FC2ブログ

INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログ

第12話、裏の顔

彩花のかつての友人緋香琉と偶然の再会を果たすと再び5人の前にエリアの声が聞こえる

エリアはついにその姿を現し自らの正体を明かすのだった。その正体は『全ての空間の神』

エリアにより力を授けられた彩花は指示によりもう一人選ばれた者がいる教会を目指すのだった
_______________________________________
夜になりその日は野宿することになった。彩花は案外旅によって慣れてはいるが

それはポケモンの住む地方に限っている

いつ襲われるか分からない中なかなか寝る事ができずにいた



「ゼルダの言っていたこと、分かった気がします」


火を囲んだ中リンクは唐突に話を切り出した。ピカチュウにデデデ、緋香琉は既に寝ている


「最初ゼルダから聞いた時、どうしても信じられませんでした。戦えそうにないのにあ
 のガノンドロフを倒しハイラルを救ったなど信じられませんでした。・・・すいません」


ゆらゆらと燃え盛る炎を見ながら言葉は続いた


「・・・怖くないんですか?あのファントムと戦うなど。また襲われたらと思うと・・・」

「怖いさ。あの時と同じで。タブーの時と同じで」



今でもあの時の記憶は鮮明に残り今も思い出すと体が震えた



「ネールの力が無ければ悪いけど私は皆を見捨てて逃げるよ。フロルの力を使って」


絶対防御・・・ネールの力があるからこそ再びニンテンドーへ行く事を決めたという

それはあの時も同じだった。この力がなければ亜空間の中へはいかなかっただろう


「それでも、ハイラルの時もそうだけど選ばれた以上、戦う手段がある以上戦わない
 といけないと思う。それに、あそこにずっといてもいつかはファントムが来たと思うし」

「それが、選ばれた者の使命だと思う」

「・・・・勇気のトライフォースに選ばれただけのことはありますね」

「勇気なんてないよ。今でも何故選ばれたのか理解できないし。ネール
 の力がなければ私はセガに残っている皆以上に弱い存在だと思う。」


むしろ死ぬかもしれないという中一度でもファントムと戦った皆を尊敬するべきだと思う

それだけに戦う意思を失った事を責めることなど出来なかった


「戦えたというのならなぜ今まで黙っていたのだ?」


ミュウツーが尋ねるとピクリと動いた


「そ・・・・それは・・・・」


答えることにより怒られるのではないかと思った。それは弱さの象徴であり

甘さの象徴でもある。戦いたいと願った反面で失いたくなかった


「私は戦う手段を持っているだけで戦えるわけじゃない。相手の攻撃を避ける事も出来なければ
 人並み以上に体力がなく立ち回りもできない。そんなのは皆に比べたら戦えるとは言えない」




「それに・・・皆がそれを知ったら、私は・・・守る側になってしまう」




あの時は戦えないという理由で守られる側だった。それでも今回の事件で私は守られる

側ではなく守る側になった。助けられる側ではなく助ける側に、戦う側になった

俯き何も言わなくなった彩花にリンクは頭の中で要約した事を言った


「つまり・・・守られる側でいたかったと」

「えっあっいや・・・そっそういうわけじゃ!」


焦り無意識に立ちあがるが途端リンクは笑った


「案外人間らしいところもあるものだな」

「ミュウツー!?」


前々からある事を感づいていたミュウツーはフッと笑いながら言った

それに続いてリンクも小さく笑うと話す



「大丈夫ですよ。ゼルダやピーチのような例もありますし。戦えるからと言ってそんなことはありませ
 んよ。危険な時は助けますし守ります。そもそも・・・彼女達が戦う必要自体無いはずなのですが」

「・・・・・・・・・・・」


そっぽを向いたまま座ると頭の中で考えた


(でもやっぱり助けられるのは合わない。誰かに守られるなど・・・あり得ない)



日が昇りミュウツーが目覚めるとそこにはすでにリンクの姿があった

ミュウツーが起きた事に気づくと挨拶をした。直後ミュウツーは尋ねた



「リンクよ。気づいているか?」

「なにがですか?」

「・・・やはり気づいていないか」



ミュウツーはこの事件が起きる前からネスと話していた事をリンクに話した

それはDXの頃から共に生活するにあたりリンクなら口外にしないと信用した上でだ

ミュウツーが見ると他の者は眠っており目覚める気配もなかった



「私の過去を話そう。私は人が憎かった・・・人間を恨んでいたのだ」



リンクは何かを察すると静かに座った


「私は人に創り出されたポケモンだ。ミュウは知っているな?」

「確か・・・モンスターボールから出てきましたよね。伝説のポケモンだとマスターさんは言ってましたけど」

「私は、研究者たちによりミュウの遺伝子を使い創られたポケモンだ」

「・・・え?」


初めて聞いたミュウツーの過去にリンクは驚いた


「自ら望まぬまま創りだされ利用され、私は研究所から抜け出した。それ以来人間を
 恨んでいたのだ。それから日が立たぬうち、私はポケモンたちと共に人間達に復讐
 することを計画した。そしてポケモントレーナーである人間達をある島に呼びだした」



そしてそれがミュウツーと彩花の初めて出会った場所だと言う事を伝えた


「しかしその中に2人のトレーナーがいた。その2人によって私
 の考えは変わったのだ。そのうちの1人が彩花だったのだ」

「それが、ミュウツーと彩花さんが初めて出会った出来事ですか」

「そうだ。1人のトレーナーの少年は馬鹿なほどにまっすぐでその心に私の心が動い
 た。彩花も同じくポケモンが好きという気持ちはよく伝わりまっすぐな人物だと察した




「しかし・・・・少年とは違った何かを感じたのだ。私と同じような何かが見えた」




「私と同じく何かを恨んでいるような感じだ。裏の顔というべきか闇というべきか。
 言動の中にそのような言葉があり私は他のトレーナーとは違う何かを感じた。」




それがミュウツーが彩花に心を開いた理由でもあった



「あの時はほんの数時間しか関わらなかったからそれ以上何も思わなかったが・・・DX
 に来てからその考えは強まった。私達の知らないもう1つの顔があるのではないかと」


しかし生物にはだれしもが裏の顔を持ち恨みや憎しみをまったく持っていない者など

いない事もミュウツーは知っていた。だからリンクに伝えた



「私の思い過ごしかもしれないな。この話は誰にも言わないでくれ」



================================================

次回

ついに教会の前にやってきた6人は入口に誰かが立っているのを見つける

その人物こそがエリアの言っていた『もう一人』だった

3人が揃ったところでエリアは現れ2人の力が眠る場所を告げる



次回 第13話 「シスター」


第13話へ

目次へ

スポンサーサイト



別窓 | 選ばれし守護者 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<第4話、挑戦者集合 | INFINITE | 第11話、エリアと剣>>

この記事のコメント

∧top | under∨

コメントの投稿


管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| INFINITE |