FC2ブログ

INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログ

第35話、奮い立ち一撃

第三生徒会の謎に疑問を持つ美穂のクラスメイト。北条啓がいるというクラ

スへ偵察にいくものの結果は得られなかった。一方、北条啓を昼に誘った

翔太は彩花と共に執事部の活動中に案内され昼食を取っていた
___________________________________

「こんにちは」


放課後、六本木はあの場にやってくる。先に来ていた面々が出迎え、

学校では目立つこともなく過ごしている彼のもう一つの顔の始まりだ


「六本木君、こんにちは」

「半日も終わっていよいよ二年目スタートかい?」

「ですね」


新宿の問いに答えながら椅子に座り横に鞄を置くと向かいのソファに座ってい

た朱里が問いかける。既に何人かが集まっており六本木は最後の方のようだ


「でも彩花とその執事って違うクラスなんでしょ?」

「あぁ、まあね」

「マスターの話によると、仲の良かった子達も各々の理由で東京から出
 ていったって聞いたけど?後生徒会がなんとかって。大丈夫なの?」
朱里の問いに六本木は教室内での様子を思い出すと不安げに

「うーん……。まだなんとも」

「ちょ、一しかいないんだからしっかりしてよー!」

「ちょ、渋谷さん!別に僕以外にも気にかけてる子はいるし……」

「六本木さああん!」


更に声がかかればゆかりの姿が頬を膨らませながら問いかける。こん

な容姿だが、仕事中は同じチーム内でも大人びた方だ。しかし現在は


「彩花さんは!彩花さんは来てないんですか!」

「あぁ、うん」

「一月以降全く会ってないじゃないですか!六本木さんは毎日会えるとして
 も私達は会えないのですよ!いつになったら来てくれるのですか〜!!」

「まあまあ」
と両腕を振りながら叫ぶゆかりを諭すと月島は六本木に向き直り

「しかし、確かにしばらく顔を見ていませんね。お忙しいのでしょうか?」

「あぁ、生徒会でバタバタしてるみたい。新入生歓迎会もあったし」

「この時期はなあ。いろんな理由でここに呼ばれる人も多いよな」

「生活の環境が変わる方も多くいますからね。社会人に学生、この期に
 引越された方も少なくはありませんし。お蔭で私達も毎日忙しいですし」


決してここへ来るお客さんの事も蔑ろには出来ない。選ばれた人々の悩みを解決

することが自分達の役目。しかしどうにも気がかりに感じている。そこに声が聞

こえ思考はかき消された。声のした方向を見ると都庁が考えるように


「しかし、桜丘高校……だったか?生徒会が複数あるのも驚きだが、生徒も
 暴力事件に関与するとは。生徒にさせることなのだろうかと思う所もあるな」

「あっ……、とは言えど風紀委員と役割を分けながら放課後に校舎を
 見回るくらいだそうですよ?他は生徒会となんら変わりありませんし」

「……」


六本木が焦ったように代弁せど都庁の強ばった表情は変わらない。おおよそ

彼女や周りの考えていることは自分と一緒だろうと思うと、心当たりを口にする


「……まあ、彼女は魔物に対抗出来る力を持っていますからね。でも、彼女
 はもう何も考えずに背負い込むような人じゃない。……と僕は思っています」


季節は巡り、あっという間に入学生には次なる一大イベント期間が舞い込む。

それは校舎を出てすぐに聞こえる声と並べられた机の数々、各地の掲示板に

所狭しと並べられた勧誘ポスター、生徒達の呼び込みの声で察しもつくだろう


「水泳部とかどうですか?」

「いえ、あの……」

「貴方小柄だし、向いてると思うの!」


水泳部と書かれたチラシを持って迫る生徒に彩花は苦笑いしながらこう答える

のだ。「私は新入生じゃないです」と。そそくさと通路を挟むように勧誘が結

抗していたエリアから外れ彩花は息を吐いた。。そんな中白い紙を持ったまま

辺りをうろうろしている男子生徒を見つけるのだった。その頃……


「おい、あれ……」


彩花の去った正門への通路を通るある男子生徒の姿が。勧誘の声も止まり、新

入生も勧誘部員も男子生徒の進行方向への通路を開き通り過ぎていく姿を眺め

ていた。開いた道と、周りを気にもせず男子生徒は通り過ぎていった。そこには

バスケ部として参加していた翔太の姿もあり、通り過ぎた姿を眺めていた


「……」

(うわあ、あれどう見ても新入生!しかもあれ迷ってるパターンだ!)
外れた校舎横で彩花はうろついている男子生徒を見てそう呟いた

(ここは生徒会と先輩として聞くべきか。でも、うぅっ……)
と思いながらを覚悟を決めると男子生徒に声をかけた

「あ、あの」

「!」

声をかけると男子生徒は振り向き

「何か困った事が……?」

「あ、あのっ、弓道場って何処でしょうか」


やはり迷っていたようで、方向音痴と言えど生徒会の責務で見回りもしていた

事もあり流石によっぽどの場所ならわかる。途中まで説明するものの弓道場は

少々わかりづらい所にある事を思い出すと、一度言葉を止め


「……いや、案内するよ」

「えっ、いいんですか?」

「まあ、弓道場は分かりにくいところにあるし分かんないといけないから」


どうせ見回りで近くまで行くつもりだったと心の中で思う。やがて、近くまで

やってくると小柄な建物を見て彩花は指差し生徒に向かって口を開いた


「あ、あれだよ」
そう告げると男子生徒は振り返り、表情を明るくすると勢いよく頭を下げ

「あ、ありがとうございます!お陰で迷わずに来られました!」

「い、いや……」


ふと男子生徒の持っている紙を見る。それは一年生に配られた部活動

一覧で自分も去年配られた。よって彼は想像通り一年生という事になり


「弓道部に興味が?」

「あっ、は、はい!中学も弓道部で……」

「そうなんだ」

「あの、本当にありがとうございました」

やがて去っていく彩花の姿を青年は姿が見えなくなるまで見つめていた


入学式、新入生歓迎会と終われど生徒会の仕事は次から次へと現れる。勧誘

が始まる前には第一生徒会と共に既存の部活動の部費などの見直し、新設し

たいという活動届けの処理。この学校は部活動が多いだけに部費などの割り

当てはシビアでもあり廃部か存続かの見極めの為役員少人数の部を見て

回る。機材などの購入申請も同じくその必要があるか確認する必要がある


「あー、疲れたー」


第三生徒会のソファに寝転ぶと彩花は息を吐く。ちなみに今は貴重な新役

員(仮)帆風美穂は部活動見学の兼ね合いもあってここにはいず帰させている


「部活動が多いと選んだり見るの楽しそうだけど、確認する側は大変っすね……」

「この時期は新設申請もくるから余計に忙しいでしょうね。まあ、それは緒方会
 長が受け持ってる訳だけど……更には留学生の受け入れも始まるようだし」


だがそれは、去年までほぼ第一生徒会のみで行っていたものだ。二人は

懐かしの卒業生達の姿を思い浮かべると、生徒会室でのことを思い出し


「これだけの業務を城島先輩が……。これは嘆きの一つや二つも言いたくなるよ」

「案外、副会長がやってたりして」

「あるかも」


部活動の多さに分割して行われているが、その途中で新入生に向けた

部活動勧誘が始まった。そんな中霧島亜理紗は生徒会でありクラス委員

であり、さらには放送部にも所属している


「放送部はどう?新入生きそう?」

「そこそこの数見学者は来てるわ。そこからどうなるかはまだ分からないけど」


部活の勧誘も楽なものでは無いと亜理紗は話す。その理由はこれもまた部活動

の多さにあり、マンモス校と謳われ生徒数が多くとも部活動は強制ではない。

そこに数十とある部活動が新入生を確保するのは取り合いでもあるという


「運動部や大会上位に入るような強豪な部ならまだしも、そうでない部には一大
 事よ。極端な話、人数制限があれば大会にさえ出られなかったりするから」

「あぁ……。まあ、とは言ってもメジャーな所は人集まりそうだよね」

「吹奏楽なんかもそうかしら。けれどコアな部活動や少人数の所は場合によっ
 ては廃部になってしまう可能性もあるから。うちはその心配はないけれど」


勧誘の生徒の姿はなくなったある日、校舎前や中庭への道途中で生徒達は

中央に立ち叫ぶ男子生徒達に怯え立ち止まっていた。獲物を探すが如く

眼光を光らせるように、その態度は声にも表れていた


「ここには第三生徒会なんていうヒーロー気取りがいるらしいな」


獣の咆哮のような叫び声に誰も横切れず、校舎から出たくとも出られない

状況で生徒たちは隅に寄りながらその光景を強張らせながら見ていた


「あれってまさか例の新入生……?」

「話には聞いたけど怖っ……」

「なんてったってあの日南中から来たんだろ?」
と彼の周りでは出るに出られない生徒達が小声で話し込んでいる

「日南中ってあれだろ?不良校の……問答無用で殴ってくるやつ。しかも他
 校との喧嘩も耐えないらしいし、関わったら大怪我間違いないって聞いたぞ」

「確かあの飛鷹ましろとタイマン張るんだろ?あいつも小田原高校に入学
 して即トップの座を制したって聞いたし。上級生を一網打尽にしたんだとよ」


彼ら、都内でも有名な不良達の問題は多くの一般生徒達にも知られており

恐れられている。その中には真実かさえも分からない噂までもが含まれる

が再び聞こえた声に生徒達は体を強ばらせる

「聞けば相当強えみたいじゃねえか。そいつらはどこにいるんだ?」

「……」

問いに対し、同じく彼の元に付いている男子生徒は無言で首を振る。それを

横目で見た後、周りで小声で話している生徒達を見渡す。やがて目に入った

男子生徒の元へ近寄ると問いかけた


「おい。お前生徒会について何か知らねえのか」

「し、知らない」

恐怖から震え言動もおぼつかなくなりながら答える。睨む狼ヶ崎総悟に

男子生徒やその近くにいた生徒達は必死に訴えかける


「そもそも第三生徒会は秘密裏に動いている事が多くて殆ど知られてない!」

「会長なんて誰も正体を知らないし……!そもそも唯一顔が割れてた役
 員は今は第一生徒会にいる。他の連中なんて見たこともないし……!」

「……」


あと数歩、という所で足が止まると男は周辺にいた生徒達に第三生徒会の

事を問う。しかし誰も本当に知らないことと恐怖を交えて誰も答えられない。

そんな様子を見ているとお付きと思われる男子生徒は彼に耳打ちする


「どうやら本当に知らないようですね。七不思議とまで呼ばれるくらいですし」

「くだらねえ事言ってんじゃねえ。俺はそんな都市伝説に興味はねえよ」

「す、すみません」

「だからこそ気に入らねえんだ」


「こんな所で何を騒いでいるんだい」


ふと声が聞こえ振り向くと生徒の後ろに人影が見えた。まもなく生徒が道を開

け、そこから現れた生徒を見ると狼ヶ崎総悟は笑みを浮かべて投げかけた


「……誰かと思えば生徒会長様じゃねえの」

「生徒の下校の妨げになっている。用がないのなら直ちに下校するといい」


現れたのは第一生徒会会長緒方結希。生徒達がざわつきながら緊迫したこの

様子を囲んで見ており、その中には偶然居合わせた清守和葉や六本木一の姿

もあった。堂々たる言動の結希に対する総悟は引き下がる気配もなく


「会長様なら知ってるんじゃねえの?かの有名な第三生徒会の事を」

「……」

「その中でも会長様はだーれも姿を見たことないらしいじゃねえか。なあ?」

「それを教える義務はない」

「はい。はい。……わかりました」


その頃、部屋にいた彩花、啓、美穂は受話器で受け答えしている亜理紗の

様子を伺っていた。その表情は妙に緊迫しており、受話器が置かれると


「正門前にて例の不良、狼ヶ崎総悟が叫び散らしているそうよ」

「ええ……」

「今は緒方会長が彼を止めようとしているわ。けれど……」
ふと亜理紗は以前彼から聞いた話を思い出すと

「今はまだ殴り合いにはなっていないけど危険ね」

「「……」」

じりじりと、相手の動きを警戒している中再び城ヶ崎総悟は鼻で笑う

「ハッ、優等生な会長様にしちゃあ度胸がある。……と言いたい所だが、喧嘩
 を吹っかける相手は見極めた方がいい。正義感が強いのはいいことだが」

「……」

「優等生のお坊ちゃまに興味はねえんだ。強いんだろ?その第三生徒会っての
 は。ここに呼べよ。他の生徒は知らないようだがお前なら知ってんだろ?」

「断る」


微動だにせぬ物言いに狼ヶ崎総悟は眉をピクリと動かせると息を吐く。

そこに声が聞こえたかと思えば結希のとった行動に彼は顔を歪める


「そんなにこの学校の頂点に立ちたいのか」

「馬鹿抜かせ。俺はそんな無意味な事はしねえよ。ただ強いと聞いた第三
 生徒会ってのに興味がある。俺より強いのか。それを確かめたいだけだ」

「……強さが知りたいというのなら、俺が相手になろう」

「なに?」
その言葉と構えに彼だけではなく、周りの生徒達もざわめき出す

「わざわざ第三生徒会が出るまでもない」

「やめときな。怪我したくなかったらな」

「……ただの生徒会長と侮られては困る。これでも元第三生徒会副
 会長だったのだからな。伊達にこの学校の秩序を保ってはいない」

「!ほう……?」


興味を持ったのか、空手の体制をとっていた結希に頷くように城ヶ崎総悟も

また拳を握り、殴りの体制に入る。すぐさま喧嘩の始まりそうな空気に生徒

達は息をのみ、対する結希もまた言動や態度とは裏腹に汗を流していた


「……」

「……」


緊迫した空気が長引けば長引くほど、始まりが恐ろしくも感じる。そんな時城ヶ崎

総悟の元に男子生徒が駆け寄りながら声を上げた。その声に誰もが振り向き


「総悟さん!割りましたぜ!」

「!」

「最強と謳われる第三生徒会会長……第3生徒会室は西棟三階の奥っす!」

「……!」

「なっ……」


姿から彼の仲間と思われる男子生徒の言葉を聞くと構えを解き、結希に背を

見けると校舎の中へと歩き出す。その唐突な解除と行動にすぐさま結希は彼ら

の目的に気づくと止めんと叫び声を上げた。しかし


「待て!お前は不良だろう!体制を取った相手に向けて背を向けるなど……」

「……勘違いするんじゃねえよ」
不良らしからぬ行動に投げかけると彼は立ち止まり顔だけ振り向かせこう告げる

「俺はただ喧嘩がしたいだけの猿とは違う。俺は強いヤツに勝てればいい」

「っ!」

「そいつより俺が上だと知らしめられればな」


そう言うと再び歩き出し、校舎の中へと駆け出していった。彼らは規則も校則

も持たぬ。廊下を駆け上がり目指すべきところへかけていく。その頃受話器

から荒げた声が飛び、亜理紗は緒方結希からの声に驚く


『霧島さん!今すぐそこから会長を離すんだ!狼ヶ崎の狙いは会長だ!』

「「なっ……」」
受話器から漏れた声に部屋の中にいた誰もが驚いた。亜理紗は振り向き

「ここに向かっているというのなら、会長、今すぐここから離れて」

「ここ3階ですよ!?もう登ってきてるなら逃げる前に遭遇しちゃいません!?」

「くっ……どうすれば」

「考えている暇はありません。非常階段から逃げましょう!」


間もなく荒々しく第三生徒会の扉が開かれると狼ヶ崎やその仲間である

二人は整えられた部屋を見渡した。そこには机やソファはあるものの


「いない……ようですね」

「まさか噂通り、第三生徒会に会長がいるなんて嘘だった?」

「……」


机の下、奥の部屋を覗けどそこは物置のようで人の姿はない。部屋に

戻り廊下に出ると狼ヶ崎は扉の開いたままの非常階段を見ると


「……逃げられたか」

「ははっ、恐れをなして逃げたんすかね。なんたって、あの総悟さんが相手
ですし意外と頭いいんすね。ま、総悟さん相手じゃ仕方ないっすけどね~」

「とんだ腰抜け野郎じゃねえか」

「……」


「はー……」

非常階段を降りて更に走った先、そこは校舎から少し離れた場にある天文

部の天文台付近にて二人は肩で息をしていた。近くには誰もいないものの


「ちょ、も、無理……」

「私も……上履きのまま出てしまったわ」
と足元をみる亜理紗だが二人が息を切らせる中、警戒するように啓は周囲を見渡し

「どうやら……上手く退けられたようですね」

「はあ……。不良の相手とか絶対ヤバいやつじゃん……」


と聞こえた声に振り向くと美穂は彼女を見る。以前見たような着ぐるみ姿では

なく至って普通の生徒に見える。しかしこの姿を見た時それを指摘するとこれ

は『変装』した姿だと説明され、結局真の姿は分からずじまいだ



「か、会長って魔物に対して戸惑いなく向かうから不良の相手も平気だと……」

「なっ!?」

息を整えながら彩花は亜理紗の方を向き

「そんな訳ない……!それに、大体不良とかって相手にしたら絶対めんど
 くさいパターンになるだろ!顔でも覚えられたら尚更めんどくさいことに……」



翌日、昨日の一件もあり狼ヶ崎総悟は要注意人物として生徒会の中

でも警戒され、亜理紗は彩花のノートPCを借り同じく彩花の追跡型小型

カメラを第三生徒会室に忍ばせ映像を確認していた


「第三生徒会室にはいないようね」


一同は警戒して第一生徒会室に集まっていたのだ。そこには着ぐるみの彩花

と亜理紗、美穂、結希の姿があり着ぐるみはスマートフォンの画面を確認すると


『校舎から狼ヶ崎総悟及び取り巻きと思われる二名の生徒の下校を確認』

「……ひとまず心配はないようね」
とため息をつく亜理紗に向き直る

「術を持つ第二生徒会の人にもこの事は話しておいた。しばらくは彼らにも
 見回りをしてもらうつもり。緒方会長も警戒しておいてくれるみたいだし」

「とんでもない事になってしまいましたね」


昨日の騒動で狼ヶ崎総悟の名は校内にすっかり広まり、同じくして静まり

返っていた第三生徒会の話題も吹き返しつつある。美穂も思い出すと


「クラス中この話ばっかりです……」

「このまま大問題を起こさなければいいんだけれど……」


その頃、不良達の監視を終えた啓は彩花達の元ではなく第一生徒会室に来て

いた。いつものように会長席には結希が座っており、彼向かって問いかける


「緒方会長、彼らについて知っている事を教えた頂けませんか」

「それは構わないけれど……俺もあまり知らないよ?」

「いえ……万が一、彼らと交える事になった際、一つでも多く知っていれば
 有利に立てると思いまして。私もある程度の武術を学んだ身ではあります
 が、彼も都内では有名な力量を持っているのでしょう?」

「何が知りたいんだい?」

「彼の喧嘩の術や方法などを。相手が物を扱うのかでも対処が変わって
 きますから。その術が多いほど、こちらの警戒も強めねばなりませんし」


翌日、再び生徒会メンバーは第一生徒会室に集まっていた
「そもそも彼は自ら喧嘩を吹っかけることはあまりしないそうだ」

「え……?」

「入試の際、警察に彼の犯罪履歴を調べたそうだけど、そのほとんどが警察
 の見解では相手から仕掛けられた事による防衛だとなっていたそうだよ」
と緒方結希は紙を見ながら告げた。以前のは珍しい事例だと

「「……」」

「……ならなぜ、第三生徒会に喧嘩を売るようなことを……?」


ふと啓は考え込むように呟いた。元々喧嘩を売るような人物でないならば、あ

の時の行動の意図が分かりかねると。行動した以上、何らかの目的があるはず


「普通に考えるなら、現時点で統制を取っている第三生徒会を無力化して
勝手がしたい……だから会長の居場所を探していた……とかだろうか」

「……」

啓と亜理紗の会話を彩花達は見つめていた
「今後また生徒達に接触するならば、会長を無力化することこそが目的でしょうか」

『あんな怖そうな人と喧嘩なんてしたくないよ』

差し出された画用紙とそこに書かれた文字に一同は沈黙する。その文字を

見ながら噂とはかけ離れたことを言う、と美穂は着ぐるみを見て思っていた


====================================

次回

慌ただしい中、数か月振りに顔を見せた彩花にゆかりは喜びを露わにしていた。

彼女がいない中都庁チームには新たなメンバーが加入していて……。ある日、

学校帰りに彩花は偶然にも渋谷兄妹と遭遇するが……


次回 第36話、「離反の心」


第36話へ

目次へ

スポンサーサイト



別窓 | INFINITEⅡ | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<第36話、離反の心 | INFINITE | 第34話、第三生徒会の謎>>

この記事のコメント

∧top | under∨

コメントの投稿


管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| INFINITE |