INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第23話、輝く宝石の名は

Wii Fit トレーナーに告げられた変えられぬ運命。これまでの行いに絶句するサムス

だったが彩花によってさらなる事実を告げられる。一方翔太の元を訪れたロイとファル

コン、子供リンクは翔太によりあの時は分からなかった関係を知る事になるのだった
___________________________________
「・・・・・・」


見慣れない景色の中、翔太はある物を眺めていると背後から声が掛かった



「なにしてるの?」



振り返るとそこにいたのはロイとファルコンと子供リンクだった。真っ先に子供リン

クが部屋の中へ駆け込むとふとロイは翔太が手に何かを持っている事に気づく


「なにそれ?」

「・・・これか?」




握られていたのは緑色のブレスレットだった




「まさかお前のか?男のくせにんな女みたいなもんつけてんのか?」

「女みたいってなあ・・・」




ファルコンに対し呆れた声を出すとロイはどこかで見覚えがある気がしていた




「どこかで見たことあるような・・・」

「わーきれい!キラキラしてる!」


子供リンクが手元に駆け寄ると翔太は握っていた手を開く。緑を基調とした石が

繋げられ光に当たるとキラキラと輝き見ているだけで心が穏やかになるようだ


「なんだろう・・・」

「どうした?」

「すごく、前にも似たようなものを見た事がある気がするんだ」




思い出そうとしていると、翔太から言葉が発せられ顔を上げた




「それは水色じゃないか?」

「え?・・・確か・・・そうだったような・・・」

「やっぱりな。彩花が持っているのを見たんじゃないか?」




その言葉で、頭の中にうっすら浮かんだのはそれを見たと思われる当時の記憶




「そういえば・・・そんなような・・・」

「なんだ?お前ら色違いのブレスレットなんか持ってんのか?」




「・・・あの様子じゃ、何も話していないみたいだな」

「?」


ブレスレットをポケットにしまうとファルコンは「?」を浮かべていた。そして、青年は告げる



「あれは、過去に俺が渡した物だ」

「え?」

「友情の証としてね」




「・・・なにか大切なもの?」

「・・・・小さい頃、仲がいい子がいたんだ。同じ年で「エメラルド」っていう名前な
 んだけど・・・小学校に入る前に引っ越すことになっちゃってその時くれたんだ」

「へぇ」

「あえていうなら・・・私にポケモントレーナーになるきっかけをくれた人・・・かな」

「ポケモントレーナーになるきっかけ?」

「エメラルドはずっとポケモンを持てる年になったらポケモンマスターを目指すと言っていた
 。それで・・・一緒にポケモンマスターになろうって言われて私もトレーナーになったんだ」







「ちょっとまって・・・確か・・・彩花は・・・トレーナーになる前に仲の良かった子が引っ越
 す前に貰ったものだって・・・その子が・・・ポケモントレーナーになるきっかけだって・・・」

「そう。それが俺」

「えっ・・・だって・・・その子の名前は確か・・・」


混乱しながら尋ねるロイに対し翔太は答えた



「そう。俺が・・・俺がエメラルドだ」

「・・・え?」




その瞬間、子供リンクが声を発するとファルコンも唖然とした様子でいた




「お前、翔太じゃないのか!?」

「土地の関係で変わったのさ。ホウエンから・・・日本に引っ越す際にね」

「それって・・・彩花姉ちゃんと同じ・・・」



長い廊下を渡り、部屋に戻ると窓から外を見ていた。近代的建物は全くといいほどなく中世

のような風景に思わずタイムスリップしたような感覚になるがそれもすっかり慣れてしまった



「で、君はここに残るの?」



振り返る事はなく、後ろにいる存在に声をかけた


『・・・どうして?』

「ここは君の故郷でありリリーナとだってずっと会っていなかったでしょう?」


少女の背中しか見えず表情は見えないものの、その声はどこか力がないように感じた


『・・・そんな物があるなんて、全て知っていたんだね』

「そう、知っていた。だから必要以上に関わりたくなかった」



しかし出会ってしまった以上、それは簡単には変えられない。親しくなればなるほど別れ

は辛くなり、また会う事を望む。そして・・・だからかDXのみならずXも、今回も来てしまった



「ここにいる皆はゲームとは違ってそれぞれが感情を持っている。無理やり変える事も
 できるかもしれない。けどゲームの通りに進むのが一番理想で・・・自然な流れなんだ」


そもそも私にとってマリオを始めファイター達は架空の存在。この世にいるはずのない存

在であり関わる事なんてあり得ない。そう、それはファイター達の過去を調べた時に知った



『・・・彼女には『本物』の僕がいる。僕は、君の傍にいるよ』

「・・・・・・はっ」

『僕にだってあの頃の記憶は鮮明に残ってる。けど僕は英霊であり実
 在するわけじゃない。当時共にいた仲間も城も・・・彼女もいないんだ』



伸ばした手は頬に触れ、伸ばした腕に手がかかると腕を強く掴む



「現実の君も・・・英霊の君も馬鹿だね」

『かもしれないね。でも、君も相当だと思うよ?こうなるって、想像できただろうに』

「そうだね」


到底、関わる気なんてなかった。スマブラに行く事になった時だって。自分の中でトップと

言える存在マリオやリンクに会えたらそれでいいと。けれどそれすら簡単ではなかった。現

実に存在する彼らは心を持ち、普通の人間と同じなのだ。故に無意識に避けるようになる




「もしもって思っても・・・期待して違ったら辛いもん。そんなの・・・信じないよ」



いつ何が起きてもいいように、今もなお完全には信じられていないのだろう




「あんな思いをするのなら、そんなのいらない」



重く、擦れるような声に聞いている側も心が苦しくなりなんて声をかければいいのか分から

ない。何を言っても彩花にとっては戯言で、怒らせるような、傷つけるような気がしていた



『・・・・・・』

「・・・でもね、何度嫌われるような事を言っても、傷つけるような事をしても関わろうとするか
 ら・・・まるで絵に描いた主人公みたいで。それとは関係なしにゲームしてる時は楽しいよ」

『!』

「きっとどこかで信じてたんだと思う。傷つける事をしても・・・また来てくれるって」





傷つくと分かっていても、楽しさからは抜け出せなかった。そして少しだけ・・・信じたくなった





『約束する。僕はずっと傍にいるよ。ずっと・・・傍に・・・』





数時間後、大広間に戻ってきた彩花はアイクよりある質問をされていた



「一体どうやって和解したんだ?」

「どうって?」

「俺の記憶ではちょっとやそっとで分かり合える程度のものじゃなかったと思うが?」


上田翔太、最初にファイター達に告げられたのは実習生としてやってくるポケモン

トレーナー。しかしマスターハンドのミスにより初めて明らかになったのは彼もまた

彩花の過去に関わった者、彩花を変えた者の一人だった


「だから夕日の中拳と拳で・・・」

「そういう冗談はいいから!僕も気になるよ」


その事もあり、再会した2人は犬猿の仲だった。正確には彩花が毛嫌いしていた


「そりゃあねえ・・・」

「それは・・・?」

「あんたが、許したってことなんだろ?あいつがした事を」

「許したつもりはないし許すつもりもない。けど・・・」

「けど・・・?」

「どっかの誰かと一緒だよ。身体張って命張られたらねえ・・・?押し負けたってやつだよ」





「貴方ね。マルス様から聞いたの、貴方があの服を選んでくれたんですって?」

「あ、あー・・・まあ」

「ありがとう。私、あの服とっても気に入っているの」


大広間にやってきたのはシーダとタリスの人達かと思われる数人


「いえ・・・あの、着れました?サイズほぼ勘だったんですけど・・・」

「えぇ、ピッタリよ」




「・・・やっぱり、貴族が苦手なのは本当なのね」

「みたいね」


にこやかに答えるシーダに対し彩花はどこか引きつったように明後日の方向を見な

がら今にも離れそうだった。それを見ていたピーチとリリーナは互いに苦笑いしていた





「アクアマリンとエメラルド・・・二人は小学校で再会していたんだ。お互いが気づかなか
 っただけで。互いの名前が変わった事に・・・彩花と翔太という名前になっていた事に」

「お、俺混乱してきたぞ・・・」

「もーファルコン!つまり彩花姉ちゃんと翔太兄ちゃんは幼馴染だったってことだよ!」


子供リンクがファルコンに向かって叫ぶと翔太は引き続き言葉を発する


「で、小学校から中学と来て、しばらく会わなかった後スマブラと高校で再び会った」

「気づかずに・・・ずっと一緒にいたってこと?」


それが発覚したのはほんの偶然だった。そこから2人に関わる全てが反転したのだ


「そう。そして互いの事に気づかずに、思わぬ方向に傾いて行った」

「・・・・・・」

「それに互いが気づいた時、全ては遅かった。けど・・・今、こうして取り戻したんだ」





「・・・・・・」

「後悔しているのですか?」


廊下に浮かんでいたマスターハンドに向かってWii Fit トレーナーは尋ねた


「もし、彼女が取り戻した時、この問題が発生する事は承知していた」

「それでも、そこまでのリスクを冒してでも取り戻したかったのですね」

「・・・あぁ」


マスターハンドに続きクレイジーハンドは告げる


「二度、あいつは選ばれない事になるのか」

「次は・・・次こそは、選ばれて欲しいものだ」

「・・・・・・」

「今度こそ、彼女に報われて欲しいと願う」



また別の場、気配を感じ振り返ると太陽光に輝くように緑の髪がなびく。その人物を見て


「パルテナ様?」

「無事でよかったですね」



同意の言葉を発しようとするが直後パルテナの表情が曇ったことに気づくと言葉は止まった


「・・・・・・」

「パルテナ様?」

「・・・今回は、運がいいと言うべきか、奇跡と言うべきか・・・無事でしたが・・・」





「この世界を守ろうとする限り、世界中の悪と戦う以上またいずれこのような事態は起
 きるでしょう。その時・・・貴方は選択せねばなりません。・・・・・・どちらを選ぶのか」

「!」


普段見せる事のない、緊迫した時に、また誰かの身が危険だった時のみに見せた表情

そしてパルテナが何を言おうとしたのか、説明を受けなくとも心の中で勘付いてしまった


「貴方の身体はひとつだけ、奇跡はそう何度も起きるものではありません」

「・・・・・・」

「特に彼女は使命として戦っているのですから危険は避けられません。どちらかしか
 助けられない・・・究極の選択肢を迫られた時・・・貴方はどちらの青を選びますか?」

「っ・・・それは・・・」




数秒間、答えは出ぬまま神妙な顔をしたパルテナはさらに数秒経つと声を発した




「・・・少し意地悪な質問でしたね」

「・・・・・・」

「けれど、覚悟しておいてください。いずれ・・・その時が来る可能性はあります」




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次回

エレブ大陸を後にし広い大海原を航海していたファイター達は翔太とある話をしていた

そんなマスターハンドの元にスマブラにいるワドルディ達からある連絡が入る。そして

ファイターたちのいる船に現れたのは『マジシャン・ボム』こと鈴木沙織だった・・・



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