INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第20話、嵐の如く

彼女こそがその人物だと知るロイだったが無数に召喚される魔物たちに長期戦となって

いた。その時彼女達を足止めし魔物を倒したのはかつてスマブラに来た事がある人物

翔太。また彩花の身にも彼女達の召喚した魔物と戦っていた時、予期せぬ事が起きる・・・
____________________________________

「・・・・・・」


少女が走った先に現れたのは、少女の姿だった


「あんな状態から生き延びていたなんて」

「残念だったね。見た目はかなりひどかったけど・・・杖と薬草の力は偉大だね」



少女は何もない手に剣を現し握ると強く睨んだ



「・・・何その目?反抗するつもりなの?」

「・・・っ・・・」




少女の表情に身体がすくむと足は鉛のように重く、固定されているかのように動か

ない。それでも、睨んでいた視線は変わらず目の前の少女をしっかりと捉えていた




「私たちの前じゃ、何もできないくせに」

「はっ・・・あんたらだって、一人じゃ何もできないくせに」

「!」



あざ笑うかのような言葉に対し同じような口調で少女は呟き眉がぴくりと動いた



「いつも群れててさ、誰かと一緒じゃなきゃ何もできないんでしょ?」

「・・・・・・」

「一人じゃ、何もできないくせに」

「・・・言ってくれるねえ・・・生意気。何調子乗ってんの?」



怒りの表情を露わにすると少女は一歩前に出る。反動的に下がりかけた所を踏ん張る

一歩、また一歩。数歩目になると耐えられなくなったのか半歩下がり衝撃で転び倒れた


「ほら、怖がってんじゃん」

「・・・・・・」

「逆らおうっていうのが間違ってんの。私には・・・逆らえない」


蹴りが届きそうな範囲にまで近づき足が後ろに下がった時、目を見開いたまま叫んだ


「アースクエイク!」


突如地面が揺れ割れ出すと少女は避けるように横に飛び退いた





「・・・へえ、魔法が使えるんだ。やるじゃん」




ゆらりと揺れる少女に対し彩花は力を入れてふらつきながらも立ちあがる




「そういえば、美佳と椿が王子様と遭遇したってよ?」

「・・・王子様・・・ねえ・・・」


次の瞬間、少女は違和感を感じた。今まで感じたことのない気配を




「あの時はよくもやってくれたけど、今度はそうはいかないよ」

「あんなんが王子様とか面白すぎ。ずっと二人と遊んでいてもらいたいものだね」

「なんだって?」

「助けられるとか守られるとかヒロインかよ。自分のことくらい・・・自分でやるさ!」


全てを覚悟したように少女は剣を握り直すと駆け出した。少女は魔法陣を出し魔物を

召喚するが直後の展開に頭が真っ白になった。数体もの魔物が、一瞬で消えたのだ




「なっ・・・」





そして彼女の背後に現れると剣を振り下ろし少女はその場に膝をついた




「痛く・・・ない?」

「でも、動けないでしょ?」

「っ!」


言われた通り、力を入れるが入らず少女は地面に手と膝をついた


「なんで・・・なんで・・・っ」


納得がいかないと言わんばかりに少女が叫ぶと彩花の表情は僅かに変わる


「ずっと・・・あんたが不幸だったのに・・・なんで今はあんたの方が楽しそうなのよ・・・
 !私より・・・私なんかより・・・あんたなんて・・・ずっと不幸でいればいいのに・・・!」


「不幸さ。うるさいのにあれこれ言われるわ好き勝手に戦わせてもらえないわで」

「・・・っ」

「成績悪くて、誰かばっかり褒められる世界・・・この力が無ければあの時となにも変わら
 なかった。生きてるのかすらわからない繰り返すだけの、ただ終わりを待つだけの人生」


「・・・!」

「誰かに守られるなんて御免だね。本当に幸せになるべき人が幸せになれるのなら・・・
 私は不幸で構わない。本心だって隠すし嘘だってつくし無謀にだって突っ込んでやるさ」



その時、一瞬の隙を縫って少女は地面にあった砂を掴むと彩花に向かって投げた


「!」




そして目が見えなくなった瞬間起きあがると勢いよく蹴り彩花は地面へと吹っ飛んだ




「な・・・」



あの剣に斬られたのだから動けないはず。しかし瞬時に気づく、恐怖によって振りきれて

いなかったのだと。剣による攻撃はかする程度で僅かな効果しか発揮できなかったのだと




(目が・・・)




なんとかして見えるようにしようとするものの痛みが襲う。ふと気配を感じた時少

女は彩花の目前まで迫っており彩花も近くにいる事は気づくが反応は遅れる





「あんたなんか・・・死んじゃえ!」





その時、突然引っ張られ身体が宙に浮く感覚がすると地面から足が離れた。目を

開けられないため何が起きたのか分からずこすっていると僅かに風景が見えた




(飛んでる・・・?)




「一体・・・何が・・・」

「無様だな」



単発的に聞こえた声に上を見るが視界は定まらない。が瞬時にそれが誰なのか気づいた




「ブラック・・・ピット・・・?」




目をこすると次第に視界も晴れ地面から始まり風景がハッキリとして行く。揺れる視界の

中叫び声に気付き向き直ると小さく見える少女と相対するように立つオレンジ色の存在



(あれは・・・)




「随分と、好き勝手やってくれたわね?」

「誰?」




少女は表情を歪めると実際の姿は見えずロボットのような姿をしている人物は告げた




「知らないというのなら覚えておくといい。私はサムス、サムス・アランだ」

「女・・・?」


直後、腕についていた発射口からミサイルが発射されると何体かいる魔物のうちひとまわ

り巨大な生物は爆発し倒れた。休む間はなく賭けだし魔物に飛び乗ると頭に向かってほぼ

0距離でビームを発射する。攻撃は全て避けあっという間に魔物たちは残らず倒れた




「なに・・・これ・・・」




茫然とした様子でいると少女の懐から何かが鳴った。それを取り出すと


「友里です。・・・・・・わかりました」


通信機を遠ざけるとサムスを睨んだ後、少女は地面に何かを叩きつけたその瞬間叩きつけ

られた何かから煙が発せられると視界が避けぎられ見える頃には少女の姿は消えていた



「思いの外傷を受けている様子はないようね」

「なんで・・・一体どこから・・・」


あの多勢の中からここまでたどり着くのは簡易ではなく見つけることすら困難だろう


「戻る途中でコウモリに襲われてずっと応戦していたのだけれど、何故か離れて魔物が
 見えたからもしかしてと思ってロボットにスターシップの操縦を任せて私たちだけ来たの」

「それって・・・飛びおりたって事!?」




ブラックピットは数分とはいえど飛翔の奇跡の力がある。しかしサムスにそんなものはなく




「・・・貴方、私たちの情報は知ってるはずじゃないの?」

「え?」

「パワードスーツはそんなちょっとの衝撃で壊れたりしないわよ」

「いや・・・パワードスーツっていうより高いところから落ちたら骨折とかするんじゃ」

「そんなわけないじゃない。パワードスーツによって軽減されるし慣れたものだし」




もう一人、全く言葉を発していない少年を見るとブラックピットは不機嫌そうにしていた




「何より、無事でよかった」

「えーと、サムスはまあ分かるけど・・・ブラックピットは・・・」

「あの女神に命令されなければこんなことするわけないだろ」

「・・・あぁ・・・」

「さっさと戻るぞ。まだ・・・奴らは残ってるんだからな」



ブラックピットの言葉に2人は表情を変えると互いに同意の言葉を発し少女の力によって

あっという間に3人は城門まで戻ってくる。戦っている方向に向かう際サムスは告げる





「本当に何度言ってもわからないのね」

「・・・・・・」

「でも、今回は貴方の勇気に免じて説教は無しにしてあげる」

「え?」


唖然としながら横を向いた彩花に対し、サムスは何かに共感するように告げた





「過去に立ち向かうのって・・・逃げちゃいけないことだものね」





スターシップにてロボットがマスターハンドより彩花の事を知った際、もはや恒例のよ

うにサムスを始め数人が呆れの声と怒りの声を出した。今回の状況もあり尚更の事




「マスター止めなかったの!?」

『・・・君達だって知り合いが悪事に手を染めようとしていたら止めるだろう。それが許せ
 ないと聞いて止めるに止められなかったのだ。それに・・・思わぬ言葉を聞いたしな』

「なにそれ?」




数人が疑問に思っていると、数秒後マスターハンドは告げた




『例えまた同じ目に合おうとも・・・ファイター達が助けに来てくれるとな』

「!」


走り続ける事数分、見慣れた姿が見えるとサムス達は叫んだ


「ピーチ!ゼルダ!」

「サムス!・・・と」

「彩花さんっ!」


ピーチとゼルダに続いてルキナが声を発する。それに続いて一同は次第に状況を知っていく


「彩花さん・・・よくぞ御無事で・・・!」

「ねえ!人間達魔物を残して撤退し始めたよ!」


バレルジェットにて空中に浮いていたディディーコングが叫ぶと一同は反応する


「じゃあ・・・ここにいる魔物を倒せば・・・」

「一時は収まるな」



あと少しだとファイター達が力む中並ぶようにサムス達も飛びこんだ




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次回

ロイはマスターハンドより彩花達が戻ってきたとの報告を受け急いで戻る。一方ファイタ

ー達の元に戻ってきたソニックだったが伝えるべき相手だった人物がいない事に一同は

騒然するもファイターたちの元にロイは戻ってくる。そして、2人は再会するのだった


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