INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第7章、泉の在処

魔女により化身を封じられたライ、ティバーン、ネサラ。軍の主力ともいえる

ラグズの力の低下は大きな影響を与える。しかしデイン城に来ていたユリ

シーズの言葉で僅かな希望を掴む。エリンシア達は大陸を探そうとするが・・・
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「で、その大陸の名は?」

「ええと、なんでしたかな・・・」



思い出すように考えだすと数秒が経過する


「重要なことなのよ、思い出してちょうだい」

「・・・そうだ。思い出しましたぞ。確か・・・」


その時、勢いよく扉が開くとデイン兵が駆け込んできた


「ミカヤ様!城下町に賊の報告が!」

「なんですって?」

「襲撃を受け混乱している城下町を狙っているのではないかと思われます!」




「・・・どうやら話は後のようですな」

「仕方ありません。ミカヤ様、私たちも共に参ります」

「・・・いえ、皆さんは現在運んでる物資の確保をお願いします。山賊は私達が引
 き受けます。今は何よりも物資が不足していますから。どちらも守らなければ」



また別の場でもこの報告は多くの人の耳に入っていた



「・・・やれやれ、再会の言葉をかわす暇もないようですね」

「だね。確か物資のルート確保だっけ。山賊が狙ってくるかもしれないから気
 を付けないと。まだ『イグジステンス』もその辺をうろうろしてるかもしれないし」

「イグジステンス?」

「『未知なる存在』の総称。こっちのが言いやすいでしょ?」






「さ、裏の森方面からも多数の『未知なる存在』が押し寄せています」

「こっちは私達で対応するわ」



そういいグレイル傭兵団と王宮騎士団が去っていくとサナキが口を開く



「さて、皆の者。我々も行くぞ!」

「これは・・・長期戦になりそうだね」




サナキに続いて彩花が魔導書を構えると戦闘は始まった




「鷹王!今は戦えないんですから下がっていてください!」

「・・・あいつ・・・」



崖の上から見ていたティバーンは一点にどこかをみている。視線の先を追うと


「・・・あれ?」

「あいつまた・・・やっぱり女王の言う事は本当だったんですかね?」




馬車を見送り襲い掛かろうとする山賊と魔物を退けたのちサナキは叫ぶ





「これで最後じゃ!ミカヤたちの援軍に行くぞ!」




無事物資と住民を守りきることに成功した一同は城に戻ってきていた



「え?ライ達の呪いを解く方法がわかったんですか?」

「雲をつかむような話だけど・・・ユリシーズ、もう一度話してちょうだい」



「私はただ町の一角の酒場で聞いただけです故。ここから遥か遠くの大陸にどんな
 呪いも解くという魔法のような泉があるらしい。それを見つけ出せればあるいは・・・」

「で、その大陸は?まさかさっきの闘いで忘れたとか言わないわよね?」

「覚えていますとも。そう、それは確か・・・地図を拝借いただけますかな」



巨大な机にいっぱいに広がる地図を広げると辺りを見渡し告げた


「確か・・・・・・。ありました、ここですな」

「ええと・・・RunDoll・・・ラン・・・ドール・・・?」






「聞いたことのない大陸ね」

「それも当然でしょう。なにせ我々のいるテリウス大陸とはこんなに離れているので
 すから。名が世界に出た時期、我々も同じように復興作業に追われていましたし」

「待て待て、これすごい遠いじゃないか。こんな距離どうやって行くんだ?」

「船・・・でしょうか?しかしこれだけの距離を船で移動できるのでしょうか?」

「何日・・・いやそれ以上にかかるんじゃないのか」




地図とにらめっこしながら口々に一同は思ったことを述べていた



「それにどんな大陸かもわからん。変な規制とかあったら面倒なことになる」

「事前調査が必要・・・ということですね。先程あった我々と同じように・・・とは?」

「もしもーし」




エリンシアが口を開いた直後、息が混ざった声が聞こえた



「どうかしたか?」

「えーと多分・・・このランドール大陸・・・知ってる」

「「・・・・・・」」





「ガリア連合軍とベグニオンが戦っていた頃くらいからこの地でも国同士に
 よる争いが頻繁に起こっていたようです。現在は終戦したと聞いております」

「そうです。それに上陸の問題は大陸内に知り合いがいるので多分大丈夫です」

「知り合い?どういうことだ?」

「まあその話はあとでするとして・・・とにかく問題点は移動方法です。長期
 の航海となると色々と危険が増えますし、物資も大量に必要になりますし」



何より木造の船では耐久の面でいろいろと不安がある。天候がすぐ変わる海面上

嵐でも来たらそれこそ自分がこの大陸に流れ着いた事件の再来になりかねない



「鉄でできた船・・・とかないですよね」

「鉄?そんなもので船なんか作ったら沈むだろ」

「・・・・・・」



その時、提案があると声を発したのはサナキだった。一同が振り返ると



「彩花よ、そなた確か移動魔法が使えたな?」

「え?まあはい」

「あれはどの範囲まで移動が可能だ?確か記憶にある場ならいけるのだろう?」





「え?この星ならどこにでも・・・ただ目印になるものをを完全に覚えてる
 必要がある。あ、そうだ!私がランドール大陸に行って聞いてこようか」

「まあそう慌てるな。つまりその魔法でランドール大陸へはいけるのだな?」




サナキの言葉に頷くと考え込むような素振りを見せ数秒後、サナキは顔を上げた



「ひとつ提案がある」

「なんだ?」

「我々で魔法を増幅させ範囲を広げる。それで行くというのはどうじゃ?」

「え?そ、そんなことができるの?」



驚いたように彩花が尋ねると確信はないがとサナキは言う



「もし魔法の構造を分析することができれば可能じゃ。今ははっきり
 と言えない故調べる必要がある。彩花よ、力を貸してはくれぬか?」




それから数日、サナキが彩花の魔法の分析の為、また彩花も協力のため会議

の場から席を外していた。万が一の為他のメンバーは別の方法も模索していた



「なかなか複雑じゃな・・・よくこんな高度な魔法をいとも簡単に使うものだ」

「そんなこと言われても構造とかよくわかんないし・・・」



なんだかよくわからない魔法陣の上に立たされるとサナキが呪文を唱えること

により魔法陣は光り得も言えない不安心に駆られている。何が起きているのか

ただ空中に浮かび上がった呪文のような文字を見ては何かを書き起こしている



「本来魔法も学校で・・・学問所で構造とか学ぶんだよね?」

「一歩間違えれば自らだけでなく周りも巻き込みかねないからな。魔法はあらゆ
 るものの中で一番扱いに気をつけねばならん。故にちゃんと学ぶ必要がある」

「うわあ・・・私そういうの何一つ学んでないよ。あぁ、でも最初の魔法はちゃん
 と人に教えてもらったものだから・・・あの時は苦労したなあ。全然できなくて」



そんなことを話しているうちに光は淡くなり消えていった



「今日はこのくらいにしておこう。身体に異常はないか?」

「特には。ベグニオンにはそんな技術があるんだね」

「研究者や賢者ともあろうものなら魔法の分析ができるものも少なくはない。
 私も少しだけかじっておったが・・・まさかこれが役に立つ日がくるとはな」




それから会議に現れたサナキから告げられたのは人選だった




「私は国の事があるが故ついていくことはできぬ」

「私もデインを空けておくわけにはいかないわ」

「そもそもそんな魔法のような水があるのかどうかすらわからぬ。それに魔法も
 そう拡大は出来なかった為そう多くの人数は連れていけぬ。調べていておど
 ろいたぞ。あの魔法・・・発動だけですら尋常ではない量の魔力を消費する」




「彩花は?」

「色々仕様実験などに何度も魔法を使わせたから今は休んでおる」

「で、何人まで連れていけるんだ?」



連れていける人数は本人を含め10人。敵襲の事も考え王や重要人物はここテ

リウス大陸に残した方がいいという。これを踏まえた上で決めなければならない

それから長期にわたり城を開けることもできぬため一同は一度自分の国へ戻っ

て行く。そんな中彩花はデイン城に留まっていた



「なんだか、貴方と会うときはいつもバタバタしてるわね」

「まあ、何もない日常なんでつまんないだけだしね」



久しぶりに会った彼女は明らかに雰囲気が変わっていた。そんな彩花はある場

に行こうと城を出てしばらく馬車に揺られるととある町の前にやってきていた



「ミカヤまで来ることないのに」

「私もたまにはここにいる皆に会いたくなるの」

「・・・ところであんたはここに何の用が?」



サザが尋ねると歩き出し歩きながら少女は答えた



「ほら、ここの人には最初にお世話になったしずっと来たかったんだよね」

「そういえば・・・この町は彩花と初めて会った場だったわね」




それから当初助けてくれた村の人に再会しお礼を告げると城に戻ってきた



「えーと・・・集合場所はクリミアだっけ。そろそろ行くかあ」

「気を付けてね。私達はここでこの国を守るわ」




それからさらに日が経つとクリミア王国の広場に兵士を初め人々が集まって来

ていた。そして彩花もやってくると地面には魔法陣のようなものが描かれていた



「さて、それでは始め・・・」

「ちょ、ちょっと待ってええええ!」



その時後方から慌ただしい足音と叫び声が聞こえた。振り返ると茶髪

の青年が勢いよく賭けより一同の前で立ち止まると息を切らせていた



「貴方は・・・」

「エディ・・・!?」

「ぜえ・・・ぜえ・・・ミカヤから聞いて、俺も連れていってくれ!」




「姉上が言っていたのはこの者のことか。彩花よ、中央に立ってく
 れ。向かう者も魔法陣の中に。セネリオ、姉上、準備は良いか?」

「はい」

「大丈夫」



それぞれが指定された場に立つと3人は息を合わせるように手を前に翳した



「・・・やはり魔力が足りないか・・・?」

「私の魔力も使って。これでいい?」



彩花は目を閉じ精神を統一させると光は強さを増した。それぞれの魔力が繋

がり魔法陣から強い光が発されると視界は周りが見えないほどに眩くなった。次

の瞬間、見送りに来ていた人物たちが目を開くとそこに彼女たちの姿はなかった








「成功したようじゃな」

「・・・気のせいかしら。彼女が加わった瞬間すっと強さを増したような・・・」








何もない場に魔法陣が現れると強い光が辺り一帯を囲む。そして次の瞬

間クリミア城内にいた一同は見たことのない森の中にいることに気づいた







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次回

ランドール大陸にやってきたテリウス軍。彩花が知り合いだという人物

に会う為一同は城下町にやってくる。情報を元に一同は水があるという

泉を目指すが、調合した薬が完成間際に盗賊団に盗まれてしまい・・・


次回 第8章、「天涙の泉」


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