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INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第5話、第三生徒会

紫音から試験合格の知らせを受け喜ぶ彩花。出場とまでは行かなかったものの

高評価を受けることとなる。後日留学を終えライブの知らせが桜丘高校にも届き

、彩花と亜理紗は生徒会の一員として手伝いとして参加することになるのだった
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それから数週間が経った時・・・



「交流留学の関係で選出された生徒達で構成された学校主催のライブがあるん
 だが何枚かチケットを貰った。そこで希望者から抽選でライブチケットを渡す」


担任である後藤先生からの言葉で彩花はすぐにあの話だと察した


「詳しい事は掲示板や廊下のポスターにもあるから興味のある人は見ておいてくれ」



「へー、ライブかぁ」

「でも生徒が歌うって事だろ?やっぱり上手いのかな?」


数人の女生徒が口にしていた所横から霧島亜理沙の声に気づき生徒は振りむく


「設備も本格的だと思うからただの生徒のライブって思わない方がいいかも」

「霧島さん、確か霧島さん行ってたんだっけ?」

「えぇ。私も放送部として手伝いをするから打ち合わせに参加してるけれど相
 当本格的に見えたわ。まあ、細かいところは基本業者に任せるようだけど」

「へぇー。それなら見に行ってみようかなー」

「あぁ、後うっかりしてたのか言ってなかったけれどDropsも出るみたいよ」



その時、別の方向から声が飛んできたかと思えば声は次々と重なった


「え?Dropsってあの?」

「えぇ。どうやら三人とも京新学園の卒業生のようでゲストにって」

「え、Drops出んの!?俺行くわ」

「Dropsが出るなら私も抽選申し込もうかな」



「彩花、知ってる?」

「・・・学校に来てたからね。すっごい人気のアイドルグループなんだって?」

「まあねー音楽番組でも高確率で見るし全国ツアーも凄かったらしいし」





『その程度の覚悟ならこれ以上上には行けないわ。遊びならアイドルは諦めなさい』



あの時の言葉が蘇る。頭では分かっていてもいざ言われると何かが突き刺さった



「なんか・・・・卒業生なんだって。あの学校の」

「あーなるほど。ということは特別講師とかで呼んでたりしてるのかな?」

「・・・さあ」



別の場では、ライブに向けて出場者が一層技術を磨いたり生徒が一丸と

なって会場の装飾を作ったり確認をしていたりと慌ただしく動いていた


「これ受付前に持ってってー」

「ここで休憩のアナウンスが入って・・・」


会場はアイドル学校の生徒によってほぼ完成していた。そんな中桜丘高校の

生徒会メンバーもセッティングの手伝いをすることになった。当日亜理紗は

機材のアシスタント、彩花は見回りの手伝いをすることになり当日を迎えた



「わー仕事してる」

「沙織・・・ということは三人とも当選したんだ?」

「運いいよなー。・・・おー・・・そのスタッフ腕章なんかかっこいいな!」

「そう?ほら、早く行きなよ」

「んじゃなー」



手を振り彩花から離れると3人は席に座り数十分後、照明が落とされた生

徒を初めいくつものグループが発表していく中目当てではなかった生徒達

も想像以上のレベルだったようで聞き入っている中モニターを見ていると



「今のところ問題はないようだね」

「緒方先輩。・・・みたいですね」


ロビーにある小型モニターを見ていると副会長は苦い表情を浮かべ唸った



「うーん・・・」

「・・・一応先輩じゃないですか。立場は逆とはいえ」

「まあそうなんだけどね?」



生徒の発表が終わるとおそらく生徒のほとんどが待ち望んでいたであろう彼女ら

のライブが始まる。それまでも歓声が上がっていた観客の声が一層大きくなる



「というか会議だって先輩出てるしもう会長でいいじゃないですか」

「それは君が出たくないっていうから・・・というより会長が君が会議に出
 なさいーって言ってたんだよね。君は一年の時役員やってたからって」


いくら補助の補助とはいえ学校全体の行事や会議に参加しないわけにはいか

ないようで会議は彼が参加。おかげで生徒たちの間で一つの謎となっていた


「当初噂になってたよね。『会長って誰なんだ』みたいな。まあ第三生徒会自体
 目立つものじゃないし前ほどは話題に上がらないけど僕もたまに聞かれるよ」

「うっ・・・なんかすみません」



スピーカーから僅かに聞こえる音に、彼女たちのパフォーマンスは見る者

を魅了していた。あの知名度は実力で手に入れたものであの言葉も口だけ

ではない。こうして特に問題も起きず大歓声の中ライブは幕を閉じた




ライブを終え撤収作業が行われる中彩花たちもまた手伝っていた。一方別の

場でDropsとアイドル学校の校長がいる中扉が開くと銀髪の少女が姿を現した



「失礼いたします」

「貴方は・・・」



一人が声を発すると紫音は軽く会釈する。そして横に並ぶと再び声を発した



「学園長?これは一体・・・」

「実は君たちに見せたいものがあるんだ」

「見せたいもの?」


手に持っていたリモコンのボタンを押すとモニターが下りてくる。そして近く

にあったレコーダーにビデオテープを挿入すると画面に何かが映った。見た限

り何かの番組の録画テープのようで司会者と出演者がトークを弾ませている



「これは?」

「まあ、しばらく見ているといい」



司会者がカメラに向かって合図をした瞬間、画面が切り替わり誰かが歌い

出した。映像は数年前ほど古いもののでいくらか画質が荒いように見える


「君たちはこの子の事を知っているかな?」

「・・・『虹の歌姫』・・・一時期話題に上がっていましたね」

「虹の歌姫?・・・私は知らないなあ」

「恐れながらわたくしも・・・」



メンバーの一人と紫音が告げると拍手が沸き上がって消えた画面を見て告げる


「もう何年も前の事だった気がするけど・・・偶然番組に映った少女が話題に
 上がったの。一日・・・いえ数週間持ちきりになるほどに、歌の上手さでね」

「そうなの?」

「歌手でもない。しかも10才にも満たないのに大人負けな歌唱力は日本
 中や業界を騒然させた。とはいえ少女の話題はそれきりになったけど」

「それが何か?」




「よくぞ聞いてくれた。実は・・・見つかったのだよ!」

「み、見つかった?この少女がですか?」

「当時はどの事務所も所属させようと勧誘したものの断られ神の歌声と
 呼ばれた『虹の歌姫』は人々から忘れ去られた。だがあの時の衝撃は
 誰もが受けた。そして彼女は今・・・すぐ近くにいる。驚くまでにね」



何故そんな事を自分たちに言うのか、ここにいる誰もが疑問に思った


「白桜律君。君には礼を言いたい」

「え?私・・・ですか?」

「君が桜丘高校に行かなければ見つからなかったかもしれない」





「え?それって・・・」





再び画面がつくと今度はさっきと違う楽曲が流れた。セットからしても別番組だ

ろう。そこに映っていた少女は先程とは全く違う歌を歌った。視線配りはアイド

ルである自分たちからすれば評価するまでもないものだが歌だけは別物だった



ポップ調から一変したロック調、声色を変えまるで別人が歌っているようだ



「すごい・・・」

「確か、まるで別人のように七色の声で歌うから『虹の歌姫』って言われた
 んだっけ?作曲者や作詞者も不明、原曲がなかったのも謎になってたよね」

「小学生より幼くも見えるけど、それでこれは話題に上がるのも頷ける」

「そう。そして・・・もう一つ見てもらいたいものがある」




そう言いながら学園長はディスクを入れ替え、今度はビデオテープでは

なく比較的新しいDVDディスクをレコーダーに入れ再生した。これは番組

ではなく誰かが撮影したような映像が流れ、照明の中誰かが歌っていた




(あれ?この声、どこかで聞いたことあるような・・・)





よく見ると映像は紫音自身も見に行った今年の夏祭りの映像で、比較的

小型のステージは記憶と重なったものそのものだった。ポップ調の曲に合

わせて女性の歌声が聞こえ、合わせるように観客の手が動いている



「これは・・・?テレビ録画ではないようですが・・・」

「これは東京の夏祭りで行われた歌唱大会の録画だよ。本校からも数
 人選抜された生徒が別枠のパフォーマンスとして歌いに行っている」



映っていたのは紫音がよく知る彩花の姿だ。そしてこれは彼女の歌だ。あ

の時を思い出すように食い入るように見ているとふとさっき流れた曲と似

ている気がした。二番に入り聞いているとその違和感はますます強くなり



「・・・似ている?」

「え?」

「この歌・・・先程女の子が歌っていたものと曲調が似ている気が・・・」





「確かに・・・歌詞が違っていたりするけれど・・・メロディーは同じ・・・」

「その通り。まさかとは思いましたが貴方の曲を聞き、作曲者が彼女だと
 知り確信した。多少のアレンジが加えられてるが曲調はほぼ同じもの」


一度だけ流れたものが他の者が真似できるはずがない。そして番組では一

番しか流れなかったにも関わらず二番を知っているはずがない。仮に彼女が

勝手に手を加えたとしても、録画に映っている彼女と少女が似ていること



「!」

「まさか・・・『虹の歌姫』の正体は・・・」






「今日の会議の報告ですが、主に文化祭についてと今後の他校との交流につい
 てですね。後は生活態度が良くないので風紀委員が取り締まりを強化すると」

「ふむふむ・・・」

「あ、後テニス部が道具を一部新調したいそうで許可証に判子お願いできるかな」

「ここに押せばいいんですか?」

「うん。重要書類の判子は会長が押さないといけないらしくて」

「城島先輩も言ってました。もうすぐ見回り組も帰ってくるだろうし・・・」



その時勢いよく電話が鳴り、取ると



『た、大変です!3年B組教室前の廊下で喧嘩が起きてます!』

「状況は?」

『喧嘩してるのは男子生徒二名、原因はわかりませんが暴行行為が激しく他
 生徒にも被害が及びかねます。現に止めに入った生徒が一人殴られて軽傷』

「んあー・・・分かりました」



副会長とともに現場へ駆けつけると今もなお喧嘩は続いているようだ



「あれは話で止められそうにないな。会長、頼んでもいいかい」

「・・・えー・・・」

「会長?」

「・・・ちょっとめんどくさいなって。・・・いややりますよ?」




「じゃあどうする?」

「止めるようなふりして適当に注意引き付けておいてください。すぐ終わらせます」

「わかった」



副会長が歩み寄るが2人は副会長の言葉に見向きもしない。ため息をつくと手

をかざし一言呟いた。次の瞬間突風が起きたかと思うと生徒達は動きを止めた



「なっ!?」

「第三生徒会だ。喧嘩をしていると聞いて来た。話を聞かせて貰おうか」



殴られたという生徒は特に致命傷になるわけでもなく事態は収拾した



「神月さんすごいわね。一瞬にして2人の動きを止めるなんて」

「流石のポケモンさばき・・・といったところでしょうか!?」

「え、あ、いや・・・」



本当は魔法で凍らせてるなんて言えるわけもなく、今まで止めた時の魔法はポケ

モンの技でごまかせている。今のところこれだけが役目を全うできているだろう


(まあポケモンを使うこともあるし・・・でもポケモン使うと目立つんだよねぇ)



問題を解決する。生徒会とは程遠い内容なだけに難なくこなせていた。ここへ

来る前の経験もあってか今のところ大きな負傷者を出すことなく収まっている

警察のような業務内容に生徒会とは言いづらい中ある日あることが知らされた



「これが本日の会議内容だったよ」

「・・・・・・」

「会長?聞いてた?」



「・・・はっ。あまりにも衝撃すぎて言葉が出てこなかったよ」

「副会長、それ本当なんですか?」



霧島さんも疑うように尋ねると苦笑いしながら副会長は答える



「本当だよ。あの人が会長に就任してから規模はエスカレートしていったけどま
 さかここまでやるなんてね。とはいえ企画を申し出たのは向こうかららしいよ」

「向こうから?」

「うん。なんでも全校生徒同士で交流させたいとか。また向こうの生徒も普段と違
 う観点で自分の実力や見つめ直し他の人の歌を聴いて勉強して欲しいってさ」
 
「確かに常に同じ内容では実力を感じにくくなりモチベーションも下がる。その為
 多くの部活動が視点と空気を変えるために『合宿』なるものを行いますが・・・」



手渡された書類を見ていると副会長は言葉を続ける



「明日辺り放送で生徒に発表があると思う。場所の手配や準備は向こうが
 やってくれるそうだしこっちは希望者を募る以外特にすることはないそうだよ」

「またとんでもないことやってくれるなあ。自由参加なだけまだいいのか・・・」



そして昼、放送がかかると例のごとく暑苦しいまでに会長の声が校内に響いた



『皆に楽しい楽しいイベントのお知らせ~!じゃじゃーん!なんとなんと、京新学
 園とのコラボ!京新学園の生徒さんと一緒に歌唱祭りを開催しちゃいます!』

「今度はなんだあ?」

『ルールは2つのチームによるカラオケ大会!!それぞれの合計点数で競うよ!』

『それぞれの希望者からグループを作って貰います。部屋の関係上3~
 6人が好ましいですが狭くても構わないのならそれ以上でも可とします』


チームは桜丘高校と京新学園の生徒を混ぜた状態で2つに分かれる。特殊な

機械で音程、表現力などを測定して点数を出し最後の総得点を競うのだという



『制限時間は3時間!まあ、カラオケだと思って皆じゃんじゃん参加しちゃってね!』




「タダでカラオケできるってこと?」

「まじか!?」

「最近行ってないな」

「最近カラオケしたいって思ってたんだよねーラッキー!」



『あ、ちなみに途中で特別審査員が生徒の歌を聴いて特別点を加算す
 ることがあるから歌を聞かれても大丈夫って人だけ参加してねー』

『参加受付は明日の午後6時まで。配布された紙に必要事項を記入し担任また
 は第一生徒会まで持ってきてください。それでは生徒会からの連絡は以上です』


笑顔で城島会長が告げた瞬間、沸き上がっていた教室内が静かになった





「まーた面白いこと考えるなー」

「タダでカラオケできるってのはポイント高いよね、しかも平日に!!」

「え、何沙織参加するのか?」

「参加しよっかなー。・・・ねえ、皆で参加しない?」



その一言で緋香琉とクロスは沙織の方を向いた



『さあさあ参加者の皆さん!勝負とは言えど思いっきり楽しんでいってね!』


当日、学校と違う場に集まりマイクを片手に持つとカメラに向かった


『不参加の皆さんも学園から先生がチョイスし流れる歌を聴いていいと思った
 グループには投票を!皆さんの投票がチームの勝敗に大きくかかわるかも?』

「第一生徒会長ってさ、ほんとこういう司会には向いてるよね」

『不正はNO!ちなみに私達生徒会のメンバーも1生徒として参加するからも
 し私の歌を聞いたら点数よろしくー!それじゃあ・・・スタート!!皆ファイト!』



挨拶を終え部屋の扉を開けると中にいた人たちが振り向いた



「あ、おかえりなさーい」

「ただいまぁ!」

「城島先輩今日も元気ですね。よくそんな元気でますね」


ハイタッチする会長を見ると彩花は呆れたように言う、続いて第一副会長が


「本当によくそんな元気ですね。一体何を食べたらそうなるんですか」

「ひどいぞ君たち!ユキちゃんも何かいってやってよ!!」

「ゆ、ユキちゃん?」

「城島先輩、ユキちゃんはやめてください」

「さ、ユキちゃん、好きな曲を入れるといい」

「だからユキちゃんはやめてください!」



(副会長さんまで!?)






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次回

思惑があると知らぬまま始まった歌唱祭り。丁度いい具合に点数が上がって

いく中生徒会の一部もまたカラオケを楽しんでいた。そんな裏腹、正体を確か

めるべくとある人物が動いていた。楽しい企画もいよいよ終盤になり・・・



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