INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第32章、忠誠に誓って

戻ってきたレプシス達に対しミズキは自らの使命を受け入れることを決意し伝える

後日アルデバランからやってきた兵により大規模な戦争が行われる事を知ると止める為に

自ら向かう事を決める。国民と兵士、国全体が一丸となる中国民に見送られミズキ達は

リレミア城から出発するのだった

「戦争が起きるって言ってた場所はまだ遠いよね?」

「そうですね・・・・彩花さん?」


進軍する中強張った表情の彩花にギンは気づいた


「割と近くに敵がいるみたいだよ」

「え?」

「風が言ってる」


ギンはこの事をミズキ達に伝えると疑う余地もなくいつ戦闘が起きてもいいように

体制を整え進軍を伝えた。歩いていた時ギンは何かを感じ取り短剣を投げた

宙に舞った短剣は何かを弾きギンはそれをキャッチする


「!」


真っ二つに折れ地面に突き刺さったのは一本の矢だった

その先には射った張本人であろうべス王国の鎧を着た兵士がいた


「べス兵!」


途端戦闘態勢に入ると正面に将軍らしき姿が現れた。それは以前ギン達が会った事の

ある人物。賊達に町を襲うように指示したあの将軍だった


「マンドラ・・・!」



「あれ・・・ボス・・・?王っていうより・・・将軍かな?」

「そういえば知りませんでしたね。あいつの指示で賊が城下町を襲ったんですよ」

「そうなの!?」


彩花は勢いよく威勢よく立っている人物を見た。中年とも言える年であろう見た目と

その自信ありげな様子から幾度となく争いを体験したのかという雰囲気を持っていた


「弱小者が弱小を加勢しようなどとやはり馬鹿だな」

「僕達はこの争いを終わらせに来たんだ!」



前に出るとミズキは叫んだ



「ハッ・・・・戯言を。最初から最後までスカスカの頭だな!」

「なんとでも言えばいい。だけど、もう逃げたりしない!」


ミズキが構えるとそれに続いて兵士たちもそれぞれ武器を構えた

再び鼻で笑うとべス側の将軍もまた武器を構え兵士たちも戦闘態勢に入った

マンドラの叫び声と共に兵士達が走りだす



「・・・ミラージュ」


彩花は呪文を唱えると魔道書を取り出した

距離が縮まり兵士達がぶつかる中ギン達もまた兵士との戦いが始まっていた

そんな中リレミア王国王宮騎士団団長であるレプシスが将軍と向き合った


「まだ生きていたのか。死にぞこないが」

「私は死ぬわけにはいかないのでな。王子を残しては」

「七人衆の使命・・・って奴か?」



「わっわ!」



端にいたルイスに敵魔道士の魔法が襲いかかった時、彩花は目の前に現れその攻撃を

防いだ。ルイスが顔を上げると相対している2人を見て告げた


「・・・・因縁の・・・ですね」

「因縁?」


ルイスは彩花に敵将・・・マンドラについて知っている事を話した


「7人の英雄達七人衆のうち2人を倒したのが彼です」

「!」


今の状況はまさしく因縁と言えるべきで一瞬見えたレプシス将軍の表情は

いつもより怖かった気がした。瞬時で戦いの最中であり兵士達によってその視界は遮られる

彩花は立ち上がると使いはたし使えなくなった魔道書を捨てると何も持たぬまま呪文を唱えた


「ブリザード!」


味方であるリレミア王国の兵士を凍らさないように標高の高い丘に登ると

後方から増える増援に対しその手から吹き荒れる吹雪はみるみるうちに地面を凍らせ

不特定多数の兵士を凍らせる。再びルイスの横に来ると向かってくる兵士たちに向かって


「ウィンディ!」

「ディン!」


風魔法「ウィンディ」によって吹き飛ばした後すぐに炎魔法「ディン」を唱える

全体魔法であるディンだが味方であるリレミア兵に一切の被害はなく

べス兵だけにその炎は遅い次々と武器を破壊して行く

そんな中レプシスはマンドラと激戦を繰り広げていた



「貴様程の実力があればもっと活躍できるであろうに・・・」

「私は忠誠を誓った身。私は強さではなく先王とミズキ様のお心に惹かれ仕えているのだ」


金属がぶつかり甲高い音が鳴ると距離を置き続けた


「貴様には分からんだろうな。心の底から仕える者がいる事の幸せを」

「それだからいつまでも弱小なのだ!」

「ただ強い者がいる国が強いとは限らない。強く国民から支持を得てこそ王とは初めて意味
 を持つ。そしてそれは将も同じ事。お前のような身勝手な奴には誰も忠誠を誓わないだろう」

「そして・・・私はお前とは違う!」

「!」


マンドラの背後に人影が現れた。気づき受け流す体勢に入るが構えていたミズキは

剣を振るって衝撃を与えた。よろめいた隙をついてレプシスが止めの一撃を刺す


「が・・・・ぐ・・・・」


力を失ったマンドラは静かに倒れていった。その様子を見ていた兵士たちの間に

数秒の沈黙が流れる。途端べス兵たちがざわざわし始めた



「ひ、退けー!」


将軍を失った事により指揮を取る者がいなくなり混乱に陥る中べス兵は将軍を残し

その場から走り去って行った。それは仇を取ることに成功し勝利を意味していた


「・・・・悲しい奴です。誰ひとり彼の事に見向きもしない」

「その程度の認識しか受けていなかったという事でしょう」

「・・・・行こう。時間がない」


ミズキは立ち上がると頷いたレプシスもまた馬に乗る。全員が体勢を整えるとミズキの合図

で進みだした。長年の何かが晴れたのか2人の表情はどこか吹っ切れた気がしていた



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次回

ついに戦争が行われるというアルデ渓谷に辿りついたリレミア軍

既に激戦は始まっており次々と両国が戦いを繰り広げる中ミズキ達は戦場へと飛び込む

一箇所にランドール大陸4つの国が集まろうとしていた


次回 第33章、「四国集結」


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