INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第29章、出来ない事

朗報を得てリレミア王国に戻るも後日それを覆す悲報がミズキ達の元に届く

『べス王国とクレモア王国の同盟』。不況の中さらにその状況は悪化し最悪の事態となっていた

絶体絶命の中ついにミズキは心の底にあった本音を叫んだ

自由にいたかった。王子などなりたくなかった。その言葉を聞いた途端彩花の中では

ある人物が浮かんでいた。そしてその人物もまた話によるとこんな絶望的な状況だったらしい

そして今のミズキとほとんど、なにもかもが一致していた



温厚な性格、強い正義感、身分、そして・・・偶然にも全体的な身なりも



「・・・・・・っ」


レプシスが近づこうとした時、部屋中に声が響いた



「ふざけんじゃねえっ!」



突然の大声に、今までの素振りから到底出ないような口調に誰しもが驚いた

頭を抱えてうずくまっていたミズキでさえピクッと反応した


「国を助けるだけなら、敵を倒すだけなら自分たちでもできる!だけどこの国を・・・
 この城の兵士たちをまとめられるのは王子だけだろ!私がなんといおうと国民
 は聞く耳を持たない。多くの人に伝える力を持っているのはあんただけなんだ!」


同じく彷彿とさせた感情をぶちまけると誰しもが唖然としていた

だけどここは現実で私は女の子らしさやおしとやかさなんて求めていない

ずっと前から口は悪かった。旅にでると同時に直そうとしてはいたが


「私の知り合いにも同じように国を追われ絶望的な状況に陥った王子を知っている。そ
 いつも「自由でいたかった。王子になんてなりたくなかった」って言ってた。だけど仲間
 がいたから乗り越えられたとも言った。お前にもいるだろ!忠誠を誓っている仲間が!」


言いたい事を感情に任せ叫ぶと前のめりになっていた体制を元に戻し

冷静に戻った口調で告げた


「・・・私は決めた。この国を守ると。だから王子がいなくても・・・戦ってみせる」

「・・・・・・・・・・・」


そう言い残すと彩花は扉から颯爽と出て行った。それを追いかけるようにギンとシズクも出ていく

一瞬ミズキを見るレプシスとレイムだが静かに部屋から去って行った


「・・・・・・・・」




「・・・・・・」

歩くスピートはいつもより速くあんな表情を、あんな口調で話す姿は見たことないと

ギンは思った。シズクほどではないが普段あまり表情を変える事がないため

一層恐怖すら感じた。話しかけづらい中シズクが口を開いた


「・・・珍しいですね。彩花さんが怒るなど」

「怒るって言うか思った事を言っただけだよ。相手を倒すだけなら私達でも出来るけど
 ・・・最終的にこの国の治安を安定させる事ができるのはミズキだけだと思ったから」


それができるのは・・・・国の頂点に立つ、国民に一番支持を得ている

王族だけだと思っていたから。会議室に着くと数分後レイムさん、レプシス将軍、

ルイスが現れ会議は始められた。とはいえこれが会議と呼べるのかどうかは分からない


「・・・そんな事があったんですか」

「だから今回はミズキなしで進めることになる」

「・・・・この状況でなにか打開策があるのか?」


レプシスの疑うような疑問に彩花ははっきりと「ない」と答えた

この兵力ではこの状況に太刀打ちできる事がない事はさすがの自分でも分かった


「だから、騎士団と私達以外の兵士は城の守りに徹してもらいます。そして・・・
 将軍には悪いですが私の指示で動いて貰います。1人でも死なせないために」

「・・・この状況でまだ死なない方法を取るのか?」

「当然です。不可能であれ、それを前提に動くのはありだと思いますけど」

「・・・・確かに。・・・・君を信じよう」


一番早い方法。被害を最小限に抑える方法。それは


「私達でべス城に攻め込みます」

「べス城に!?」


声を上げたのはギンだ。彩花は兵力を減らすことを目的に一番の兵力があるであろう

べス城を責めることを提案したのだ。そして攻め込むのは王宮騎士団と3人のみ


「私の力なら可能です。基本固まって制圧していきます」


数日の間に出発すれば相手の兵力が集まる前に攻撃を開始する事ができる

それを見越して彩花はギンとシズクに偵察に行くようにと命じた

それから3日が経とうとした時、ある一室でレプシスは尋ねた



「君の自信は尊敬に値するが、過剰な自信は足元を救われる事になりかねん」

「知っています。テリウス大陸で経験しましたから。私じゃないですけど」



テリウス大陸でも人より何倍の力を持つ種族ラグズ。その中の王子スクリミルは

圧倒的な力を持ち負けることを知らなかった。好戦的な性格とその自信によって

進軍した結果とある人間の将軍に負けた


「彼は無事でしたけど、それでもかなりのショックを受け立ち直るには時間がかかりました」

「そして・・・私が絶対勝てると言えるのも女神の力があるからです。広範囲魔法ディン
 絶対防御のネールがなければそもそも戦争に参加しようともこの国を救おうとも考え
 ません。思ったとしても・・・おそらく動く事はなかったでしょう。私は卑怯な人間ですよ」


絶対死なないという確証がなければ死の可能性がある事件に首を突っ込んだりしない


「私はテリウス大陸に行くまで戦争を知りませんでした。私の国では過去にあったとはい
 えそれは私が生まれるずっと前に終戦しています。その被害と残虐さから二度と起こさ
 ないと国同士が誓い合いました。戦争は起きてはいけない事ですが・・・テリウス大陸
 で私は戦争の恐怖を知ると共に私の中の考えを変える大切なことを教えてくれました」

「大切な事?」

「私の国は平和ですが、略奪や殺人、強者による弱者虐めはあります。私は自らの国が嫌いで人は
 信用するだけ無駄だと、信用してはいけないと思っていました。ですが戦争では仲間同士の信頼
 関係や絆、協力が痛いほどに伝わりました。そこで少しだけですが・・・私の考えは変わりました」

「今でも自国の人間を信用する気も馴れ合う気もありませんが他の国の・・・今まで関わってきた国は
 どこも何者かに襲われたり世界が破滅に導かれたりと事件が起きていました。日本も・・・私の国
 もそういう事件が起きればなにかが変わるのかもしれませんが・・・あり得ませんね。多分・・・・・」


そこにクーヘンさんがやってきてその背後にギンとシズクの姿があった


「城よりも・・・効率が高く戦力を削れる場所を見つけました」

「そこの方が削れる戦力は微力ですが・・・成功の確率が高いかと」


手に持っていた地図を広げるとギンはある場所を指した


「ここに兵士約4000人がいるとの情報が。他にもべス兵が各地に拠点を構えているようです」


広い国であるべスは各地に支所と言うべきか多人数の兵士を待機させる場所があるようだ

日本で言えば各県にある警察本部がかく土地に支所を構えるのと同じ原理だろう


「確かに、城を攻めるよりそっちのが良さそうだ」


=======================================

次回

作戦を変更し各拠点の中でも一番多い人数の兵士が待機していると思われる

トバスタ砦に進撃を開始する。彩花が中心となり制圧を成功させ次々と砦を制圧させていく中

ミズキの元には一通の矢文が届くのだった


第30章、「仲間いる限り」


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