INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第1話、帰郷、亜空の始まり

「はっはっは、それは予想外だろう」

「本当だよ」


都会とは言えない穏やかな草木が生い茂る中ぽつんと一軒の家が立っていた。見た

目はなんら変わりない一般的なデザインの家だがよくよく見ると後方に広がり大家族

でも住んでいるのかと疑うほどの広さ。しかしここにそんな大人数は住んでいない



「それでね・・・・」


玄関から入ってすぐの部屋で机の上にコップが置いてある中イスに座って少女は目の

前の中年の男に向かって話しかけていた。とはいえ目の前にいるのは少女の父である


「ほう?自分で自分の出ているゲームを?それは一体どんな気分なんだろうな」

「さあ。その地にないからなのかすっかり気に入ってたし」


DX解散後、色々な旅をして久しぶりにホウエン地方の自分の家に戻ってきていた

偶然にも父がいて旅の話を次々話す。それはスマブラの話から始まり旅の話へと


「ダークポケモンか・・・ここ周辺の地方でも大々的に取り上げられていた」

「その人によって組織は解散したはずだけど・・・なにせ不特定多数だからまだダーク
 ポケモンはいると思う。しばらくは油断できないと思う。もしかしたら他の地方にも・・・」


次から次へと話は尽きない。大まかにこの家を出てからあった事を話すと頷き父は

立ちあがると扉の向こうへと消えて行った。数分後、大きなカバンを持って現れる


「私はそろそろまた遠くに行くからな。しばらくは戻って来られないと思う」

「今度はどこに行くの?」

「ジョウト地方だ。古代遺跡が見つかったとか何とかで調査に行くんだ」


というのも父は研究者であり博士でもある。ポケモンの博士なのだがオーキド博士やウツギ

博士、オダマキ博士ほど有名ではない。機械を作るのも得意だったりと若干発明家のような

ところもあるが主にポケモン博士として知られている人には知られていた


「各地方から数々の研究者が集まって調査を進めるんだ。その中に私も招待されてね」

「わかった」



父が出て行き数秒後、少女は無言でテレビをつけた。現在の時刻は昼過ぎ、この

時間やっている番組と言えば料理番組だったり旅番組だったり、少女が好むような

面白い番組はやっていないことは百も承知だったがなんとなく電源を押したのだ


「・・・・・・」


(やっぱりか・・・)


予想通り、と言わんばかりに目を細めるとリモコンのボタンを押しチャンネルを変える

番組は切り替わるもやっている内容はどれも似たようなもの。なかなか興味を引く

番組に遭遇しない中さらにチャンネルを変えると画面に見慣れた人物を見た気がした



(あれ・・・)


無意識にチャンネル変更のボタンを押そうとしていたため押そうになるがふと見えた

姿に思わずボタンを押そうとする指が止まった。テレビの画面に映っていたのは背景

からも目立って見える赤が目立つ衣服を着た人物とピンクの人ではない生物


「・・・・・・」


信じられない、という感じで口を開けると画面に吸い込まれるように視線は固定される

あの姿を見て間違える者などそうそういない。少女ならばなおさらだ、画面に映っていた

のはマリオとカービィだった。ポケモンスタジアムのような場所でお互いに手を振っている


(生放送・・・ということは今やってるのか。どこでやってるんだろう)


画面の左上にはLIVE中継と文字が表示されている。彼らが有名なのは知っているが

こうしてテレビで見ることは初めてだった。家にいる時は時間に幅があるにしても高確率

でテレビをつけていた。しかし今までの中で彼らを含めあのメンバーたちを見たことがない



(わぁぁぁぁぁぁ!)



歓声がテレビを通してでもよく聞こえた。マリオにカービィ、どっちをとっても知らない人

の方が少なく有名かつ人気者で実際にはどっちの方が人気があるのかは分からない


「うっわあ・・・」


マリオ、ニンテンドーの代表格ともいえる存在で歴史的知名度ならマリオの方が上だろう

大魔王により攫われる姫を毎回魔王の手から救い出しているのだから

カービィ、愛くるしい姿から男女問わず人気がある。マリオのように脅威から星を守ったり

した一方大食いだったり騒がせ要因だったりとユーモアあふれる全体的に好かれている


(まあ、どっちも超有名人であることに変わりはないんだけど)


司会者の言葉によって今から戦いが始まるのだと知った。スマブラ以外の場所で乱闘を

見るのは初めてで久々の姿に思わず画面に見入っていた。その時突如画面は暗くなる



「あれ!?」




さっきまで、つい数秒前まで普通に映っていた画面が急に真っ暗になってしまった

演出というわけではなく故障したかのようにノイズの音が走り砂が流れた



(テレビ壊れた・・・?古いからしょうがないけど・・・・)



叩いてみるが画面は変わらない。DX以来見る2人の姿に嬉しく思っていたのに

なんて思いながら他の番組もつかないのかと疑問に思いリモコンを操作すると

カラーの画面と人と人が話す声、音声が聞こえた。他の番組は普通にやっていた



「・・・・・・んん?」


チャンネルを元に戻すがやはり2人の移っていたチャンネルはザーという音と画面は黒い

ままだった。マリオかカービィの攻撃がカメラに当たってカメラが壊れてしまったのかとも

思うがそんな可能性把握し対策していると考えられる為疑問は疑問のままだ


「・・・・・・」


顔を歪めつつ電源を入れ直したりあらゆる方法を使って試みるがやはりこのチャンネルだけ

ノイズのままだ。奮闘の末諦めるとため息をつき植物に水をやりに外に出ると風が頬を伝う

天気は良く穏やか。数秒後、彩花の頭の中に彼女達の声が響いた


(気づいていますか?)




突如声が響いた。まわりに誰かがいるわけでもなく頭の中に聞こえたのだ。声の主はハイラル

王国の女神の一人フロル。訳あって少女と彼女は知り合っている。フロルが半透明な姿を現すと

引き続きネール、ディンの姿が現れどこかを見据えるように視線を上げるとディンが告げた



『どこかで何か起きたようだわ』

「何か?」


今まで何かが起きた事を彼女達がわざわざ伝える事はなかった。この場は穏やかそのもので

女神ではなくただの人間である彩花は何の異変も変化も感じられない。が、彼女達の表情は

どこか曇っており声のトーンも何かを警戒するかのように低くなる


『・・・これは・・・』

「どうしたのさ一体」

『・・・多くの人の命が・・・』

「命?・・・戦争?」


戦争、そんなものは私には縁遠い話だった。そう、話「だった」

スマブラの影響でそれがなんとなく他人事ではない気がしたからである



『違うわ、どこかがなにかに飲み込まれていく・・・・』

「・・・・・・・・・・・・」


怪奇現象と言うべきか、そんなものにこの地域や彩花はまったく馴染みがなかった

なので2人の神の言う事もいまいちピンとこない。もちろん3人の神もそれを知っている


『ここも危険に晒されるかもしれない』

「え?」

『無造作に、各世界、各地域が邪悪な空間に飲みこまれているの』


ディンの言葉を理解するまでに数分の時間がかかった。ディンが伝えたいのは3人の女神

が感じた世界が邪悪な空間に飲みこまれているのは計画的に狙われた場所で起きている

訳ではなくなんらかの理由があるにしろ生息している人種、地形関係なしに起きているそうだ


「それはつまり・・・ここも飲みこまれる可能性が・・・?」

『えぇ。どんな条件や理由で飲みこまれているのかはわからないけど』


一気に温かな空気がウソかのように全身が冷めていく気がした。つまり彼女達が言い

たいのはこの世界で異変が起きているという事だ。そんな中フロルはとある提案をした



『マスターハンド様なら何か分かるかも知れません』


マスターハンドとはこの空間、ニンテンドーの創造神である。この世界に異変が訪れていると

いうのなら気付かないはずはないだろう・・・と完全に思いこんでいる。なぜなら神なのだから




「いない・・・・」



いるであろう場所、元スマブラに向かうがそこはもぬけの殻で誰ひとりいない。新しいメンバー

を探しにどこかにいってるのかとその理由を考えていた時遠くから鈍い轟音が耳に伝わった


「今の音は・・・?」


スマブラの建物外に出るとそこは高台の為周りがよく見えた。下の方からでもよく見えただろう

遠くに見えた小さな島が黒い大きなものに吸い込まれていくのが見えた。紫の空間は膨らむ

ばかりで島を包んだあと止まりそれ以上広がることはなかった


「あれは・・・・?」



原子爆弾・・・にしてはテレビや学校で見たものと全然違う。が似たようなものに見える。気に

なった彩花はモンスターボールを投げると中から現れたフライゴンに乗ってその場へと向かった


===============================================

次回

謎の爆発を目撃してその現場に行った彩花が見た光景は信じられないものだった

そして、元スマブラメンバーもこれを見ていたことに望みをかけ

メンバーたちを探しに行くことに


次回 第2話、「仲間はどこへ」


第2話へ

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