INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第3章、曇天なる明徴

懐かしい面々との再会、一方エリンシアは数日前参加した国会会議でミカヤとサ

ナキより不穏な話を聞く。異変が露わになり始めたとき、彩花はやってきたシグル

ーンと共にベグニオン帝国へと移動、サナキと合流し導きの塔を目指すのだった
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「そういえばおぬし」

「はい?」

「あの時は状況が故おぬしの事をよく知らなかったな。アイクの友だと聞いたが」




行軍中、手持無沙汰になったサナキはふと話を振る




「友・・・まあ、知り合い・・・ですかね」

「だがそなたは大陸外の人間じゃろう?どのような間柄じゃ?」



さっきからにこやかな視線を感じる。その正体はシグルーンさんだ



「私も気になりますわ。アイク殿にそのような趣味があるとは思えませんし」

「えーと・・・色んな世界の実力者や文化の違う者を集め世界に関わる危
 険な事態が起きたときに世界を守る組織・・・もとはそこで会いましたね」

「いつの間にそんなものが?あやつ何も言っておらんかったぞ」

「昔からですね」



それから歩き続けていると先方隊から煙が上がっていることに気づく



「サナキ様、導きの塔付近に例の未知なる存在がいるとのこと。遭遇まで
 残り約1時間!数はそれほど多くないようですがいかがいたしますか?」

「む。こんなところにも・・・。無論迎え撃つ。各員、戦闘準備をせよ!」



緊迫した空気が流れながら進み続けると木々を抜けた先に姿が見えた



「皆の者、ゆくぞ!」

「サナキ、私も戦う」

「うむ。期待しておるぞ!」





兵士たちが一気に駆け出すと気配に気づいた未知の生物も戦闘体制に入った

見た目は人の形はしておらず数種類あるようでそれはまるで『魔物』だった





「なんじゃこいつらは!?身体についていた針を飛ばして・・・」

「負傷したものはいったん下がれ!体制を崩すな!」




普段人と以外戦い慣れていない兵士たちは不慣れな様子で苦戦していた






「ここは私の・・・出番みたいだね!サイクロン!」






呪文を唱えると目の前から竜巻が起こり飛んでいた針を巻き込んでいく。おま

けに生物数体も巻き込み吹き飛ばし地面に落下した魔物は砂となって消えた



(なかなかやりますわね)



見つめながらシグルーンは呟く。最後の魔物を倒すとそれぞれは武器を下し



「なんじゃあれは・・・この大陸にはあんな生物が?いや・・・数年生きて
 見たことも聞いたこともない。歴史書にもそのような記述はなかったぞ」

「私も存じ得ません。まるで突然現れたかのようですわね」




それからは襲撃を受けることもなく導きの塔へとたどり着く。ここからはサナ

キと彩花だけで向かうことになりシグルーンたちは外で待機する形となった



「さあ、ついたぞ」

「ぜえ・・・ぜえ・・・や、やっぱりこの階段相変わらず長いなぁ・・・
 ちょ、ちょっと待って。少しだけ、少しだけ待って・・・もう無理・・・」

「なんじゃだらしないのう」



息を整えサナキが扉を開こうとすると鈍い音を立てて扉はゆっくり開いた




「開いた・・・」



以前開かなかったこともあり開いたことにサナキは驚きつつ安心の表情を見せる

しかしすぐに表情を元に戻すと先に歩み寄り彩花も後に続くように歩き出した




「女神アスタルテ!ユンヌ!私じゃ、サナキじゃ!」







サナキが声を上げると壁と反響し声が響くが答えは返ってこない







「姉上・・・ミカヤに言ったという言葉の真意を聞きに来た!」

「・・・反応が・・・ない」

「やはり・・・彼女達はあの後眠りに?」






かつての闘いでアスタルテはアイクたちに敗れユンヌと一つになり眠りについた

元々眠っていたことからあの戦いの後誰もがそう思っていたとサナキは言う







「ユンヌ!アスタルテ!・・・・・・やはりだめか」

「一体何を言いたかったんだろう?」



彩花が呟くとサナキは考え込むように呟いた



「・・・わからん。姉上は『何かが起きるがそれは国内の争いではなく外部のもの
 から』と言っていた。そのお告げに合わせて今の事態・・・無関係とは思えぬ」

「確かに。・・・未知の生物から採取した身体の一部で解明してるんだっけ?」

「うむ。何か分かるとよいのだが・・・」



その時、背後から物音が聞こえ2人は振り返った



「足音?」

「・・・何者かが階段を登っておる?」



コツン、コツンと足音が聞こえ2人の表情が歪むとそれぞれは武器を構えた



「ここは神使である私以外立ち入りは固く禁じられておる。・・・何者じゃ?」

「わからない。けど、開いた瞬間攻撃してくるかもしれない。気を付けて」





足音が大きくなり近づいてくると扉が動き始め2人は構え直す



「「・・・・・・」」



扉が完全に開いたとき、目の前に現れたのは全身を鎧で隠した人の姿だった



「何者じゃ?ここは立ち入りを固く禁じられて・・・」

『重々承知しております』








『・・・ですが、呼ばれた気がしたので』

「呼ばれた?」



その言葉でサナキは魔道所を下し彩花もゆっくりと構えを解いた



「拝見したところサナキ様とお見受けする」

「いかにも」

「故郷が得体の知れぬ魔物に壊されていく姿が見ていられなくてな。この状況に
 ついてどこまで知っているのか。現段階の状況を教えてはもらえないだろうか」

「・・・私にもわからぬ。私だけでなく各国全てが未知の出来事に混乱しておる」




「サナキ、私知り合いに今回の事聞いてみるよ」

「なんじゃと?」

「この世界の方法じゃわからないこともわかるかも」




2人は正面に立っていた人物に向き直ると鎧の人物は言葉を発する



「この事態を解明する件、私も同行してもよいだろうか」

「何?」



よくみると鎧の人物の腰には重そうな剣が差さっていた



「・・・わかった。なら一度シグルーンたちの元へ戻ろう」

「え?サナキ、いいの?」



目の前の人物。人の姿をしているものの全身鎧、顔も隠していることから

怪しい点しか見当たらない。サナキはいともあっさり受け入れてしまったが



(怪しい・・・)









「・・・そうですか」

「うむ。ひとまずは解明班の結果を待つしかあるまいな」

「では彼女はクリミアへ帰しても?」




その頃、一時的にベグニオン帝国内にある城に留まっていた彩花は折り畳

み式の板のようなものに向かって何かを呟いていた。そしてそれを閉じると



「は、はい!」



扉を叩く音がし開くとそこにいたのは鎧の人物だった


「あ・・・」

「・・・話がある。中に入っても良いだろうか」

「・・・・・・」



流れて引き入れてしまったものの室内でも鎧を外さないことに違和感を感

じる。そのおかげか何かあったわけでもないのに疑うような目で見ていた



「・・・ふう」

「で、用・・・とは?」

「そう疑いの目で見られるとは悲しいな。仲間だというのに」



そういい頭の甲冑を外した時、彩花は表情を一変させた








「!?ゼ・・・ゼルギウス!?」

「しっ、静かに」





叫びかけたところで促され言葉は止まった




「えっなんでゼルギウスがここに!?こんなところにきたら」

「だからこれで姿を隠しているのだ。久々につけると重いものだ」



彼の名はゼルギウス。もともとはここベグニオン帝国に属する将軍だったが

数年前起きた出来事とある関係により彼は死んだことになっている。だがまた

ある事情によって彼は生きている。サナキ達はこのことを知らないのだ






「いや何しに?」

「先程言ったとおりだ。まさか導きの塔で君に会うとは思ってもいなかったが」






事情と言うのは彼がアイクに敗れた直後彩花と遭遇する。そしてかつて共にいた

ある女神達の力で彼は一命を取り止めた。死んだことになっている存在が生きて

いると知れば大問題になるだろう。よってここから遠く離れた地にゼルギウスはい

た。そして再開した後は彩花の率いる組織の一員として仲間になっている



「一体何が起きているのだ?長い間この大陸にいたが見たこともない」

「知らないよ。皆もそう言ってて今大陸中が大変なことになってるし」






なぜ導きの塔にいたのか聞かれ答えるとゼルギウスは驚きの表情を見せた



「・・・無関係とは思えないな」

「途中で戦った魔物の一部で今ベグニオン帝国にある解剖班?が解明してるらし
 いけど今まで実例がないんじゃ正直言って結果は期待できないんじゃないかな」



それで先程ロボと呼ばれるロボットに解明を頼んだと言う



「ふむ・・・ここで会ったのなら私からも伝えておきたいことがある」

「伝えておきたいこと?」

「更なる混乱を招きかねないと言うべきか迷っているのだが」

「何?」




「ある国で大会が行われていたそうなのだが・・・出場選手が突如消失したそうだ」

「・・・なにそれ?」

「ギン達が騒いでいた。以前私が会ったことのある人物たちがいると」




次の瞬間、ゼルギウスが発した言葉は彩花にとって衝撃的なものだった





「な・・・それ、本当?」

「うむ。既に現地を初め多くの場でニュースとやらで報道されているらしい」

「そんな・・・」



その後、定期的に通信機でゼルギウスと通信し会話していた。直接会うことも

可能だが唐突に親しくなるのは周りから疑われかねないという提案の結果だ



『私が気になっているのは消えた人の名だ』

「どういうこと?」

『・・・いや、これを言うにはまだ情報が少なすぎる。少し待ってもらえないだろうか』



それから数時間後、サナキはタニスと会話していた



「やはりこの世のものではないのか大したことはわからなかったそうです」

「そうか・・・」

「わかったことはただ一つ。人ではないこと。細胞組織は人に近いが生態そ
 のものはラグズに近いそうです。しかしラグズとは相容れないと結果では」

「なりそこないの残りという可能性は?」

「それも調べましたが違うそうです。突然変異だとしても構造が違い過ぎると」





「むぅ・・・わからぬことだらけじゃ・・・」






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次回

ゼルギウスからある話を聞いた彩花に更なる知らせが。ベグニオン帝国内に

あるセリノスの森に例の存在の出現報告が。親衛隊と助力に来たフェニキス

キルヴァス兵と退ける途中、輝きと共に人ではない少女が姿を現し・・・


次回、第4章、「時を追うもの」


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