しいことはわからんからな」



苦笑いすると彩花は口を開いた



「相変わらずだね。まあ、簡単に言うとテリウスから戻った後来た場所って
 言えばいいかな。そこで知り合ったって感じ?まあいろいろあったけどね」

「・・・んん?確かその頃は・・・」




ユリシーズが何かを思い浮かばせたかのような声を出すと彩花は頷いた



「そうです。例の戦争があったときです」

「なんだと?」

「元は旅しに来たんですけど、そこで倒れたミズキに会って。それから王子だっ
 たり追われてることを知ったりしてまあ・・・あとはテリウスと大体一緒な感じ」




それからそう時間が経たないうちに許可の返事が来た



「念の為レプシスに同行を頼みました。無事水が手に入るといいですね」

「あの時以来だな、よろしく頼む」

「こちらこそよろしくお願いします。レプシス将軍」



こうしてリレミア王国から出発した一同は道中何も起きず国境を越えた

国と泉の関係者に遭遇すると案内されるまま一同は森の中を歩いていた




「この先に・・・あれです」



視線の先を見ると森が開けて巨大な泉が出来ていた。一見ただの水に見える

が太陽光に照らされてキラキラと輝いて見える。周りが木々に囲まれているこ

ともあり空気が澄んでいるのが身体全体を通して感じられる



「わあ、綺麗!」

「こらリィレ、少しは落ち着いてだな・・・」

「でもでも綺麗じゃない?」

「まあ、否定はしないが・・・。この水でどんな呪いも消せるんだな?」



レテが案内者に向かって尋ねると視線がきついからか慌てるように



「ど、どんな呪いもかどうかはわかりませんが今まで流行った病やこ
 れを求めてやってきた人たちの病や呪いは全て治癒されています」

「一見ただの泉だが・・・」

「天使の涙が集まり泉になった・・・と言い伝えられており天涙の泉と呼ばれて
 いるのです。ただこのままでは強い呪いの場合効果は薄いでしょう。この地に
 ある薬草と調合する必要があります。その為に一度町に戻る必要があります」



こうして来た道を戻っている途中、ふとリィレが呟いた



「思ったより簡単に見つけられてよかったね」

「そうだね。ミズキが水のこと知っててよかったよ」



それから薬の製法には時間がかかるらしく村で待っていると薬剤師が

慌てた様子で小屋の中へと駆け込んできた。半分パニック状態で



「あわわわも、申し訳ございません!たた、大変なこ、ことが・・・!」

「何事だ?」

「わ、わた、私どうすればよいのか・・・あわわわ」

「落ち着け。一体何があったのだ?」



レプシスが落ち着いた声で告げると少し落ち着きを取り戻したようにハッとした



「も、申し訳ありません。症状を聞いた上で呪いを解く薬を製法していたのです
 が・・・もう少しで完成というところで盗賊に襲われまして・・・薬を盗まれました」

「なに!?」



スクリミルが声を荒げると男の人は怯えるように反応した



「その盗賊はどこに?取り返そう」

「地下水路を通って逃げて行ったので・・・道具屋の近くの裏路地の方向かと」

「皆、急ごう!先回りして・・・薬を取り返そう!」




彩花が立ち上がると周りにいた人たちも頷いた




「皆、ストップ。もしかして待ち伏せ・・・ってこともあるかもだから偵察を出す」



そういい少女の懐から現れたのは見慣れない形の物体だった



「それは?」

「偵察機。・・・よし、ちゃんといる。レプシスさんたちは反対側から」

「そうか、挟み撃ちにするのか。承知した」



剣を手の上に現し握ると潜めた声で告げた



「ミラージュ、ペイン。・・・全員、準備はいい?・・・よし、じゃあ行くよ・・・!」



合図と共に駆け出すと薬を取り戻すための戦闘が始まった。薬は全部で5つ

反対側の通路へ逃げ込もうとすると半分の隊が塞ぎ盗賊は剣を構えた



「絶対に逃がすなよ!ライ達がかかってんだ!」

「おそらく狙いはあの薬だろう。貴重なもの故高値で取引される」



「ぐっこの・・・!」



盗賊の男の一人が剣を振りかざしたもののレプシスは見事に避け剣を振るった



「ぐああっ!」

「こ、こいつ・・・強いぞ!」

「リレミア王宮騎士団団長レプシス、いざ参る!!」



「俺たちも負けてられんぞ、レテ!リィレ!」

「わかっている!ガリアの戦士の力・・・その身を持って思い知るといい!!」

「私だって!」



盗賊から薬の入った瓶を確保するとレテは数を数えながら言う


「1、2、3、4、5・・・よし。ちゃんと数はあるな」

「ひとまずは取り返せたか」



あとどのくらいで完成するのか尋ねると色が変わったら完成だと薬剤師は

告げる。それから荒らされた小屋に戻ってくると一同は液体を見つめていた



「お、おお・・・」

「色が、変わった・・・」



薬草をいれたことにより透き通った緑色をしていた液体が時間の経過により泉に

あった水と同じ無色透明に変わっていく。水の成分と色素が分解されたのだとか



「これでライや鷹王や鴉王の呪いが解けるのだな!」

「これで駄目だったらまた別の方法を考えるしかないし。試すしかない」



お礼を告げリレミア王国に戻ってくるとミズキにこのことを報告する



「そうですか。それはよかった」

「そういえば彩花殿、最近周囲の大陸で突如魔物が現れたと噂を聞いたのだが」

「あぁ。まさかここも?」

「いえ、幸いここはまだ報告には上がっていないが何か知っているか?」



レプシスの言葉に彩花は首を横に振った



「いえ、テリウス大陸も突然現れて、原因は一切不明なんです。目的の呪いも
 その魔物にやられたもので。今テリウス大陸内で原因の調査をしてますが・・・」

「そうだったのか」

「彩花様、あの方々は?」



ミズキの言葉にぴくりと反応すると少女は告げた



「わからない。世界が滅ぶ・・・という最終的結果への傾向はあるけどまだそんな
 後先ない感じじゃないし。けどこのまま悪化すれば・・・何かあるかもしれない」

「・・・彩花様。その調査我々も協力させていただけないでしょうか?」

「え?ミズキが?」



彩花の言葉に「はい」とミズキは頷いた



「でも、ミズキも王子だし大陸から簡単に離れられないんじゃ?」

「その件なら問題ありませぬ」

「レイムさん!」



横から聞こえた声に振り向くとミズキの理解者であるレイムの姿がいた



「今は国同士で争うこともない故、どうぞ彩花様にご協力ください」

「レイム、ありがとう」

「それならば私もお供いたします」

「うん。この国の事はレイムと兵士と王宮騎士団たちに任せるよ」

「はっ、お任せください」



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次回

ミズキにレプシスを加えクリミア王国に戻ってきた彩花たち。薬を投与するも

すぐに効果は現れず結果を待つことに。しかしクリミア城にイグジステンスが

現れる。クリミア城に向かっていたサナキ達も加勢するが・・・


次回 第9章、「隠された歴史」


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