INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第22話、フィーリング・マインド

現れた青年にX対し彩花よりかつて起こっていた問題は解消された事を告げられる。そし

て彩花とリリーナは互いが互いに必要性を理解し意見をぶつけ合う。それを聞いていた

サムスだったがWii Fit トレーナーとマスターハンドよりある真実をつきつけられるのだった
_____________________________________

「僕は・・・」


「もし、その時最初に発した名が逆だったら、氷漬けの刑にするところだったよ」

「!」


返ってきた言葉に対し勢いよく顔を上げるとそこには呆れた表情の少女がいた




「君は正しい選択をした」

「え・・・」



マスターハンドの言った通り、返ってきた言葉はマスターハンドと同じ言葉だった。そ

の時二人を呼ぶ声が聞こえると走ってきたのはリリーナだった。場所は変わり中庭


「どういうこと・・・?なんで正しいの?」

「どうしてもこうしても正しい事に理由はないよ?」

「・・・・・・」


なんの話をしているのか察すると納得のいかないようにロイは叫ぶ


「どう考えても正しくないよ!」

「じゃあ間違ってたっていうの?リリーナが死んでもよかった?」

「!」


迷いのない言葉に、トゲの感じさせる言葉に言葉を失った


「気にする必要はない。知ってたから・・・いや、分かっていたから」

「そんな・・・だって・・・」




ふと声を発したのはリリーナ。そして近くではサムスが隠れていた。3人の会話が聞こえ

てきたのだ。最初ここへ来てから過ごす度に知ったのはスマブラだけでは知ることの

なかった本来の仲間との関係性。ここにいる人物達に耳を澄ませずにはいられなかった



「君たちの過去は知っている。そしてリリーナ、君の身に何があったのかも」

「!」


リリーナは反応し振り向くと彩花と目が合った。少女の目は嘘をついていない事

を示している。息のつまるような雰囲気に思わず隠れていたサムスも息を呑む



「・・・戦いの最中、何よりも大切な存在を失った事も。どんな困難に襲われたかも」

「それなら彩花だって・・・!」




「・・・どういうことなの?」




隠れるように聞いていた。何を言っているのかなんとなく察しはついているものの肝心なと

ころが分からない。その時、彼女の前に現れたWii Fit トレーナーはサムスに向かって告げた




「サムス、お話があります」




3人の元から離れ部屋にやってきたサムスに続いてWii Fit トレーナーが入ると扉はしまった



「・・・今まではよくわかっていなかったので何も言いませんでしたが、ここへ来て状
 況が把握できました。どうやら、貴方達は彼女達について何も知らないようですね」

「どういうこと?」


サムスが表情を歪めたまま尋ねるとWii Fit トレーナーは懐からあるものを取り出した


「それは・・・DS・・・?」

「彼のゲームが出来る最後の機種となります」

「・・・?」


突然取り出された娯楽用具にサムスは疑問しか浮かばない



「ファイター達の歴史や戦果がゲームという媒体によって再現されていることはサム
 スもご存知ですよね?今までマリオを始めファイター達がやっていたのですから」

「・・・ええ。けど、今とその話は関係ないんじゃ・・・」

「いえ。大いに関係しています」

「!?」


DSLiteと呼ばれる機械の下の部分から長方形のあるものを取り出すとサムスに見せた


「ファイアーエムブレム・・・封印の剣・・・?」

「これは、ロイの歴史を記したゲームです」

「え?」

「マスターハンド。後はお願いします」


Wii Fit トレーナーが呟くと気がついた時サムスの目の前にはあの白い手の姿があった


「マスターハンド!?」

「・・・今から、君にあるものを見せる」


指を鳴らすとどこからともなくスクリーンが現れた


「私たちファイターに起きた事件を知る事が出来るということは、過去を知る事が出
 来ます。そして・・・ファイター達の中には・・・未来を知る事が出来る者もいます」

「えっ」

「特にこの『ファイアーエムブレム』は後日談としてどうなるという記述があるのです」


誰もなにもしていないのに、この部屋だけの明かりが消えると画面に何かが

映る。そしてそれを一通り見た時、全て見終わった時サムスは愕然とした




「・・・・・・」




「驚いただろう?だが、これが答えだ」

「これは・・・」

「内容と君たちの過去が一致するように、成功例は未来としてある程度は約束
 されている。そして・・・さらなる未来も・・・おそらく記述の通りになるだろう」

「!!」



映像に映っている人物、立体ではないもののどことなくこの城に似ていた。そし

て文字として現れる2人の会話。そして・・・文字として現れるこの国の未来



「ある意味、残酷な話ですね。それは・・・叶わないのですから」

「っ・・・」

「あくまでこれは一つの未来でありひとつの選択肢だ。しかし・・・多くの者がこれを望んでい
 ることもまた事実。先代から続く関係と・・・戦いによって得たものに変えられる要素はない」

「そんな・・・じゃあ今までずっと・・・」


身体が震えると次第に声も震えた。そこにWii Fit トレーナーは告げる



「そうです。彼女はずっと・・・こうなることを知って関わっていたのです」

「嘘・・・」


愕然としたままのサムスに向かってWii Fit トレーナーは紛れもない事実だと再度告げた




「貴方は・・・この事を知っていたの?」

「・・・はい」




そこで頭の中によぎるのは今までピーチと共に自分がしてきた事。事あるごとに少

女をからかっていた自分の姿。面白く、楽しいからと続けてかけ続けた言葉の数々

彼女は嫌がる事はあっても、この事を告げる事はなかった





「それは、絶対に叶わない事なのです」




放心状態で歩いていると中庭で少女の姿を見つける。2人の姿はなく一人だけいる事に

気づくが少女の姿を見ると先程聞いた話が、あの光景が思い出され胸が締め付けられた




「・・・・・・」




自分達があんな事を言っていた時、彼女はどんな思いだったのだろうか。お

そるおそる近づくと音はそう立っていないというのに気づいた少女は振り返る


「あれ、一人とか珍しいじゃん」

「・・・・・・」


振り返った少女だったが顔を見るとますます苦しくなる。すると少女は異変に気づく


「?」

「貴方・・・知っていたの?」


普段見ない、ひょっとしたら初めてかもしれないサムスの表情に思わずぎょっとした


「どうして・・・言ってくれなかったの!?」

「えっ何の話?」


マスターハンド達から聞かされた、突き付けられた事を途切れ途切れに話す


「私・・・ずっと・・・ただ本音が言えないだけなんじゃないかと思って・・・」

「まあ、例外もあるし運や手段によっては違う未来もあるかもしれない」

「彩花・・・貴方・・・・・・」


恐る恐る尋ねると唖然としたような表情の後、突如少女は笑い告げた


「はっはっは、冗談や寝言は寝て言ってくれ」

「・・・・・・」

「貴族なんてごめんだね。自由に動けないなんて死んじゃうよ」


笑い飛ばした後少女は立ちあがると再び笑顔で告げた



「気にする事はない。だって・・・」



笑顔は少し曇り、前に立つサムスを見据えると悲しげに少しだけ俯いた



「一つだけ、戻らないものがあるんだ」

「・・・え?」

「・・・過去に全てが信じられなくなった時、あまりにも抑え過ぎたせいであらゆる感情が反
 応しなくなった。喜び、悲しみ、怒り・・・けど、それは時間の経過と共に取り戻していった」


次の瞬間、サムスは愕然とする


「けど・・・誰かを好きになる気持ちだけは、未だに失くしたままなんだ」

「!」


笑っていた表情は変わらぬものふと頭が下がると少女は悲しそうな目をしていた



「ある事をきっかけにふと思ったんだけどね、『もう二度と絶対信じない』『もう二度と誰も好き
 にならない』って思ってたのに閉ざした扉を緩めたらそう思わなくても出来なくなってたんだ」

「・・・・・・」

「皆簡単に当たり前のように言うけれど、難しいよね。私たちからすれば」



そう、いつの間にか好きと言う感情がわからなくなっていた。誰かを好きになれなかった


「だから、この件に関しても別にショックじゃないんだ。そもそもわからないんだから」



言いかけた時、少女の表情を見てサムスはハッとした。今まで見た事のない

さっきから何度も見せた笑顔。そこに隠された表情に気づくとサムスは告げる




「・・・わかったわ」






「・・・これからは・・・私が・・・貴方を守る」

「え?」

「私が、貴方を守るわ」


ザアッと風が吹くと2人の髪が揺れる。木々もざわめき草木が揺れ騒々しく音を立てる中


「・・・一ついいこと教えてあげるよ」


振り返り、背を向けると一言告げて少女は告げると去って行った




「今は、もっと・・・気になる事があるから」




歩き出した彩花を追いかける事はなく、姿が見えなくなるまで見つめていた

完全に姿が見えなくなってから数秒、再び強い風が吹き下を向いた。その時


「・・・心は動きはじめている」

「・・・えっ?」


突如聞こえた声に後ろを振り返るがどこにも人の姿は見当たらない。周りにもおらず

風が吹き続けていると気配を感じ上を見た。木の枝の上に、誰かが立っていた。光

の反射によって全体は見えず、声からして女性であることしか分からない


「少しずつ、ゆっくりと・・・」

「貴方は・・・」




キラリと輝き目がくらむと、再び見た時誰かの姿は消えていた



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次回

翔太の持っていたブレスレットにどこか見覚えを感じていたロイだったが翔太によって

衝撃の事実が明らかになる。それは、誰もが想像しえない長い年月を越えて明らかに

なった真実だった。そして、どこか疑問を感じていたファイター達は彩花に尋ねる・・・



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