INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第27話、同じ位置に

沙織から聞かされたある人物との遭遇。翔太も加わりとある少女と彩花を合わせることは

好ましくないと告げる。今さら引き返すこともできず進み続けた先要塞へとたどり着く。2手

に別れたファイター達だったが、彩花がいない側に例の少女が現れるのだった・・・
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「やっぱり、神様に頼まれたんだね?」

「偶然近くにいたから・・・」




無数の視線に困ったようにしながら答えると沙織はため息をつき振り返った




「ちょっと私離れるよ」

「え?」

「このことを伝えないと。合流したって」




沙織の言葉にファイター達が反応する一方少女は「?」を浮かべている




「実は今ここにいるのは半分なんだ。で、その半分に・・・彩花がいるんだよね」

「え?」

「つってもお前ひとりじゃ危ねえんじゃ・・・」

「はっはっは、ご心配なさらずともやられたりしないって!上田君、ここは頼んだよ」




そう言い残すと進行方向とは違う方向を走りだす




「あいつも変わらんな!」

「追いかける?」

「・・・いや、いいだろう。言うとおり鈴木は強い」




沙織が去った方向とは逆の方向を見たまま翔太は告げた。ファイターたちは追いかけるこ

となくさらに奥へと進んだ。そしてファイターたちの元から離れた沙織は片方へと辿りついた




「沙織!?」

「どうしたの?」



驚いたように声を発するファイター達だったが沙織はすぐに彩花を見つけると告げた


「・・・・・」

「・・・ここに・・・和葉が・・・」


その瞬間、ロイは横にいた彩花の表情が変わった事に気付いた


「!」

「・・・和葉が・・・いるんだ」


怒りのような険しい表情に穏やかさは微塵も感じられなかった


「・・・・・・」

「私は・・・それを伝えに来たの」


あの沙織が申し訳なさそうに告げる中、背中を向けて彩花は告げる


「・・・ふーん・・・。・・・わかった」


その時、ファイターたちの前に黒き炎が現れる。そして何かを感じ取ったルカリオは告げた


「この先に・・・強い波動を感じる」

「!ってことは・・・」

「綺麗なものではない。おそらくそうだろう」




ファイターたちは表情を変えるが黒き炎たちによって足は止められ思うように進めない

すると突如沙織は何かを呟いた後横の壁へと走り出した。直後の出来事に一同は驚く




「!?」

「クライム!」




90度身体は傾いたまま壁を走ると呪文を唱え空中から岩が落下する。よそ

見をしている余裕はなく、ファイターたちも次々と組織員達を無力化していく



「悪魔め!」

「俺たちの手でこの世界を作りかえるんだ!」



戦っている誰もが真剣な表情で迷いのない目をしていた。逆にファイター達の中に何かしらの

違和感が生まれ心が曇りそうなほどに、自分たちに立ちふさがる人達の目はまっすぐだった



「ひとりひとりは大したことない・・・が」

「すごい気迫だな。それほどこの組織を希望と捉えているのか」


次々に組織員らしき姿は現れここが本拠地なのではないかと思うほどに今まで関わった場と

は比べ物にならなかった。それだけに誰ひとりこの先に進む事が出来ず足止めを食らっていた




「まずいね。このままじゃ・・・もう片っぽが先に奥についちゃうかも」

「沙織、あの魔法で沙織だけ先にいけないの?」

「無理でしょ、さすがに集中砲火受けたら避けきれないよ」




ふと彩花はフロルの力を使う方法を思いついた。しかしこの時点でこれだけの人数、この中

を一人で進むのは自殺行為に等しいことは重々承知していた為中々踏ん切りがつかない


「フロルも後々考えると無理っぽいし・・・」

「・・・全員一緒に進むのは無理そうだ。ここは、一部を残し先に進ませよう」


ルカリオの言葉に一同が反応する


「・・・そうするしかなさそうだな」

「いや・・・そうだ。・・・沙織、サイクロンとハリケーンで」

「・・・わかった」




アイコンタクトを取ると二人は息を合わせ互いに正面に向かって叫んだ




「ハリケーン!」

「サイクロン!」




かつての炎魔法のように、それぞれ違う特徴の竜巻が発生すると組織員たちは吹き飛ん

で行く。一瞬の隙間をファイターたちは走り出すと次第に見えてきたのはファイターたちの姿

呼ぶ声に半分のファイターたちは気づくが彼らの前にも組織員達が立ち塞がっていた



「マリオを始めとした数人は先に向かっている」

「だめだ!つぎつぎ湧いて出てきやがる!」

「もう一度、魔法で・・・」




沙織は呟くが待ってくれるわけもなく組織員達から攻撃は襲いかかり中々タイミングが掴めない




「一部だけ進むか・・・」

「どっちにせよ、こいつらをなんとかしないとダメだろ」


それは一種の戦のように多人数と多人数が戦闘し数だけ言えばファイターたちの方が圧

倒的に不利だ。周りの事など気にしていられない中、劣らず戦う彩花を見てロイは告げる



「強いね」



その時、翔太は目の前にボードを現し飛び乗ると近くにいた彩花に向かって言う


「彩花、乗れ!」

「!」

「これなら、先に行けるはずだ!」


一刻を争う事態に焦りの声が響く、迷う間もなくライドの方へと進むが足は止まると振り返った


「・・・・・・」

「・・・・・・」


止める様子はなく違和感を感じる。がその理由を本人が話し始めた


「僕たちもすぐに追いつくから」

「・・・止めないの?」

「こんなに強いんだから止める必要はないよ。・・・翔太、彩花の事をお願い」

「えっ・・・」


短く声を発する彩花だったがロイは気づいていた。自分よりも彼の方が適任だと

翔太は何も言わずボードに乗ったまま2人の方を見ておりふとロイと視線が合う



「任せていいよね?」

「・・・・・・ああ」



今までなかった事態に目を丸くしたまま唖然としていた。そんな彩花に対し


「信じてるから。僕が行くまで・・・無事だって」

「・・・・・・私も」


少女は振りかえり背中を向けると数秒後、見えないように笑みを浮かべると告げた


「!」


今度はロイが聞き慣れない言葉に唖然とする。そのまま彩花はライドに乗るとファ

イターたちと組織員たちの頭上を飛び進んでいきあっという間に姿は見えなくなった




「そうやって、他人を傷つけることでしか価値を見出せないなんて」

「うるせえ!ガキが知った口を聞くんじゃねえ!」




そして人の前に無数の魔物が現れるとファイターと少女の表情は一層険しくなる



「勇気の守護者として、この戦いを終わらせる!」

「勇気の守護者・・・?」



その言葉にゼルダは反応すると剣を構えた少女を見た。少女は手慣れた様子で魔物を倒

していく。一方猛スピードで空中を進むと大広間のような場にでてそこにある姿を見つける





「マリオ!」

「彩花に翔太!?」




唖然とした様子でいたマリオ達に追いつくとライドから飛び降りボードは姿を消した




「戦ってたんじゃないのか?」

「さっきまで組織員と戦っていた。それより、なんで・・・」

「足止めを食らってな、俺達だけ先に来たんだ」




その時、物音がすると再び黒き炎の一員と思われる魔物が現れ一同は構えた




「お前らは下がっててもいいんだぞ」

「むしろ、俺たちに任せてもいいんだぞ?」



召喚され駆け出した魔物に対し翔太は駆け出すと刀を振るう。負けずと彩花の手にも

剣が表れると攻撃を受け流し胴体を切り裂いた。迷いのない動きに思わず一同は驚く

そして、背中合わせに対峙していた2人はまさしく息がぴったりで呆気にとられていた


「はっ!」

「たあっ!」


地面を強く蹴ると強力な突きが炸裂、左右にいた魔物は同時に消えさって行った



「随分と手慣れたな」

「伊達に戦ってませんから」



誇るように告げる彩花に対しアイクは無表情のままでいた。すると彩花の表情は僅かに変わり


「ねえ」

「なんだ?」

「私・・・アイクに近づけた?」



マリオや翔太達によって魔物は消え去るとアイクは少しだけ表情を変えた


「どうした急に?」

「荒野の時も、テリウス大陸の時も、アイクはずっと遠い存在で、どんなに手を伸ばしても届
 かない存在なんだろうなって思ってた。将として軍を率いていた時も、傭兵団の団長として
 団をまとめていた時も、私にとってアイクは憧れのようでいつかそうなりたいって思ってた」

「なんだいきなり」

「えっと・・・何度かリーダーを任された時、アイクのように皆をまとめられるようにって、
 リーダーとしてちゃんとしないとって・・・アイクのように出来るようにしようって思って」

「・・・・・・」


最初から出来るなんて思ってない。けど力を得てから、圧倒的とも呼べる力を手に

あらゆる強者を倒しあらゆる経験の元今ならできるんじゃないかって思っていた


「でも、軍を率いるのってすごく難しくて・・・やっぱりアイクはすごいんだなって思った」

「・・・・・・」

「剣技も、当然だけど到底アイクには足元にも及ばないよね」



苦笑いしながら告げる言葉にふとアイクの中にスマブラが再開される前聞いた言葉が浮かんだ



「なに?そんなことがあったのか」

「はい。そこで再会した彼女は・・・あの時とは比べ物にならないほど強くなっていました」

「まるで・・・別人のようにね」




「・・・俺とは元々の素質が違う。一概には言えん」

「・・・だよね」

「だが、今のあんたはあの時より格段に・・・見違えるほどに強くなっている」

「・・・本当?」



「あぁ。誰が見てもそう言うだろう。あんたの努力は・・・誰もが認めている」


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次回

研究員の言葉に対し翔太は拒否の言葉を述べる。そんな中一向に返答のない彩花に

あることを感じていた。しかし彩花もまた拒否の言葉を述べるのだった。ロイ達が合流

するが男の仕掛けたカラクリによって、彩花と翔太の前にあの3人が現れる・・・


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