INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第31話、勇気の守護者

3人の前に浮かぶ黒い影、3人の憎しみの心から生まれた影は圧倒的力を放っていた

それに対し彩花は自分の中に潜むもう一人の存在を使って勝負を挑む。勝利を果たし

一同は一件を終えフェレへと報告しに戻ると彩花と和葉の関係が明らかになるのだった
____________________________________

「とんでもない気が・・・」

「あれ・・・もしかして・・・」


彩花が呟きかけた時、遮るように3人の声が聞こえた


「ほら、見てよ。あんたらを恨む気持ちが形になって・・・すごいでしょう?」

「あんたらのせいなんだからね?私たちがこうなったのは」



見下すような、トーンの下がった声で告げる。それは憎しみに満ちた表情だった



「本来はこんなことあり得ない。けど・・・あの人の手にかかれば思いを形にすることなん
 て簡単なんだから。あれからどれだけあんたを恨んだか・・・その身をもって思い知れ!」


影が目にもとまらぬ速さで駆け出すと剣を振るう。その瞬間彩花はその場から姿を消し

攻撃を避けた後再び3人の方を見ながら現れた。今、彩花が何を考えているのか誰にも

わからず、怒りでもなく悲しみでもない表情で3人を見ていた


「消えたっ!?」

「・・・恨み・・・ねえ」






その時、ロイはある事に気づいた。かつて感じたことのある久々に感じるあの様子に





「なら、試してみようか」

「な・・・に・・・?」


影が恨みや黒い気持ちから出来ているのなら、同じ存在をロイは知っていた。今の

彩花の表情は普段の彩花ではなく、全てを見下すような、睨むような黒いものだった



「どっちの闇が強いか、勝負しようじゃないか」



次の瞬間、重なっていた所から離れるように彩花から何かが現れる



「っ!?」


そこから現れたのは彩花と同じ姿、しかし表装はどこか違ってその人物は影へと向かった。駆

け出すと一直線に影へと向かい、何度も刃と刃が交わると3人は目を丸くして存在を見ていた


「なに・・・あれ・・・」


「君たちと同じだよ。私の・・・恨みの心さ」

「なっ・・・」




大きく深呼吸すると彩花は剣を構え3人へと向き直る。それは3人と戦う意思を表してい

た。彩花は駆け出すと向かった先は3人。3人は驚いたようにたじろぐと召喚しようとする




「!」




召喚した時、正面に彩花の姿はなかった。探そうとした時、後方に衝撃を感じた




「っ・・・」




3人はその場に倒れ、傍には剣を片手に持った少女の姿があった。気がつくともう一人の

彩花と影の姿はなく召喚された魔物たちは2人の手によって倒されこの場には再び6人

だけになる。2人が駆け寄った時、地面に倒れていた3人は声を発する


「そ・・・んな・・・」

「ウソでしょ・・・私たちが・・・負けるなんて・・・」


悔しいといわんばかりに起きあがろうとするがあの剣で斬ったことにより麻痺状態

にあるため動くことは出来ず少しだけ身体が浮くが力が入らぬまま再び倒れ込む


「むかつく・・・むかつく!なんで・・・あんたなんかが・・・」

「そういえば、彩花翔太の事好きだったよね。付き合ってんの?」

「・・・え?」


ピクリと反応した彩花を見てロイは短く声を発した


「途中まではすっごく楽しかったのに、時が経つ度につまんなくなっちゃってさ。
 こうして玩具だったあんたの方が楽しそうなんて・・・幸せそうなんてむかつく」

「・・・どうして今ここにいると思う?」


僅かに聞こえた声に3人は顔を上げる。そこには3人を見ている彩花がいた


「あれだけ不幸で、あれだけ希望もない地獄のような日々を送っていたのに、
 どうして今こうしていると思う?それは・・・地獄から這い上がったからだよ」

「・・・・・・」

「いや、違うな。自分なんてどうでもいい、本当に幸せになるべき人が幸せになれるのな
 らその人の為に戦って死んでも構わない。君たちとは戦いにかける思いが違うんだよ」

「・・・・・・」

「何度も命を投げ打って、何度も死にそうになった。そんな状況から生き延びたからこそ、そ
 こで得たものがあるからこそ今私はこうやって存在している。未来を、希望を・・・見られる」



「むかつくなら、私のように地獄から這いつくばってでも起きあがってこい」


槍の先端のような、トゲのある言葉に誰もが言葉を発せずにいた




「泥水啜る思いで、私に復讐するつもりで、殺すつもりで這い上がってこい!」

「!!」


その言葉に、3人だけでなくロイも反応せざるを得なかった



「フロート!」


魔道士立ちが攻撃をした時、沙織は叫んだ瞬間身体が空中に浮いた。自由自在に空中を

移動すると次々と発動された魔法で組織員達を一掃していく。沙織の強さは以前から知って

いたがファイターたちは沙織に続いて剣を交えている少女の方を見たるとあることに気づいた



「あれ・・・」



その時、突如背後の扉が開くと誰かの叫び声が聞こえた

「そこまでだ!」



その声に振り返るとそこには黒い衣服に防弾服と思われる服を着た人物。黒い刺

繍はなくすぐさまに彼らがなんなのか数人は勘付いた。彼らは、国際警察であると

ファイター達を追い越し何十人もの警察員が駆け出すと銃を組織員に向けていた



「・・・・・・後は我々にお任せ頂きたい」



あっという間にこの場は黒い人達で埋まりファイターたちはそれぞれの構えを解いた




「これ、どうやって戻るのさ」

「さすがにあんなところライドでも上がれねえぞ」


崩れた天井を見ながら2人が呟く。上の風景もはっきりと覚えていないためフロルも使えない


「フロルで戻れる場・・・町なんか覚えてないし・・・城か・・・いや・・・無理だな」

「・・・・・・」


そんな中、戦いには勝利したというのに言葉を発さない人物がいることに気づく


「赤い人?」


呼びかけるがまったく耳に入っていないようだった。その時何かの音がしている事に気づ

くと横に会った壁が動き開いて行く事に気づいた。そして無数の人達が駆け出してくる


「えっ何アレ」

「黒き炎!?」

「我々は宇宙警察だ。すでにここら一帯は我々によって包囲されている」



3人が運び出されていく中3人は外に出ると運ばれていく方向を見ながら




「・・・こればかりは、任せるしかないか。俺達にはどうする事も出来ないしな」

「ねえ、僕が来た時英霊の僕が消えた気がしたんだけど・・・」

「ああ、安心しなよ。すごく残念だけど死んでないから」

「・・・残念なのか?」



こうして、黒き炎の規模は縮小、しかし黒幕と呼ばれた人物は逃げ出したようで

警察の手を中心に捜索は続けられいずれ捕まり、それは大々的に報道された



そして沙織の提案により和葉と呼ばれた少女もまたファイターたちと共にマスターハンドの

元へ戻り、報告も兼ねてフェレへと戻ることとなった。一同が戻ると城の人達の出迎えを受け


「あの・・・和葉さん」

「なんですか?」



気になったゼルダは和葉にある事を尋ねる




「あなたの使っていた剣・・・あれはエリア様から伝承されたと聞いています」

「えーと、そうなりますね」

「・・・聞いた時から疑問に思っていたのですが・・・なぜ彩花は貴方を毛嫌いするのですか?」




その質問に、一部のファイター達が耳を傾けると沙織は彩花に向かって問いかけた




「ねえ、彩花、和葉との件・・・」

「適当に話しといてよ。私は治療されてくるからさ」



リリーナの後に続いて歩いて行く彩花と翔太を見送り沙織は口を開いた


「和葉は、勇気の守護者なんだよ」

「それは・・・和葉さんも言っていましたね」


それはXまでのファイターたちなら知っている事件で起きた事だった


「元々、それは彩花の役目だったんだ」

「え?」

「勇気の守護者彩花、力の守護者緋香琉、知恵の守護者クロス・・・皆も知ってるんじゃない?」



それは彩花を始めとした3人がエリアと出会った時の事件。神の力を得た出来ごとだった



「ですよね。聞いた時思ったんです。彩花と同じ・・・って」

「神月さんは、もう勇気の守護者じゃない」

「・・・え?」


和葉の発した言葉にファイターたちは声を上げる




「神月さんの代わりに、私が勇気の守護者になったんです」

「それは・・・どういうこと?」




かつて、力を受け脅威を退けた3人は守護者として力を受け継ぎ続けた。しかしその後

に起きる事件に関わるたび、様子を見ていたエリアはある事に気づいてしまったのだ


「エリアが力を与えた事をきっかけに、彩花の秘められたストッパーが外れて本来与え
 た力以上に力を発揮するようになっていた。そこでもしもの時のデメリットをを考えたエ
 リアは彩花から勇気の守護者としての役目を外し、代わりの人物に再び力を与えた」

「それが・・・貴方だと言うのですか?」

「そうなりますね」


別の場、治療を受けていた翔太も当時はなんとも思わなかった疑問を尋ね聞いていた


「悪く言えば、私は守護者としての使命を剥奪され、代わりに和葉が選ばれた」

「まさか、あいつの武器がお前の持っている剣に似ていたのも・・・」

「そう。種類自体は単純に思いついたものだろうけど、形はその名残だよ」




理屈ではわかっていても納得がいかなかった




「膨大な力で制御しきれない可能性があるからそれをやめるだなんて」

「ちょっと待てよ。清守が戦えた時には既に移り変わっていたって事だろ?」

「そうだね」

「けど、あの後だって何度か・・・」

「それほど、自分自身の元の力が強大って事だよ」





「とはいえ、和葉なんて旅をする柄じゃないし学校以外では会わないと思ってた」




治療を終えた二人はファイターたちの元へと戻ろうと廊下を歩いていた


「城っつーことは、やっぱ馬に乗るのか?」

「私は乗らないけど騎士兵なら乗るわね」


辺りを見渡していた翔太に対し彩花は正面にある姿を見つけた


「あ、赤い人だ」

「赤い人じゃなくて・・・」

「誰が赤い人だ!」

「・・・なあ、なんであいつは赤い人でカードは名前で呼んでんだ?」


駆け寄ってくる人物を見て翔太が尋ねるとため息をつき、彩花は答えた




「それは・・・あっちを赤い人って言うと喜ぶから・・・」




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次回

問いかけに対し翔太はある事をロイに話す。それは真実を知ってからの出来事であり

変えられない過去の話。衝撃を感じずにはいられなかったロイだったがこの事を知って

いたマスターハンドすらも驚く新事実を彩花はこの場にいる一同に告げるのだった


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