INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第29話、熱情の旋律

マリオ達の前に現れた研究員は一同に仲間になる提案を持ちかける。拒否する翔太と

彩花の元にロイ達は到達するがスイッチによって地面が開き彩花と翔太はあの3人の

待つ部屋へと落ちるのだった。地面は壊れず、嫌な予感のまま2人は傷を負うのだった
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「無駄ですよ。その床は頑丈ですから、巨大な地震でも壊れる事はありません」

「ならさっさと開けやがれ!」



背後からフシギソウのタネマシンガンが襲うが男の前に無色の壁が現れると弾かれる


「跳ね返した・・・!?」

「シールド・・・防御魔法!」




沙織が叫ぶと魔法を発動し魔物達を一層する。研究者の言葉の通りならば落ちた彩

花に待ち受けているのはあの彼女達。再び起きるあの状況に誰もが焦りを感じていた

ただひとつ、違うのは翔太も一緒に落ちていったことだ





(この・・・ままじゃ・・・!)





焦りはエスカレートするばかり。そして嫌な予感は的中


「ほら、痛いでしょ?痛いっていいなよ」

「残念だね。今、魔法によって痛みを感じないんだ」




うずくまった状態で見上げた彩花は笑みを浮かべながら告げるとピクリと反応する




「なら・・・もっといじめてあげるだけだよ。二度と人前に出られないくらいに・・・ね」

「彩花!・・・っく」




背後に聞こえた音に向かおうとするがゴーレムが行く手を塞ぐ。あらゆる攻撃手段を

持ってしても攻撃は通用せず、僅かな亀裂のみだった。翔太にも焦りが募るばかりで



「よそ見してると危ないよ?」

「!」



ふと横に一瞬何かが見えるとゴーレムの腕に当たり翔太は壁へと激突する。壁が

崩れる事はなかったが痛々しい音と共に重力に逆らえぬまま地面へとずり落ちた


「あっはははいいざま!」

「・・・・・・」


笑い声がこだまする中ふらつきながらも起きあがるとゴーレムの手が迫った所を

間一髪避け距離を取るように駆け出しゴーレムと友里の方を見ては刀を構える


「ずいぶんと、落ちたもんだな」

「なんだって?」

「今のお前らは、日本人どころか・・・人間としてどうかしてるぜ」

「うるさい!」




再びゴーレムが迫ると翔太はライドを唱えその場から離れる




「ほらほら、逃げるだけじゃ勝てないよ?早くしないと死んじゃうよー?」

「お前、殺す気なのか!?」

「だって、上の人がもみ消してくれるもん、犯罪なんて気にしなくていいでしょ?」



逃げている途中ちらりと地面に倒れている彩花の姿を見つける



『翔太、彩花の事をお願い』



どうしてあんな事を言ったのか分からなかったが今の状況は顔向けできる状況じゃない





「俺には・・・」


平穏な空気が流れる中、リリーナはある場に立っていた


『ここは・・・』


見た事もない景色、そこはフェレでなければオスティアでもない。周りは白い建物に覆われ

木でもなければ見た目では煉瓦でもない何かでできた建物のようだった。所々透明な窓がは

め込まれていてそこから中の様子が見えると木と鉄でできた机とイスがいくつもならんでいた


『どこなの?ここ・・・』


記憶のかけらにもこんな場所はなく、見慣れない物に別の世界に迷い込んだのではない

かと錯覚した。再び振り返ると地面にあるのは土だが広場の中央に色のついた鉄がいくつ

も繋がれた奇妙と呼べるものが建っていた。その時、遠くで誰かの声が聞こえた



「痛いっ!」



声がした方に走るとそこには数人の少女に囲まれて少女がしゃがみこんでいた

自分よりも遥かに幼くそれはまさしく少女と呼べる女の子たちの姿。そして近づく

と少女達の容姿がはっきりと映りその中の数人に見覚えがある気がした



(あの子たち・・・どこかで見たことあるような・・・)



すると瞬時に頭に流れたのは彩花と戦っていた3人の姿。僅かに面影が似ていた


『!』


ハッとしよく見ると囲まれるように真ん中にいた人物を見る。後ろに一つに束ねている

ものの肩を超える長さだということが分かる。そして髪の色は誰もが黒で少女も黒だ

その時、一人の少女が少女の抱えてきた茶色い生物を取り上げた


「イーブイ!」

「いっつも負けるくせにまだトレーナーになるつもりでいるの?一回も勝てないくらい
 弱っちいんだし無理だってわかんないの?諦めたら?あんたには才能ないんだよ」

「やめて・・・イーブイ・・・イーブイは・・・!」


少女が手を伸ばすが掴んでいた人物は笑みを浮かべると茶色い生物を放り投げた


「ニャース、みだれひっかき!」


少女の傍にいた額に金色のものをつけた生物が茶色い生物に向かうと手

から細長い爪が現れそれが振りかざされると茶色い生物は鳴き声を上げた


「イーブイ・・・っ!」

「かわいそー。こんなのがトレーナーでさ」




その場は見るに堪えない場で、思わずリリーナも叫ぶが声は届かない彼女達には聞こえない


(まさか・・・これが・・・)



目の前で繰り返される出来ごとに、震えずにはいられなかった





「サイクロン!」





その時、叫び声が聞こえると数秒後ゴーレムの片腕に台風が直撃する。聞こえ

た声に振り向くと地面に倒れたまま腕を前に突き出している彩花の姿があった




「単純に考えなよ!岩や土っぽいのに何が有効か・・・」




言葉を塞ぐように美佳は足を上げると落とす。がその時彩花は回転し踏みを避けた


「!」


ゆっくりと起きあがると腕を抑えていた。いつの間にか剣は姿を消し今は何も持っていない




「翔太、これ以上痛い目にあいたくなかったら下がったほうがいいよ?」

「お前らヤクザか何かかよ。・・・彩花!お前フロルの力で逃げられるだろ!」




後ろを見ぬまま叫ぶ。フロルの風は行きたい場さえはっきりしていれば遮るもの関係

なしに瞬間移動する事が出来る。星を跨いだりは出来ないが国単位なら可能である


「スマブラ・・・は誰もいねえか。家に戻って治療してもらえ!」

「・・・断る・・・!」





ゆらゆらと重心の定まらぬまま揺れている彩花は腕を上げると口を開いた





「抜けないよー!」





剣を始め銃などが引き抜けなくなっていた事によりファイターたちは焦りの色が見えていた


「俺の重火器は使えるな・・・消耗品なら使えるんじゃないか?」

「ほんとだ!でも・・・弓や爆弾だけで戦うなんて戦いにくいよー!」



多くのファイター達が何かしらの武器を用いて戦いその大半が使えなくなっていたのだ


「神弓も使えます。・・・パルテナ様の加護があるからでしょうか?」

「なんにせよ・・・このままじゃ戦う事すら・・・」



その時、ロイはハッとするとポケットに手をいれある物を握ると外でそれを開いた





「そうだ。ごめんなさい許して下さいって土下座したら命だけは助けてあげよっかな」

「断る」

「・・・この状況でもそんな事が言えるんだ?」




ゴーレムの攻撃によって砕けた岩の破片が彩花に向かう。翔太が駆け出そうとした時

彩花の目の前に光が現れたかと思うと手に持っていた剣でそれは真っ二つに砕けた


「・・・・・・」

「なっ・・・ロイ!?」


彩花は唖然とした様子で目の前の人物を見る



「・・・どういうこと?あんた人間じゃないの?」

「・・・・・・」

「答える気はないって?」



茫然としていた翔太にゴーレムの攻撃が迫り避ける。膝をついた時、頭にある事が浮かんだ



「・・・っそうだ!」



立ちあがると駆け出しゴーレムに向かって刀を向けた


「水波!」


先端かた青い何かを纏った刃が向かうと攻撃は直撃しゴーレムの片腕が落ちた


「効いてる!こいつで・・・」

「よかったね、王子様が助けに来たよ。でも・・・」




ふと2人の様子が変わった事に英霊ロイだけでなく彩花も気づいた。目には見えなく

とも身体にひしひしと感じる違和感に思わず口が中途半端に開くと2人の方を向いた




「なに・・・それ」

「驚いた?これがあれば負けないんだから」



よくみると2人の周りには紫のオーラが纏われている。そして再び呪文を唱えると今度は

一体だけ、剣を持った人型の影が2人の前に現れた。その瞬間英霊ロイの表情は曇る

そしてその理由はしばらく経った時痛感する事になる


「くっ・・・」

「ロイ!?」


剣が落ちると膝をつく英霊ロイに向かって彩花は駆け寄る




「・・・このままじゃ・・・っ!」




今度はゴーレムの片手が2人を襲う。二人は吹き飛ぶと地面を転がり倒れ込んだ


「!」


目を開けた時、僅かに感じた温度に見上げると苦しそうに声を上げる姿があった




「もう限界なんじゃない?」

「!」



近づいてくる姿に起きあがろうとするが腕は引っ張られ後ろへと引きもどされた



「まだ守るつもりでいるの?」

「・・・所詮は架空の物。この程度か・・・」

「なっそんなことない!だって・・・こうして助けてくれるじゃないか!」




拒否の意味を込めて彩花は叫ぶ。その言葉にふと英霊ロイは笑みを浮かべた





「助けてくれる・・・か。やっと聞けた気がするよ」

「!」




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次回

英霊ロイが倒され翔太も苦戦していた時、天井が崩れある人物がやってくる。救世主

かと思いきや咄嗟に彩花は違和感を感じ止めにかかる。そこで少女は遠い過去の記憶

を辿り、忘れない出来事を思い出す。そして・・・刻まれた記憶を元に彩花は決意する



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