INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

最終話、永遠の誓い

記憶を取り戻していることを知ったマリオ。しかし本来望んでいた人格を作りだされた

少女に違和感を感じていた事を知る。一方サムスは沙織に戦いに慣れている理由を尋ねるも

世界にはまだ知らぬものがあると話すのだった。互いに意気投合した今最終決戦が

本当の戦いが始まり、そして終わろうとしていた
強力な一撃。レーザーは真っすぐ飛んでいくとセロに直撃する

セロがふらついたところに沙織の突き上げた両手には巨大な光の球が浮かんでいた


「ぐ・・・・」

「これで・・・終わりだよ!」


前に突き出すと光にのみ込まれるようにセロの姿は吸い込まれていく

宇宙にブラックホールという光さえも出ることのできない存在があると言うなら

これはホワイトホールともいえるだろう。跡形もなくセロは光によって消された



ゼロと対峙する中彩花は目を閉じここにはいない誰かに話しかけようとした

しかし背後から呆れた声が聞こえ思わず目を開いた


「また勝手に行って・・・これはこれでやっぱり困るな」

「記憶が戻ったと知った途端それ?」


不機嫌極まりない強い口調で言うもそんな声を聞いて思わず笑みが浮かんだ


「・・・・ふふ」

「何?」

「・・・やっぱりこっちの方がらしいなって」


ふふと笑うとロイもまたゼロの方向に向くと剣を構えなおした

しかし直後ロイの横から彩花の姿が消えた。ゼロも辺りを見渡すが


「こーいうときって、後ろか下ってお決まりがあるんだけどね」

「なに!?」


少女の姿は後ろに現れるが再び消える。右、左、上、斜め姿を現してはまた姿を消す


「くぐ・・・ちょこまかと・・・・・」


大きく手を振りかざしたその時、体中にズン、と重く重心がかかった

バランスがとれず思わず膝をついてしまう。すると少女は姿を現す


「ブリザード」


左手から放たれた氷魔法はゼロの姿を取られ足から腰までを凍らせる

身動きが取れない中少女は叫んだ


「今だ!」


緑の光に包まれ姿を消したと同時、氷魔法『ブリザード』による効果と彩花に重なっていた

ことにより見えなかったが突如姿を現したロイは剣を構えると叫んだ


「エクスプロージョン!」


炎を瞬時に纏わせると爆音と共に辺り一面が煙に覆われた。数秒後煙が晴れ始めると

ゼロはうずくまりながらその場に崩れ落ちた。構えを解くと背後に彩花が現れた


「そっちも終わったみたいだね」

「沙織!」


ロイは声の聞こえた方を向き声を発した人物の名を叫んだ。すると周りの風景が変わり

気がつくとファイター達のいた待機場所へと変わっていることに気づく


「うおっ!?」

「急に現れた!?」


ファルコンを始め一部のメンバーが驚く中戻ってきたことに震えると突如ファイター

たちはマリオ達に向かって駆け寄って行きこれで全てが終わったのだと告げた

ファイターたちと話す沙織を見ながらサムスは不思議に思っていた



(あんなに多種の魔法が使えるなんてどこの星の人なのかしら・・・)



スマブラに戻ってくるとやっと見慣れた場所、力を抜ける場所に戻ってきたと

一同は力が抜けたかのようにリビング、自室で倒れ込んだ


「さすがに今回は俺らも疲れたぜ~」

「だな」


と言って2人の神もその場から姿を消した。一部の戦っていない者は身体的疲れは

ないものの気を張っていたため精神的疲れがあり他のファイター達ほどではないが

どこか疲れ切った表情をしていた


「・・・世界は守れても・・・記憶は元には戻らないのですね・・・・」


ゼルダは自室で沈んだ表情で呟いた。そんな姿がスクリーンに映し出される中

ある場所にいた女性は同じく失った記憶に関し沈んでいる人物たちを見ると呟いた



『・・・一時の迷いで判断するからこんなことになるのですよ』

「セーブかけておいて正解だったわね」

『・・・ソウル。なぜハイラルの姫にあんなことを?』


凛とした声で尋ねると少女は数秒の沈黙の後呟いた


「本人や彼女達は忘れられる存在だと思っている。確かにそういう傾向にはあ
 る。けれどここ数年で刻まれた記憶はそう簡単に忘れられるものではないわ」

『・・・試したかったのですね』


呟くと女性は水晶に向かって手をかざした。眩い光とともに水晶は輝き出した


「・・・あれ?」

「どうしたの?マルス?」


数日後、沙織はスマブラを離れ再び平穏な日々が戻ってきた

昼過ぎ、外で組み手をしていたマルスは唐突に声を発した


「今・・・・・」


異変は各ファイターに起きていた。そしてファイターたちは全てを思い出す



「なんだよ、戻らなくてよかったのによぉ」

「ファルコは戻って嬉しくないのか?」

「マリオは嬉しいのか?」

「嬉しいが?仲間の記憶が戻ったんだから嬉しいに決まっているだろう」

「・・・・・まあな」


そして会議室にはかつてのように話し合いをするためにやってきた

3人の姿があった。唯一人間である彩花が入るなりマスターハンドは告げた


「今度こそ誓おう」

「・・・なに?急に」


彩花はマスターハンドを見た後クレイジーハンドを見るがどっちを見たところで

顔がないため表情など分かるわけがない。そして意味が分からない


「その記憶を持った君の笑顔をもう一度見ると誓おう」

「・・・・ブリザード」

「あああああマスハンー!」

「あんた主人公じゃなくて神でしょ!?なに馬鹿な事言ってんの!?」


クレイジーハンドが叫ぶ中彩花は部屋を出ると頭を押さえつつリビングへと向かった

そんな中窓が開いていた事により吹き抜けた風が体中に突き刺さった


「寒っ・・・・」


季節は冬。この一年は特に事件が立て続けに起きここでワイワイしたり

騒ぎを起こす日などほとんどなかった。これで一安心と思いきやまだまだ油断はできない

もしかしたら明日にでも新たな事件が起きるかもしれないのだ


「英雄達は大変だなー」

「君もスマブラの一員なんだから他人事じゃないよ?」

「うわっ!?」

「うわって・・・・・・」


割と本気で驚き本気の声を出したため赤髪の青年は目を細めた


「赤い人か・・・びっくりした・・・・」

「まさかまだ名前覚えてないとか言わないよね?」

「さすがに覚えてるよ?」

「・・・・・・」


呆れたようにため息をつくも葉などついていない外の風景を見ると

再び少女に向き直って呟いた


「みんなの記憶も戻ったし・・・・よかった」

「記憶がなかったら、どんな生活してたんだろうな」


茫然と窓の外を見ながら呟くとどこからかネスとカービィ、そしてヨッシーの

叫び声が聞こえてきた。内容からするとネスのお菓子を2人が食べたようだ


「・・・・相変わらずだなぁ」


呆れた表情で呟くとそんな彩花を見てロイは心の中で呟いた


(もう二度と・・・・誰かがいなくなるのは嫌だ。悲しい思いなんてしたくない)


それはあの時からずっと変わらない。事件が起きるたびに想いは強くなる一方だった

彼女を失いたくないと。彼女だけではなく仲間全員を失いたくないと


(・・・僕は誓うよ。永遠に)

(私は誓う。永遠に)


神と人では寿命が違う。人間の生涯は神からすれば一瞬であり物語の一ページに

過ぎない。だからこそ彼女にとって私が不必要だと判断するまで傍にいると私は誓う


==========================================

END

目次へ

INFINITEスマブラ目次へ

TOPへバナー


スポンサーサイト
別窓 | 幻想のレクイエム | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<第11章、解放作戦 | INFINITE | 第39話、望まれた人格>>

この記事のコメント

∧top | under∨

コメントの投稿


管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| INFINITE |