INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第30章、仲間いる限り

絶望的な連合軍の報告にミズキは王位である自らの使命を投げ出す

心の声を叫ぶミズキと同様に彩花も叫ぶも約束した以上この国を守ると言い残し

ミズキ抜きで対策を立てる。そしてギンとシズクの偵察の末兵士が待機している

砦に奇襲をかける計画を立てるのだった

「一番兵士の数が多いのはここのトバスタ砦」


すでに報告を受けてから5日が経っており時間はない。目的地を決めると早速王宮騎士団と

彩花達は城から出発するのだった。そんな様子を見るミズキの傍らでレイムは数刻前

彩花により渡されたあるものを見つめていた



「レイムさん。この城で何かあればこれで教えてください」

「これは・・・?」

「ルイスが言うには離れた場所で会話できる道具らしいです。魔道が使えるものなら使う
 事ができると。レイムさんは・・・確か魔法が使えるんですよね?昔は戦っていたとか」

「・・・とはいえ、私に才能はなくどちらかというと先王や王子のお付きでしたけどな」



地図を確認するとレプシスは目的地に着いたと一同に伝えた。北方向に確かに砦のような

大きな建物が見えその大きさからすると数千の人間がいてもおかしくはない

彩花が先陣を切り進んでいくと制圧を完了し次々と周辺の砦を制圧して行く

当然日数はかかりおそらくべス城も異変に気付き進軍を開始しただろう



「数が多すぎますね。戦力を減らすのはこれが限界でしょうか。城に戻るべきかと」

「・・・そうだね。ここから2日以上はかかるわけだし」


その日の夜、火を囲みながら王宮騎士団の1人クーヘンが尋ねた





「なぜ彩花さん達はこの国を助けようと?3人にとっては関係ないはず・・・」





この国が滅びようと侵略されようと彩花達自身には何の損も得もない

そんなことを思ったクーヘンは尋ねた。それに対し彩花は困った表情で答えた


「なんでって・・・うーん・・・ミズキに会っちゃったから?」

「偶然でしたねあれは。今でも信じられません。まさか王子だったとは」


主人公がよく言う言葉が思いついた。主人公を気取りたいわけではなくただ思ったこと


「なんでって・・・困ってたら普通助けるよ。ミズキは国民の事をよく考えているし私と同じく
 出来る事なら人の命を奪いたくないと思っている。あんな王子は絶対と言ってもいいほど
 必要だと思うよ。だからこの国を、ミズキを助けたいと思った。出会って知った以上はね」


全ては偶然が引き起こした出来事。偶然とは言うがこの世の全ての出来事は

全て偶然から始まり繋がっている。そんな中ルイスが口を開いた


「確かに私も旅商人ですから色々な場所をまわりましたけど、中にはべス王国のような
 国も珍しくはありません。実力主義だったりと・・・・ここまで温厚な者が国を治めて
 いる方が珍しいかもしれません。決して少なくはないですけどそれでも多くもないです」

「そういうものなのか」


隣でレプシス将軍が一言告げた


「はいー。ほとんどの国が治める者は初代からの子供だったり子孫だったりと繋がって
 ますけど中には実力さえあれば王を倒して新王になる事ができる国もありますしねー」

「こういうのは国によって様々ですからね」

「厳しい国だと女性は王に仕えられないなんていう国もありましたよー」


流石というべきか他の国の政治についてルイスはよく知っていた

ルイスもまた旅商人なのは先祖から代々受け継がれているものだと話す


「戦争があるから武器商人とかは商売ができるんですけどそこは複雑ですよねー」

「ルイスは武器以外にも売ってますよね?」

「はいー各国で面白いと思ったものなども売ってますから
 ・・・戦争がなくなったらただの道具商売人になりますね」


次々と各国の話が出る中次第に彩花の口数が減っている事にギンは気づいた

とはいえすぐにその理由は感づいた


「・・・・・はっ」

「寝たらどうですか?」

「寝たい・・・けど・・・ルイスの話が気になって」


ルイスの話はどれも新鮮なもので中にはどこかで聞いた事のあるような話だったりと

懐かしさも感じられた。彩花もまた様々な所を旅してきたのだ


「全て終わったらいくらでも話しますよー」

「・・・・・・・・」




「あれ?」




「・・・・・・・寝てますね」







次の日、部屋の中でミズキが外を見ていると1人の兵士がやってきた


「ミズキ様!このようなものが・・・・」


1人の兵士が差し出したのは一本の矢。その先には紙がくくられている


「矢文・・・またべスか?」

「わかりません」


手紙をほどき内容を確認するとレイムを呼びだした


「王子!どうかされましたか?」

「・・・・アルデバラン王国から矢文が飛んできた。協力要請だ」

「協力要請?」

「どうやら僕たちの前にアルデバランを制圧するみたいだ」



ミズキが読み上げた内容はアルデバラン王による救援要請だった

突如海からべス王国が攻め込んできたとのこと。アルデバラン王国もまた

リレミア王国と同じく幾度となくべス王国から被害を受けていた



「しかし今の我々にそのような余裕は・・・」

「アルデバランと協力すれば少しはこちらも兵力が増強される。義勇兵達もある
 程度の実力はつけてきているだろう。・・・・レイム。あの後僕は考えたんだ」


手紙を机の上に置くとミズキは再び窓を向いた


「僕は定められた運命が憎かった。変えられない運命だと分かっていても心のどこかで自由
 になりたかった。見たこともない世界を旅し、またルイスのように色んな風景を見たかった」

「・・・・ミズキ様」

「だけど、彩花様に言われて気づいたんだ。あの人の言う事は確かだ」


自分にはできない、望まない事がある中彼女たちにもまたできない事がある事を


「この国を動かすのは王子である僕にしかできなくて。全員に意思を伝える事ができるのも
 僕だけだ。国民が受け入れてくれるのは国の者・・・中でも僕が一番信じてもらえるだろう」


振り返りレイムを見るとミズキは強い芯の通った声で告げた


「・・・僕は父上が守ったこの国が大好きで・・・国民達が大好きだ。今は理解が無くともそれは僕
 の力不足が原因だ。だけど・・・僕は1人じゃない。レイムやレプシス。支えてくれる城の皆がいる」

「!」

「僕は・・・戦うよ。僕が・・・・守ってみせる」



強く拳を握ると机の上にあったリレミア王国の地形の入ったピンブローチを

胸につけると顔を上げ力強く迷いのない声で告げた



『この国の運命を・・・・変えてみせる』



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次回

運命と向き会う事を決意したミズキは彩花達にその事を伝える。再び先頭へと立った

ミズキの元にアルデバラン王国の兵士がやってくる。そしてべス・クレモア連合軍と

アルデバラン王国の大規模な戦争を知りミズキの出した答えは・・・・


次回 第31章、「国の運命」


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