INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第6章、都落とし

エリンシアよりクリミア帰還の通達が出てサナキと共に帰還した彩花。一方デイ

ンの救援に向かっていたジョフレら王宮騎士団とアイク不在のグレイル傭兵団は

苦戦。この知らせを聞いたエリンシアはクリミアから出発するのだった・・・
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「出来れば二度とこの剣など握りたくありませんでした」

「エリンシア様・・・」



剣に触れたエリンシアに対し呟いたルキノだったが声が聞こえ2人は顔を上げた



「やっぱりリアーネの歌は綺麗だなあ」

「~~~~!」

「姫様はありがとう、とおっしゃっておられます」




少し離れた場ではリアーネの歌を聞いていた彩花がにこやかに会話していた



「・・・彼女、以前より随分雰囲気が変わった気がします」

「私もです。ですがあの時・・・」



先日、エリンシアが見た彩花の姿は想像を遥かに超えるものだった。かつて戦争

にあったこの大陸にやってきた彼女。彩花は戦いは過去となった国の出身者。現

在進行形に行われる残酷な風景に心を病ませていた



「ルキノ見ました?彩花、すっかり剣の扱いが上手くなって」

「ええそうですね。私が教えた時より随分と形が変わったようで」




「・・・心配ですか?」

「え?」



数秒間の沈黙の後、ふと呟いたルキノにエリンシアは聞き返した



「・・・まさかあの後も彼女・・・戦いをしたのでしょうか」

「どうでしょう。それは彼女に聞かなければわかりません」

「そうですよね」

「・・・気になるのなら、ガリアやフェニキスの方たちに相談してはどうでしょう?」





「懐かしいなあ。いい思い出はないけれど」




その時、遠くの方が騒がしいことに気づいた。その場に居合わせたエリンシアは




「ライ様、ティバーン様!お怪我を・・・」

「いてて・・・別に大したことじゃないんだけどな」

「すぐに杖使いを呼んで参ります。ルキノ、皆さんを天幕へ」




数十分後、治療を受けていた。そんな中リュシオンが現れた


「随分と派手にやられたな」

「傷自体は大したことないんだけどな・・・ちょっと厄介なことになった」




「こいつを見てくれ。こいつが表れてから何故か化身が出来なくなった」

「化身が?」

「ちょっと厄介な連中に受けた後表れたものなんだが、どうやらこいつにはラ 
グズの化身を封じる力があるらしい。俺とライがこの攻撃を受けちまってな」

「申し訳ないんですけど、こいつが治るまで戦いには・・・」




途中まで言いかけた時、外が騒がしいことに気づいた



「ティバーン様、ライ様。この一辺が未知の生物に囲まれているそうです!」

「何?」

「クリミア女王。ティバーンたちは攻撃を受け化身ができなくなったらしい」

「な・・・?わかりました。ここはひとまず私達で食い止めます。お二人はここに」



その頃、敵の様子を伺っていたクリミア・ベグニオン帝国軍は



「化身ができない?二人はティバーン達の天幕を守ってください」

「言われてくてもそうするっての!」



2人が去ってからわずかの後、一同の視界にあの生物たちが姿を現した。東は

エリンシア達クリミア兵が、野営地正面は彩花たちが迎撃することになっている



「全軍、戦闘開始じゃ!」



サナキの一言で兵士たちが動き出すと戦いは始まった。ものの数分で混戦状態

となり至る所から金属音、魔法の音が聞こえる。そんな中天幕から現れた姿が



「鷹王!!出てきちゃ危ないですって!」

「この気配・・・」

「・・・!」




「ネサラさん?」

「あそこにいる魔女・・・嫌な予感がするな」



魔女を囲っていた生物たちが倒され姿がはっきりすると魔女は手を構えた。その

瞬間離れた場にいたネサラの周りが紫色の光に囲まれた。その瞬間叫び声が



「ネサラ、そこから離れろ!!」

「な・・・!?」


遠くから叫び声が聞こえた直後、魔女の手から紫色の光の槍が飛び出ると一直線

に標的に向かって飛んでいく。そして突き刺さると槍は光と消え体に紋章を刻んだ



「っ!?」



「なんじゃ、一体何が起きたのじゃ!?」




化身が解けると体制を崩し膝をつく。突如の事にサナキは声を荒げながら魔法を放つ




「化身ができない・・・!?」

「もうよい、ネサラ。一度下がるのじゃ!」




その後も魔女の攻撃は兵士たちに幾度となく命中し周りと明らかに違っていた

残っていた兵達で迎撃に成功したものの予想外に野営地は慌ただしかった




「被害状況は?」

「ほとんどが最後に戦った未知の存在によるものです。ですが同じ攻撃を受けた兵
 全員がキルヴァス王のような現象は起きていないようです。例の模様もありません」

「ネサラやティバーンだけに変化があった。あれは呪いの類か?」

「おそらくは」



会議の結果、今後ティバーン達は戦いに参加できない形となった



「・・・・・・」

「そう不満そうな顔をするな。仕方ないじゃろう」

「今のところ痛みとかないようですし、ただ化身を封じる術式かと思われます。現時
 点では対処法もわからないので一度帝都に戻り記述を探さなければなりませんね」

「デイン救援が先じゃ。探すのはその後でもよいだろうか」

「俺としちゃすぐにでも戦いたいもんだが仕方ねえ」



その時、バタバタと音が聞こえるとエリンシアが駆け込んできた



「この近くに、王宮騎士団とグレイル傭兵団がいるそうです!」

「!」

「そ、それはまことか!?」

「はい!しかしどうやら未知なる存在の襲撃を受けた村の復興と守護
 をしているようで。もうしばらくすれば詳しいことが分かるかと思います」



その頃、外にいた彩花が気配を感じ振り返ると鷺の民の姿があった



「このようなところで何を?」

「流石に連戦続きで息が詰まりそうなので外の風を浴びてました」

「ここ数日ろくに安心できないからな」



ラフィエルとリュシオンがため息交じりに話しているとリアーネが口を開いた



「~~~~?」

「リアーネ?」

「~~~~~~?」


この大陸は多くの人が『共通語』と呼ばれる彩花でも理解できる言葉を話す。しかし

リアーネを初め長く生きている一部の人物たちは古代からある古代語で話していた



「リアーネは、貴方のことを心配しているようです。また無理をしていないかと」

「!・・・あっはは、大丈夫だよリアーネ。慣れてる分私が先導しないとね」

「~~~~・・・」



リアーネは少し困ったような表情を見せる。すると彩花はフン、と鼻を鳴らし



「今度こそ私が皆を助けないとね」

「・・・・・・」



クリミア王国に遊びに来た旅人彩花。彼女の来訪を歓迎するクリミアだった

が数日後大陸に存在しない魔物が突如出現、大陸中を脅威に追い込んだ



同じ時、デイン王国国王となったミカヤは特殊な力で女神『ユンヌ』からこの

地に降りかかる災いのお告げを聞く。一刻も早い対応をと各国の王を集め

事態の伝達と詳細、不可解な点が多いことを告げるのだった



原因を探るべく彩花はベグニオン帝国皇帝サナキと共にテリウス大陸を創った

とされる女神『ユンヌ』『アスタルテ』に会いに行く。しかしそこに現れたのは女神

ではなくかつて亡き者となり、現在はある組織に属しているゼルギウスだった



姿を隠したまま仲間になったゼルギウスと共にサナキはセリノスの森で襲撃

を受けていることを知り援軍に向かう。無事セリノス王を救出するものの今度

は数日前クリミアよりデインの援軍に向かった王宮騎士団、グレイル傭兵団

の苦戦が告げられる。援護に向かうべくクリミアにやってきた彩花とサナキは

エリンシアと共にクリミアを後にしデイン王国へと向かうのだった



「クリミア王国より文が届きました。現在こちらへ向かっているとのことです」

「わかりました。私たちもこの程度で負けてはいられない」



(大陸全土の異変、各国が協力して乗り越えなければ・・・)




デイン王国へ向かう途中、現ガリア王の右腕ライ、フェニキス王ティバーンと

遭遇。『未知なる存在』の影響で化身が封印される術式をかけられる。さらに野

営地への襲撃により同じ敵が出現、ネサラも化身を封じられてしまうのだった



「なんとも奇妙ですね。ベオクにはなんの影響もないなんて・・・」

「ラグズの化身を封じる。まるでラグズの力を封じるために作られたかのようだ」




それから時間は経ち、サナキ一同はデイン王都の近くにまで近づいていた



「現在状況はデイン王国側が優勢、増援は減っていると聞いています」

「あと少しというところか」



そしてついに一同はデイン王都にたどり着く。同時期バラバラになってしまっ

たクリミア王宮騎士団、グレイル傭兵団も到着し事態は収拾するのだった



「皆さん本当にありがとうございます。通路が途絶えて・・・物資の輸送に怪我
 人の救助、『未知なる存在』の撃退に感謝しています。ありがとうございます」

「いいえ、ご無事でなによりですわ」

「そして鷹王たちの事だが・・・どうやらミカヤの『癒しの手』でも治らんらしい」

「そうなの。力になれなくて・・・ごめんなさい」



「しかしなんだあれは、ミカヤでも直せないとは・・・やはり呪の類なのか?」

「わからない。けどあの模様・・・とても強い力を感じた。おそらくあの中に
 ラグズの皆さんの力は封じられ化身できなくなったんだと考えられます」

「やはり治す方法はないのか?」





デインの書物を探したがそれらしき文献はなく、全員が静かになったとき





「話は聞かせていただきましたぞ」

「ユリシーズ!?」


エリンシアが声を上げると背後から現れたのはクリミアにいたはずの人物だった



「伝達を受け調べましたが、やはりクリミアにも関連するものはありませんでした」

「私も見たことなかったのでそうだろうとは思っていましたが・・・」

「ですが、もしかしたらその術式、解く方法があるかもしれませぬ」






「ほ、本当ですか?」

「何年も前に噂として聞いただけなので雲をつかむものなのですが・・・」

「その方法とは一体なんなのですか?」



ミカヤが尋ねるとユリシーズはこほん、と咳ばらいをし話し始めた




「ここから遠く離れた大陸にどのような呪いも解くという泉があると」

「呪いを解く泉?」

「その泉は神聖な水で出来ておりあらゆるものを浄化すると聞いたことがあります」

「じゃあそれを使えば・・・!」




「ですが、その泉がどこにあるかまでは・・・」




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次回

デイン城にやってきたユリシーズから聞かされた術式を解く方法。その場は

遥か遠くにある大陸、テリウス大陸から出たことのなかったエリンシア達に

とって雲をつかむような話だった。しかし唯一大陸を知る者がおり・・・?



次回 第7章、「泉の在処」


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