INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第28話、理想郷

彩花と沙織による風魔法で道を空けると半分のファイターたちとの合流に成功する。しかし

一部のファイターは先に進んでおり翔太のライドで翔太と彩花だけが先に進む。マリオ達と

合流し魔物を倒した先に現れたのは研究員。研究員は一同に理想郷の提案をするのだった
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次に彩花が振り向いた先にはマリオの姿が




「マリオ、私、ファイターたちと並べた?」

「何?」

「今なら、ファイターたちと並んで戦えると思うんだ」

「・・・そうだな」

「もう、私を非戦力扱いしない?」

「・・・あぁ」


その時、扉が開くと黒い衣服は着ておらず白衣をまとい研究者のように見える誰が現れた




「黒い衣服を着ていない・・・?」

「まさか・・・お前が黒幕か!?」




ファイター達が叫ぶと一同は構えにはいる。が見たところ男に武器のようなものは見当たら

ない。睨んだ状態でいると男はかけていたメガネを片手で上げファイターたちを見据えていた



「ほう、分散したか。中々に良い判断だ。おっと失敬、私は・・・名乗るほどでもないさ」

「名乗らないとは大層な身分だな?」

「何、君たちに比べたら私なんて地をはうアリも同然・・・大したことはないよ」



今までとは違う様子に警戒せざるを得なくじりじりと間合いを取ったまま




「お前が、『黒き炎』の創設者なのか?」

「違います。私はただの研究者ですよ」

「なら、この奥にいるのか?」



マリオの問いかけに対し男は笑ったままバインダーを取り出すと紙をめくった


「中々に面白い。これほどの者と相まみえるとは私もついているものですね」

「何を言っているんだ・・・?」

「かつてスマブラは数々の難事件を解決したと世界的に有名、ほんのいたずらにすぎ
 ない人間の相手をするなど考えにくかった。だが、今私の目の前にはスマブラがいる」

「あんたは、自分の状況が理解できていないようだな」

「理解しているとも、私たちを止めに来たのでしょう?」



ふと男の前に魔物が現れると一同は再び構えた



「我々の力がどこまで通用するのか、試してみるのも面白いと思いませんか?」



勢いよく向かっていきた魔物に対し一番に駆け出したソニックは次々倒していく

しかし終わることなく次々と魔物は召喚されそれぞれは力を駆使して倒していく



「気にいらねえな、あの顔。裏になにか隠してそうでよ」

「なにか罠があるかもわからん、気を抜くなよ」




「そうだ。念の為尋ねようか、我々の仲間になる気はありませんか?」

「あると思うか?」


質問に対し真っ先に答えたのは翔太だった。次に彩花は男と目が合う


「それは残念ですね。ここなら貴方達の望む世界が作れるというのに」

「ここは現実だぞ、そんな見え透いた罠に引っ掛かると思うか?」



何度も目が合い、男は特に自分に向かって言っているのだと気づいた


「やりなおすことも嫌なものをなくすこともできる。理想郷が実現するというのに・・・まさか
 、苦しむのがお好きとか?いやはや・・・そんな変わった趣味があったとは驚きですね」

「理想郷?本当にそんな物が作れると思うのか?」

「思うのではなく、可能なのですよ」



きっぱりと言い切る男に対し翔太は刀を向ける。その目に迷いはなく男に向かって言う




「嫌な事全てをなくす?そんな事出来るわけがない」

「なぜ?世の中には記憶喪失という症状があるのですよ?」

「記憶を・・・なくすというのか?」

「いつまでも重荷を背負うのも辛いでしょう?中には、忘れる方が良い事もあるのです」



続けて男は話を続ける。男の指示で動いているのか魔物達が動く様子はない


「そんなことはない。乗り越える事によってさらなる何かを得る事もあるはずだ」

「誰もが、貴方のように強いわけではないのですよ?」

「・・・・・・」



アイクが言葉を発するが研究者は迷うことなくきっぱりと言い切った



「貴方達のことは調べてあります。どんな苦境を乗り越えたのか・・・」



メガネを上げると再び彩花と翔太の方に向き直った



「どうでしょう?なんなら、確実な幸せの未来も作りだす事もできるのですよ?」

「・・・・・・」

「何の心配もいらない、傷つく事もない誰もが幸せになれる世界。私はそんな世界が作
 りたいのです。そして、幸せになりたいと、救われたいと思う者が集まっているのです」


表情からして自分たちの事も知っているのだろう。自分たちに関しては彼女達から聞いたのか




「私と一緒に、理想郷を作りませんか?」





男は手を伸ばす。伸ばされた手を見ると翔太は再び拒否の言葉を述べる


「なんと言おうと俺は断る」

「・・・・・・」




一方彩花の返事はなく、男は僅かに笑みを浮かべた




「取り返せない過去も全部・・・俺にとっては大切な過去だ!」

「それは、現在の成功例があるから言える事です」

「っ・・・」




その時、少女の口が僅かに開き聞こえた言葉に大して男はピクリと反応した




「彩花!」

「マリオ!」

「ロイに・・・お前ら!」


遅れてやってきたロイは目の前に見えた少女の名を呼ぶ。その時正面に立っていた白衣

を着て手を伸ばしていた男は驚いた表情をしていた。やってきた一同に気も留めぬまま



「なん・・・ですって?」

「いらない」




焦りを隠せずメガネを上げるとどこか迷いを感じさせる少女の姿が見えた




「な、なぜですか?理想郷・・・誰もが望むはずですが」

「いらない。私には・・・まだ『この世界で』見たい未来があるから」


何一つ、解決していない。答えは出ていない。過去も乗り越えられていない。忘れて

しまえば、なかったことにしてしまえばどれだけ楽だっただろう。楽になれるだろう



「間違えて気づいた」

「・・・?」

「感情をなくしても、記憶をなくしても、全てを投げ打って何かを救っても・・・100パーセント
 の幸せなんてない。その道で出会ってしまった以上・・・喜びを見つけてしまった以上・・・」

「・・・・・・」

「どこへ逃げても辛いんだよ・・・!・・・人間は、迷い苦しむことでしか生きられない」

「・・・見当違いだったようです」



そう言うと男は懐に手を入れると思いだしたように声を発した


「そういえば、彼女達がもう一度貴方に会いたいと言っていましたね」

「「!」」

「提案を断ると言うのならもう用はありませんね」



「彩花!」



懐から取り出したスイッチを押すと、二人の足元が開き二人は下へと消えた。それは

ほんの一瞬の出来事でロイが駆け出した時には地面は閉じてただの床になっていた


「彩花!?」

「えっどこにいったの!?」

「あぁ、退屈しないように貴方たちにもちゃんとおもてなしを用意していますよ」



そう言うと横から扉が開き無数の組織員達が現れる。しかし今まで戦ってきた

者たちとは違い身体に受けた傷や表装から戦い慣れているように見てとれた


「お前・・・!」

「何を怒っているのです?私は彼女達の願いを叶えただけですよ?」



男は、にやりと笑みを浮かべ告げる


『地面に這いつくばって、懇願する様が見たいという願いを』

「・・・!」


剣を引き抜こうとした時、ある違和感に気づいた。それが起きているのは自分だけでなく



「えっなに・・・!?」

「剣が・・・抜けない!?」


リンクやルキナを始め剣を武器とする一同は剣が引き抜けない事に焦った



「道具を使えなくする魔法・・・?いや・・・武器自体を引き抜けないように・・・」

「さすがですね。流石は魔道学校主席」




何が起きたのかわからずパニック状態になるがフロルの力で地面へと降り立つと

遅れて翔太も地面へと着地した。そこは殺気いた場所となんら変わりはない空間だ


「地面が消えた・・・?」

「そんなに落差はなかったみたいだな」


その時、気配を感じ二人は横を見る。そこに見えたのは影が三つ



「待ってたよ」

「!」


そこにいたのはあの三人、美佳、椿、友里だった。3人の方に向き直ると



「今度こそ、邪魔は入らないよね?ここは密室も同然、ここに来る事は不可能なんだから」

「お前ら・・・聞いたぞ、ここを部活動かサークルかと間違えてないか?」

「あんなところにまだ日本人がいたなんて、びっくりしちゃったよ」


翔太は彩花の前に出ると手に刀を現し構えた


「それ、どうしたの?」

「なんでもいいだろ。それより・・・こんなことはやめろ」

「・・・一度だけ忠告する。邪魔するなら・・・後悔するよ?」



友里が尋ねると翔太は無言のまま視線を変えることなく3人を見据えていた



「・・・そう。なら・・・翔太も一緒に枯れ葉にしてあげる」

「彩花は下がっていろ。どうせまた・・・駄目なんだろ」

「えっ・・・」


言葉を発する前に翔太が駆け出すと一人は何かを唱える。地面から魔法陣が現れると以

前見た魔物が無数、さらに中央にはゴーレムと呼ぶにふさわしい巨大な岩の魔物が現れる



「そんな剣で岩が斬れると思う?!」


小型の魔物の攻撃を避けると翔太は刀を振るい次々倒していく。そしてゴーレムの前に駆

け出すと刀を振るうが斬れる様子はなく、ほんのわずか削れただけで鈍い音が鳴り響いた


「くっ・・・」

「ほら、効かないよ!」



ふと彩花は近づいてくる2人に気づく。反射的に一歩さがるが負けずと踏みとどまると剣を構えた



「あの時もそうやって構えたけど・・・負けたよね?」

「・・・・・・」

「そうそう、そんな風に表情だけは勇敢だけど・・・」



10メートル、9メートル、8メートル・・・近づくたびに足は震え少しずつ後ろに下がって行く


「あの時はよくも恥をかかせてくれて・・・覚悟してよね」

「今度こそ、最後まで遊んであげるんだから。壊れるまでね?」



剣を向けてはいるものの、視線は外すことはなかった。・・・外す事ができなかった


「2人をどこにやったんだ!」

「そう怒らなくとも・・・って怒りますよね、仲間の危機なんですから」



開いた部分をドンキーが殴ったりスネークのミサイルを撃つが開く様子はなく


「ちっ・・・」

「危ない!」




背後に迫った魔物をゲッコウガが倒すとドンキーの横へと降り立った




「ゲッコウガ、助かった!」


静かに頷くとゲッコウガは再び魔物へと向かっていく


「何とかして・・・開けられないものか!」

「無駄ですよ。その床は頑丈ですから、巨大な地震でも壊れる事はありません」



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次回

相性と圧倒的防御力の関係で苦戦を強いられる彩花と翔太。そんな中現れたのは魔符

『英霊ロイ』、一方待っていた彼女はとある映像を見る。彼女達の前に立ちはだかるも

違和感を感じ予感は的中、得体の知れぬ力に強化された魔物の前に倒れるのだった・・・



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