INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第35話、1人と2人

突如マスターハンドの前から姿を消した彩花。そしてそれを追いかけるマスターハンド

そんな中再びロイに頭痛が迫るもマリオにも同じものが襲いかかる。ゼルダのもとに

夢の中で以外聞こえるはずのない声が聞こえ3人は消された記憶を取り戻すのだった

一方見知らぬ空間に連れてこられた彩花は苦戦を強いられていた
上に気配を感じて見上げるとそこには手を構えた状態の男が宙に浮いていた

見下すように鼻で笑うと次の瞬間『期待外れ』と言わんばかりの表情で呟いた


「弱い・・・弱すぎる」


再び姿を消すと彩花は地面に着地した。しかし見下すセロの視線は変わらない


「一人ではなにも出来ぬか。期待を裏切ってくれるわ」

「そんなことは・・・・!」


彩花は雷魔法を唱えるも軽々と避けられてしまう


「狙いが定まってないぞ?動揺しているのか?」

「・・・・・っく」


一人で戦うのは初めてだ。今までは必ず傍に誰かがいた。誰かが見守る中

戦いに出ることはあっても誰も知らぬ空間でただ一人で戦うことはなかった

ここで倒されても誰かがそのことには気づかない



「・・・・・・・・」



ひとりではなにも出来ない。あの男の言うことは正しい

恐怖により足が震えると脳の中では動けと命令しても思うように動いてくれない

ふと足元を睨んでいると男の声が聞こえ見上げた





「消えろ」





振りかざされた手に彩花は目を閉じることなく更ににつよく睨んだ

痛みを覚悟した時、目の前が白い物で覆われるのを感じた




「なん・・・だ・・と?」



中年の男の声が聞こえた、その次に老人の「ほう・・・」という声も聞こえた。しかし

その姿は白いものに遮られて見えない。数秒後目の前に浮かんでいる存在に気づくと

少女は目を見開きその人物・・・・存在を呟いた


「手・・・・」

「ふぅ・・・。探すのに苦労した・・・が、間に合ってよかった」

「この声は・・・マスターハンド・・・?」


安心したような優しい口調でマスターハンドは告げた。その声で彩花は

この大きな白い手がマスターハンドなのだと気づく


「みんなは大丈夫なん・・・ですか?」

「問題ない。こんなことでやられる私たちではない」

「ちっ・・・・1人増えたか」

「これからが本当の戦いだ、私とお前の・・・な」


男に向かって呟くとマスターハンドは正面を向いたまま後ろにいる少女に告げた




「彩花、下がっていてくれ」


最初のグループがいなくなってからどれくらいの時間が経つのか

かなりの長期戦となっていた。そろそろ決着のつくチームが現れてもいいはずだ



「・・・じきに皆も来る」



マスターハンドの言葉は口調が強かった。これという根拠はないというのに

『絶対』と言わんばかりの説得力と何かを心に感じさせた

白い視界に遮られる中胸の前で握り拳を作ると彩花は口を開いた


「ううん。みんなが戦ってるならここは私も戦わないと。みんなで、勝つんだよね?」

「!」


マスターハンドは記憶を取り戻した。故に記憶を失う前の彼女を知っている

ここにいるのは記憶がある頃の彼女とは180度違っていた

こうなることを望んでいたマスターハンドにとってこの言葉がどれだけの影響力を及ぼすか





「・・・・・・あぁ」



その言葉を確認した彩花は手の甲を見つつふわりと笑うと呟いた




「・・・・・そっか」



メンバー達はそれぞれグループでそれぞれの幹部達と戦っていた

しかしどのグループも決着はついていなかった



「ブラスト!」



薄暗い空間の中様々な方向から岩が一か所に向かって飛んでいく

その出先は1人の少女、沙織によるものだった

絶え間なく左右に動いて敵の攻撃を避けては攻撃を仕掛ける



「いつまで続きますかね?」

「・・・・04・・・・・」


いくつもの種類の魔法を撃ってはいるものの相手も召喚術というファイターたちから

すれば見たことのない部類に入る戦術で戦う04は苦戦の相手だった

しかしそんな中で沙織は決して苦しい顔を見せる素振りはない


「・・・・ふふふ」

「?」


不審な笑いにメンバー達を含め04も攻撃の手を止める


「そろそろ決着ってところかな」

「なにを・・・・」

「まだそっちの攻撃パターンが何通りあるか知らないけどこっちだって・・・
 マジシャン・ボムっていう名前を甘く見てもらっちゃー困るんだよね!!!」


そう叫ぶと沙織の両手は上空に突き上げられその上には薄くしかし鋭い円盤状の

真空波が現れる。その大きさにメンバー達は圧倒される


「はぁぁぁぁぁ!!」


威勢のいい声と同時に手は前に振りかざされると弾丸のようにその

真空波はまっすぐと敵を捕らえて飛んでいく


「そのようなスピードで勝ったつもりですか・・・・」

「なに!?」

「引っ掛かったな!」


避けた後ろに黒い影が、気がついた時には04の後ろにピカチュウ、ネスの姿が

2人は同時に雷を撃ちつける。見事に当たり体制を崩した04はゆっくりと地面へと落ちていく

そしてその後ファルコが思いっきり上から急降下し・・・


「これで終わりだ!!」


ついに止めを刺した。動かなくなった04から離れると、5人は安堵の笑みを浮かべた





敵将であるゼロ、セロと敵視していたマスターハンドは一気に加速し敵に近付く

彩花も追いかけようと足を踏み出すが周りに何かがいることを察知する

すると周りに再び無数のサイボーグたちが現れた。しかし少女の表情はさっきとは違っていた


「サイクロン!」


さっきまで炎の灯っていた手からは風が巻き起こり

次々と近くにいたサイボーグ達を巻き込みバラバラにしていく


『何・・・・?』

『魔法・・・か、やはりただ者ではないか』


突如起こった竜巻を見て2人はその様子を見ていた。が瞬時に反応しその場から

一歩分後ろに退く、その前にはマスターハンドの姿があった



「サイクロン!」



魔法が発生するたび数体のサイボーグをなぎ倒していくがその数は減らない

しかしそんなこと彩花にとって大きなことではない。まるで戦いに慣れているか

のように焦りの色を見せずに同じ動作を繰り返す



「もう一人じゃない」



呟いたその時、隣で1体のサイボーグが何かによって二つに分かれた

自分はその方向に魔法をかけていない

とっさに振り向くと、そこには白い手と赤い髪の青年がいた


「クレイジー、あとは頼んだよ」

「あぁ、なるべく早く来られるようにするぜ」


そう短い会話を済ませるとクレイジーハンドはその場から姿を消した

彩花の眼はサイボーグに囲まれる中風景に対して目立つとしかいいようのない

青年を真っ直ぐと見据えていた


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次回

セロと対峙するマスターハンドと彩花のもとに現れたロイ。3人になり有利に

なるかと思いきや戦いの最中あることに気づく。そしてついに戦いに勝利した

ファイター一同がクレイジーハンドの力によってやってくるのだった


次回 第36話、「集合体」


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