INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第34話、心の記憶

『ゲーム』により6つのチームに分けることになったマスターハンドはバランスと戦いやすさを

考え1チーム5人のチームを考える。次々と移動し5チーム計25人が消えた中突如

サイボーグが観覧していたファイターたちを襲う。戦っている最中突如現れた白い衣服

の人物によりマスターハンドの後ろから彩花の姿が消えてしまうのだった
「一体どこに・・・・!?」


マスターハンドは少女の行方を追うためその場から姿を消した



「・・・・ここは」



目の前の情景が変わり視界が安定した頃にはすでにサイボーグの姿はなかった

それどころか、前にいたマスターハンドの姿や戦っていたみんなの姿も見えない



気配を感じゆっくりと前を向くと、そこには2人の男が立っていた

1人はいかにもゲームの悪役としていそうな中年の男

もう一人は頭に何やら不思議な帽子をかぶった老人



「ずっと様子を見ていたが、お前は戦う素振りを見せなかった。実に興味深い」

「・・・・・・・・」

「なぜ黙っている?私がこの事件のボスと呼べる存在だ。
 私を倒せばすべてが終わる。お前たちの勝利となる・・・」


スクリーンにそれぞれ5チームの戦いの様子が映し出される中残っていた

16人は次々現れる無数のサイボーグ達と戦っていた

そんな中ロイはふとある人物達が見えないことに気づく


「あれ・・・!?マスターと彩花は!?」

「え!?」


サイボーグににより視界が確保できない中空いた隙間を見渡すが

彩花の姿は見当たらなかった。マスターハンドは人よりも数倍に大きく本来なら

こうして探さなくても姿を見つける事が出来るはずだ


「本当だ、いない!」

「どこへ!?」


ファイター達がサイボーグを倒しながら探すもどこにも姿は見当たらない

呼ばれた気配もなく何故姿が見えなくなっているのかわからなかった

必死に何が起きたのか考えようとしたとき痛みが走った


「っ!?」


一瞬であるもズキンと痛みを感じた事に剣を突き刺すとロイは膝をついた

そんなロイにサイボーグが襲いかかるがポケモントレーナーのポケモンリザードン

によりピンチは取りとめられた。しかしポケモントレーナーは異変に気づく


「ロイさん?どうしたんですか!?」

「何かが・・・・」


ズキズキと痛む中信号のように頭の中に何かが浮かんだ

そしてその現象が起きているのは一人だけではない



「マリオ!?どうしたの!?」



遠くでポケモントレーナーは誰かがマリオの名を呼ぶのが聞こえた

そして2人とは違うものの別の場所で戦いの場にいたゼルダにも異変があった


『叫んでいる』

「え?」


フロルの風で攻撃を避けると頭の中に響いた声にゼルダは声を出した

その声がソウルであるのは何度も声を聞いてきたゼルダにはわかるのだが

こうして起きている間に聞こえるのは初めてだった



『彼らの魂が、いえ・・・心が叫んでいる』


ふと仲間に向かった攻撃の反動でゼルダにも飛び火が向かうが

その攻撃は見知らぬ壁ではじき返された。それはゼルダの力ではない

防御壁の中でゼルダの脳内に声は響き続けた


『そして貴方も・・・・。記憶はなくても心が覚えているのね』

「どういうことで・・・・!?」


どういうことですか?そう聞こうとした時ゼルダの脳内に映像が浮かんだ

それは今まで起きた出来事の断片。ファイターたちと出会った

そして・・・・・少女と出会い過ごした時の記憶


「っ!?」


一気に流れ込んだ映像にゼルダは頭を押さえた。そして似たような現象が

膝をついていた2人にも起きていた


『これから・・・君たちの記憶を消す』

『正確にいえば、彩花のことを忘れてもらう』

『すまない』


「!!」


ハッとなると剣を握る力が強くなった。そしてマスターハンドの言葉と同時に

神によって消された記憶と少女との記憶を思いだした


(僕は・・・記憶を消されて・・・?)


「彩・・・・花」


思いだした少女の名を呟くとゆっくりと起きあがった

そして彩花を探しているマスターハンドの記憶にも変化が訪れていた


「!」


ぴたりと動きを止めると誰もいない空間の中呟く


「どういうことだ?確かに私自身も忘れたはず・・・思い出すなど・・・」


確かに自らの記憶を消した。二度と同じことを繰り返さないために

情に動かされないために。それなのに今流れたのは忘れたくとも忘れられない記憶



「・・・・忘れられないのだな。それほどまでに・・・・」



広くもなく狭くもない。異様な雰囲気・・・神聖な雰囲気を漂わせるような場所

どこかの神殿のようにいくつもの柱が経ち中央の進む先には王座のような椅子がある


彩花はただ一点を凝視していた冷や汗が流れるようで流れない。この状況に慣れているか

のように焦ることもない。とはいえ余裕を持っている表情でもなくどこか表現が硬い


「どうした・・・まさか1人では戦えないと言うのか?」


ピクリと指先が動くまで1分・・・2分くらいの沈黙がひたすらと流れていた。

直後彩花は手を上にあげて小さな炎を浮かばせると正面に向き直った



「・・・ふむ」

「ゼロ様、ここは私にお任せを」


中年の男が小さな笑みを浮かべて一歩前へ出る

長いローブから現れた手。その手のひらに闇の魔法が浮かぶ


「くくく・・・ならばセロ、貴様に任せる」

「は」


男の手の上に現れた無数の球が地面に向かって撃たれた。だがそれを動くことなく

何かの壁で打ち消す。決して手に浮かんでいる炎は使っていない


「・・・・ふん、すこしはやるようだな」

「・・・・・・」



この部屋にきてから、というよりこの空間に来てから彩花はほとんど話していない

メンバー達が戦っていた時もモニターを見ていた時もただじっとその様子を見ていた



(どうしよう)


話さない裏方で、彩花は必死に今の状況を考えていた。睨んだ後小さな手から

信じられないほどの炎が宙を舞いセロのやったようと同じように地面に向かって

飛んでいくもセロはひらりとかわす


「・・・・く」

「何を焦っている?」

「・・・なっ!?」


気がついたときにはさっきいた場所に男の姿はいない。声がした方向。後ろを見るも


「遅い!!」


突然の声と攻撃に体制を崩し転びそうになるが、瞬時に緑色の光で

彩花の姿はそこから姿を消し、宙にその姿を現す・・・が


上に気配を感じて見上げるとそこには手を構えた状態の男が宙に浮いていた

見下すように鼻で笑うと次の瞬間『期待外れ』と言わんばかりの表情で呟いた


「弱い・・・弱すぎる」

======================================

次回

記憶を思いだしたマスターハンド、ロイ、マリオ、ゼルダ。しかし彩花は

ボスであるゼロとセロと呼ばれた男に苦戦していた。期待外れと飽きられ

止めを刺そうと迫る中少女の前に現れたのはマスターハンドだった



次回 第35話、「1人と2人」


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