INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第7話、無知な決意

ミュウツーに連れられるままセガにやってきた彩花は想像もつかないほどに変わり果てたファイター

達の姿を見る。いきさつを聞いた時、離れた場所であるセガにいるファイター達はファントムの気配を

感じその脅威を思い知らされる。気配を感じられない彩花の中である1つの選択肢が浮かんでいた
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どちらかというと私もあの星がなくなることを阻止したいわけではない

言ってしまえばこうして住む場所が、生きられる場所があるのならあの世界がなくなっても

構わない。それを口に出せば彼らは怒るだろう。マスターハンドは悲しむだろう


(だけど、マスターハンド達が作った世界・・・)


そんな時彩花はここに来る前に家に送ったエーフィの事を思い出した

そして家には沢山の、旅の中で出逢い捕まえたポケモン達がいる


(やっぱり・・・捨てることはできない)



ある選択肢が頭に浮かんでいる中彩花はついに決意した


(ずっと隠せるとは思っていなかった。いつかこうなる日が来ると予想していた)


食らい空気が漂う中彩花は口を開いた


「ミュウツー、ニンテンドーまで送ってよ」

「!」


ミュウツーは驚くがそれ以上に顔を下げていたファイター達が大声を上げた


「まさか・・・戻るのか!?」

「マリオ達は戦いに行ったんでしょ?だったら・・・スマブラのメンバーである限り
 あの人たちを見捨ててここに逃げるわけにはいかない。・・・・・例え戦えなくても」


戦える事を話そうかとしたが心のどこかでこの事を話したくなかった

その一瞬の迷いがあったからなのか再び戦えないと口が言ってしまった


「・・・・私には人間どもがどうなろうが構わない・・・・が、言われてみればそ
 うだな。同じ・・・仲間である彼らを見捨てるわけにはいかない。私も行こう」

「・・・・そうですね。スネークさんにきっぱり言われた時は迷いましたが・・・・ハ
 イラル・・・いえ、ハイラルだけでなくニンテンドーを守るのが僕の使命でしたね」


彩花の一言とあれから考えた結果なのかリンクが立ち上がった

ゼルダもまた何かを思い出したかのように立ちあがる


「忘れていました。そうですね。怖いなどではなく。それが私達の使命
 です。トライフォースの力を持つ者の・・・選ばれた者の運命ですね」

「ゼルダはここに残ってください」

「リンク?」

「もし僕の身になにかあっても・・・ゼルダがいればハイラルはまだやり直せます
 。戦う事は使命ですが・・・・ハイラルを守るのがゼルダ、ゼルダの使命です」

「!」


それに続きリンクはピーチやマルス、ロイに向かっても同じ事を言う

もしファントムを倒すことができても混乱の中この人物たちの死はさらに混乱を招くだろう



「やっぱり・・・みんなと会えなくなるのは嫌だな。僕もいく」

「嫌だよ!ミュウツー行かないでよ!ピカチュウも!2人がいなくなるのは嫌だよ!!」


ミュウツーの元へ走っていたピカチュウを追いかけるようにピチューが走りながら叫んだ


「残ってよ!リンクも・・・彩花も!」

「そうはいきません。誰かが戦わなければ・・・勝ち目もなにもありません」


ピチューが泣き叫ぶ中ロイは立ち上がると彩花の方へ近づいた


「戦えないのに・・・なんで戻るの?」

「戦えなくても、助けることは出来る。守ることは出来る」


その時、ロイの頭の中に現れたのは亜空の中で起きた出来事だった

その時も彼女は同じようなセリフを言っていた。ボロボロになった自分の前で


「おかしいよ!なんで君が戦場に行く必要があるのさ!?」

「なんでって言われてもね・・・」


両腕を掴むと崩れるように叫んだ


「君は・・・戦争を・・・あの風景を知らな
 いからそんなことが言えるんだ!!」


「っ!」




あの時彩花は彼しか知らない剣を使ったのだが恐怖と混乱によりその事も

忘れているのだろう。突然のロイの言葉に彩花はびくっと肩を震わせた

これほどまでの叫び声を聞いたことがない。ピチューのような声だった



「お願いだ・・・行かないでよ・・・!もう、仲間が死ぬのは見たくないんだ!」



腕を掴んだ手はずり落ちるように移動していった

これほどまでに感情のこもった叫び声を聞いた事のない彩花はその場から動けなかった



(そっか・・・あの事を・・・この人達には話してなかったっけ)



否定したいという気持ちが一瞬現れ口が動くが言葉は出なかった。この事を言うよりも

この人の感情が嫌というほどに伝わったからだ。自分の国では馴染みのない

過去に起きたことと称され教えられた戦争。病気や事故、意図的なもので人が死ぬことは

あっても争いで死ぬことはあり得なかった



「どうして、戦えないのに彩花が行く必要があるの・・・?」



人が死ぬことの恐怖はあの時嫌というほど、トラウマになるんじゃないかというほど味わった

しかしそれは彼らとは違い強制的ではなかったこと、逃げ道があったこと

そして・・・・絶対的な条件があったこと。それでも・・・・あの恐怖は数日間消えなかった

今も尚、思いだそうとすれば思いだしてしまう


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次回

ニンテンドーに戻る意思を伝える彩花とミュウツー、リンク、ピカチュウを止めるピチューとロイ

人が死ぬことに過剰に反応をする原因があるロイとマルスが感じる者は他のファイター

達より一層大きかった。しかし一度決めた彩花の決意は揺るがなかった


次回 第8話 「勇気に」 


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