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INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログ

終章、願い、そして祈り

甦ってしまった生滅竜ランドールは瞬く間に大陸全土を飲み込む。そんな中

『炎の紋章』が反応を示しミズキに力を与える。ミズキの心こそが力を与えた

理由だとカンパネラは告げ未来に進みゆく若者たちを見守るのだった。

やがて未来の為剣を振るったミズキは勝利し生滅竜ランドールは再び長い

眠りにつく。やがてこの戦いは『ランドール戦争』と名付けられ各国は条約を

結び、協力することを誓い合う。それは民にも伝わり新たな時代の幕開けの

第一歩となるのだった。そしてもうひとつ、終わりを告げようとしていた
__________________________________

始めは偶然だった。旅人だった三人組と出会ったのが全ての始まり

そして、戦いの収束と共にこの日は近づき前日、改めて三人は伝えた


「……行ってしまわれるのですね」

「まあ、元々旅人ですし」


復興や各国の条約に慌ただしい日が続き、少し落ち着いた頃を機に彩花

達は明日この場から、この大陸から去ることを伝えた。彼女達もまた村の

復興に微力ながら手伝っていたが、今だ完全な復興の目途は経っていない


「人々もまだ不安が残る中、いつまでも他国の者が長居するわけ
 にもいきませんから。特に私達は……普通の人とは違うので」

「またそんなことを……」
クーヘンがシズクに問いかけるが、彼女は首を振り

「いえ、私達が出来ることは全てしました。この国の方々には良くして貰い
 ました。クーヘンさん、貴方にも……。これからは、皆さんの手で導いて
 ください。それはきっと私達でなく、貴方たちの手でするべきことですから」

「シズク……」

「せめて、後日同盟の祝杯を挙げるのでその時までいてはどうだろうか」


同じく惜しむようにレプシスが告げれば

「いえ、私はそういった賑やかな場は……苦手ですので」

「俺も同じくです。すみません」


苦笑いしながらギンが告げるとそれなら仕方ないとレプシスは告げる


「本来なら君達にはこの国を救った英雄として国民の前で称えたい所だが、
 君たちはそれも拒みそうだな。それほどまでに君達には感謝しているのだ」

「俺達が英雄だなんて、恐れ多すぎますよ。ねぇ?」

「そ、そうですよ。私達は、大した事なんて……。いや、少なくとも私は……」

「……実は皆さんに、見せたいものがあるのです」

「見せたいもの?」

その言葉にレプシスは心当たりがあるようにつぶやく

「王子、まさか……あの丘を?」



その日の夕方、ミズキは3人に案内したい場所があると城から出る。夜に

なり辺りが暗くなろうとした時足は止まり、促されるように三人は前に出る

とそこは辺り一面建物は見当たらずただの平地に見える


「……!」


しばらくその場にいると、空中に何かが浮かび光を発していた。それは無数

にあり空中に現れては天高く浮かんでは消えていき三人の心を奪っていった


「……ここは?」

「輝きの丘と呼ばれる場所です」

「……とても……綺麗ですね」


ギンが問いかけるとミズキもまた目の前に浮かぶ光を眺めながら


「この光はこの地だけに生息する植物の花びらが舞っているのです」

「花、なんですか?」

「花の成分と、月の光が反応してこんな光を放つそうなんです。だから月の
 出ている夜にしか見られなくて……。ここは幼い頃父上と母上に連れられ
 何度か訪れた場所なんです。いつ来ても、ここだけは変わらない……」

「ということは、ここはミズキさんとご両親の……」

「えぇ、数少ない思い出の場所です」

「……そんな場所に私達が足を踏み入れてしまってよかったのですか?」


シズクが問いかけるとミズキは笑いながら

「むしろ僕が連れて来たのですから。貴方達に是非見せたいと思って」

「……」


地上から空に舞い、どこかへと漂っていく無数の光は幻想的に光輝いていた

「……僕は、ずっと王子として国を統べなければと思っていました。それはとて
 も窮屈で、孤独で。……ですが、今はそうは思いません。この戦いの中で多く
 の人々に出会いました。カトレアや、ジュートにスノー。クレモアの王女達にも」

「……」

「王族であり、貴族であり、民であり。ランドール戦争は多くのものを失った。け
 れど同時に多くのものを得られた。……城や外交以外で誰かと話したのは貴
 方達が初めてなんです。あの時、僕を助けてくれたのが貴方達で良かった」

「もう、随分経つんですね。あんなに鮮明に覚えているのに」

「あれから色々あったんですね。早く過ぎ去っていったような気もしますけど」


天を見上げミズキは告げる。それは天にいる誰かに語り掛けるようにも見えた

「……これからは、どの国も互いに協力し合って、後世に受け継いでいく……」

「……」

「……きっと、ミズキならできるよ」

ふと声が聞こえ振り向けば彩花は苦笑いした後告げる

「っていうと投げやりみたいだけど。でも、ミズキの心はきっとリレミアの人々
 にも届いてるよ。だって私達の心に届いたんだから。……きっと出来るよ」


やがて、次の日……


「ルイスもいくの?」

「はいー。偶には私も里帰りでもしようと思いまして、今回の話を母上様にしたい
 なと。その後はまた旅商人をするつもりです。またお目にかかったときは何卒」


リレミア城の人々が見送りに出る中彩花、ギン、シズクに加えルイスは門の

前にいた。戦いに参加した多くの人々が祖国に戻っていった中、この場には

ユグとカンパネラの姿もあり教会の人々の姿も見えた


「皆また遊びに来てください。いつでも歓迎しますよ」

「彩花殿、ギン殿、シズク殿、ルイス殿もお元気で」

「皆さまお元気で。またいらしてくださいね。その時はリレミアの案内でも……!」


別れを惜しむ声が続々と聞こえる中人影が現れると


「間に合ったようね」

「カトレアさん!」

「貴方達が帰ると聞いて見送りに来たわ。寂しくなるわね」

「彩花さん!ぜーったい遊びに来てくださいね!」


セルリアに言いつめられると彩花は苦笑いしながら


「あーあ、うん。まあ……多分……」

「こらセルリア、困らせちゃダメじゃない」

「カトレア様、でも……!」

「いいえ、きっとまた来ます。その時は今度こそ観光に……」

「ふふ、歓迎するわ。その時は私自ら案内しましょ」


背を向け、歩き出すとやがてミズキ達の視界から4人の姿は消えていく。

そこから船に乗った三人は海を渡りながら互いに話をしていた。また、完全

に四人の姿が消え手を下ろすとミズキはカンパネラとユグに問いかける


「カンパネラ、ユグ、君達はどうするんだい?」

「そうねえ、私はまたあの谷に戻るつもりだったけれど、小屋はベス兵に壊
 されてしまったし、ユグと共にアルビアーノの里に戻って祠でも見守ろうか
 しら。更にこの世界の事が分かれば、さらなる発展にも繋がりそうね?」

「わーい!またカンパネラと一緒だ!」




一年後、会議を終え戻るとそこにはレイムがいた。椅子に座るとミズキは告げる



「例の案件、通りそうだよ」

「誠ですか。これで治安がより一層よいものになるといいのですが……」


長くに渡り行われ終戦した戦争。その後この戦争は総称として「ランド―ル戦争」と

名付けられた。ランドール大陸全土を巻き込んでの戦争という意味でつけられたの

だがこの出来事をきっかけにミズキは他大陸、他国を知るようになっていった



「僕達の知らない事が多すぎる。これが世界か」



別の場所では新たに城に仕えることになった兵士たちをレプシスは指導していた

未来リレミア王国、ランドール大陸を守る存在となるため自然と厳しくもなる

しかしレプシスの考えを理解した兵士たちは今日もまた訓練に励んでいた


「次!」

「はい!よろしくお願いします!」


そんな様子を王室からミズキはレイムと共に見ていた。そして顔を上げると

青く広がる青空の中、見渡す限り広がる祖国リレミア王国を眺めていた










リレミア王子、ミズキ
クリミア王国の復興に尽力しやがて王位を継承する。他国との外交も
良好、常に民を考えた意見は他国の王達からも一目置かれる。時折
リレミアの救世主彩花達の事を思い出しては再び会える日を強く望む。
隣国アルデバランのカトレアからは小言を言われながら互いに切磋
琢磨する。だが勝率はまだカトレアの方が上のようだ


リレミア騎士団長、レプシス
あの戦いの後も祖国を守るべく、ミズキを支えるべく騎士を率いる。厳し
い訓練に鬼と言われつつも、忠誠心は兵達にも伝わり信頼も厚い。周り
の心配の声もありやがてとある女性と婚約し、一家をも担う存在となる。
部下や兵の前では厳しいが、愛娘だけには厳しくなれないようだ。


リレミア騎士、クーヘン
功績が認められ戦いの後小隊の隊長を任され、その数年後には副団長
に任命される。これまで女性が団長格を務めたことはなく、彼女の跳躍
はリレミア騎士及び騎士を志す女性達の大きな時代の改変となる。


竜配達屋 ジュート
戦いの後、故郷に戻り配達業を再開する。地元特産の品々はミズキから
も称賛を受け、やがてリレミア王国の有名品となり国境を超えて有名とな
る。ミズキも時々配達を頼み、その時はジュートが自ら届けにいくという


優しく強く、セルリア
教会で数年過ごし成長後、更なる勉学を積むためカトレアの元へ弟子入り
する。力や度胸こそはかなわないものの勇気は彼女からお墨付きをもらう。
その後教会に戻りシスターとなり孤児を導いていく


碧髪の弓使い、ジュート
ミズキやカトレアから強い影響を受け領主を引き継ぐことを決める。容姿
端麗、頭脳明晰な事から女性からの人気が絶えないが本人は無自覚。
一心に自らが治める領の為、アルデバランの為に平和を守り続けた。時折
会議でカトレアと顔を合わせるが彼女の堂々さは真似できないとぼやく


紅き姫君、カトレア
武闘以外にも力を入れ父王から外交を主に責務を任される事が多くなる。
考えるより体を動かす方が好きなので、心労はあれど未来のアルデバラン
の為手を抜くことはしなかった。息抜きはミズキとの手合わせと年に一度
行われる武闘大会への出場。ミズキの成長を密かに楽しみにしている


未来への懸け橋、ドット
戦いの後、アルデバランに戻ることを考えるが迷いの結果メライに留まる
ことに。しかし王と共に鎖国状態だった在り方を見尚し、貿易から交流する
ようになる。木こりに戻るがあの出来事はいつまでも強く胸に残った

研究者魔女、カンパネラ
戦いの後ミズキにユグと共にリレミアに来ることを提案するがそれを断り竜
の里で祠を見守り続ける道を選ぶ。里内の青年が研究内容に強く興味を持
ち弟子入り、本人は研究者を引退し引き継ぐ。後は穏やかに過ごしたという


ランドールの遺産、ユグ
里に戻りカンパネラとまた一緒に暮らす悲願を叶える。里の子供達とはしゃ
ぎながら村の人々にも温かく迎えられた。カンパネラの最期まで共におり、
カンパネラの亡き後は竜の里の長として引継ぎ里を導き続けた。時折、祠
に訪れては自らの使命を再認識し、平和を見守るよう祈っていた


クレモア女王、コレット
クレモア女王としてクレモア王国を統治し続けた。町によく繰り出しては町の
人々との交流を大事にし民の心を知り続けた。アルデバラン内で行われる
武闘大会ではカトレアとコレットが出場かつ優勝候補と言われるまでになり、
彼女達の闘いを見る為だけに遠方から訪れる観戦者も多いほど名物となる。







浪々たる商人、ルイス
リレミアを後にしまた新たな地へ商売に向かう。彼女の営業技術の高さは
町往く人々の足を止め視線を集めた。中にはなんだか分からないものもあり
人々から面白がられるが、決して一箇所に身を置くことはなく転々とし続け
る。それはそれが自らの一族の伝統だからか、それともまたどこかで懐かし
き面々との出逢いを期待してか。その本意は本人にしか分からない


獣の血を引く青年、ギン
彩花、シズクと共にリレミア及びランドール大陸を後にし、別の地へ向かう。
彼の中でこの一連の出来事は記憶から離れることはなく、心を揺るがした。
シズクとは仲間としての絆が、彩花には一層器の強さに忠心を誓う。直後
結成された組織では身のこなしを生かし偵察役として活躍する


黒翼の少女、シズク
ギンと同じく彩花についていく。その後彩花とはある理由で別れるものの彼
女一家が振るって用意した小屋は質素な作りで気に入っている。そこを拠点
とし、新たな仲間を加えながら救援組織を結成する。相変わらず自由な発言
とツッコミにそれを眺めながら言葉には出ぬものの心地よさを感じている。


たゆたう旅人、アヤカ(彩花)
ランドール大陸を後にし、自らが在るべき道を更に揺らがせる。相変わらず
体力のなさと自由さは変わらないが得意とされた魔道の幅を広げながら、多
数の出会いと経験の中で常にその心を問いかけ続けた。長い果てに彼女が
どんな道を選ぶのかは神ですら分からない。




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END

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