INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第19話、風の如く雷鳴の如く

フェレ城付近に戻ってきたロイ達だったがパルテナの奇跡を通じてブラックピットの

口から告げられる彩花の離脱。『黒き炎』と戦いを繰り広げる中ファイター達は二手

に分かれロイを彩花の元へと向かわせる。そして彼の前に現れたのは・・・
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「パルテナ様、飛翔の奇跡は・・・」

「ほぼ使ってしまっていてたどり着くまで持たないでしょう」

「そうですか・・・」

「その件なんだが、あの後空中に変な化けモンが現れて俺たちも足止めを食らったんだ」



海を越えエレブ大陸に差しかかった頃魔物は突如現れたという



「となると、空中を行くのは無理があるか」

「サムス達に道を空けてもらって僕たちは先に来たんだよ!」

「とにかく時間がない。皆、話は走りながら・・・!」




外に出ると早速現れるのは皆同じ衣服を纏い黒い紋章をつけた『黒き炎』達。何人もが

黄色い壁に向かってあらゆる攻撃を仕掛けるが壁は割れるどころかヒビすら入らない




「あれがマスターハンドの力・・・」

「創造神だからね」




駆け出すとファイター達の姿に気づいた組織員達が襲いかかってくるものの難なく倒

していく。するとファルコン達が見たという魔物までもがファイター達を襲い始めたのだ


「うわわっこれじゃキリがないよ~!」

「倒しても倒しても出てくるな!」


城からは随分と遠ざかったものの彩花がいる気配はない。変わりに波のように押し

寄せる黒き炎の組織員たちと召喚される魔物達。完全にファイター達は囲まれていた



「これじゃ・・・!」



ふとリリーナは何かを唱えると持っていた魔道書から高温の炎が飛び出ると直線上

にいた魔物たちを一層した。一瞬のうちに道が空きファイターが唖然としていると叫ぶ


「す、すごい・・・」

「ロイ、行って!」

「!」

「彼女には・・・彩花には、貴方が必要なの!」



叫ぶとすぐに背を向け次なる攻撃に入る。ファイター達も負けずと応戦すると叫んだ




「行け、ロイ!」

「・・・皆、ありがとう!」




ファイター達によって空けられた道を駆け抜けると一瞬のうちに間は埋まるように人と

魔物で溢れる。再びファイター達は囲まれるのだが誰ひとり諦める様子は微塵もない



「むらびと、大丈夫?」

「大丈夫!行けっはにわ!」




「はあ・・・はあ・・・」


剣を片手に持ったまま走って行くと行く先に塞がる魔物たちを斬り進んでいく




「邪魔だ!」




勢いよく振りあげられた剣は魔物を真っ二つに裂くと次なる動作に入る。走り続け

さらに遠ざかる事により魔物と人の数がなくなってきた時、岩の上で影が見えた


「!」


気配を感じ立ち止まると岩の上にいたのは自分と同じくらいの年の少女が二人

しかし黒い衣服を纏っていることから『黒き炎』の一員であることは一目瞭然だ


「君は・・・」

「あ、よかった。スマブラの人じゃないみたい」


スマブラの名を出し何かを呟くと少女はロイの姿を見ると岩の上から降り立った



「・・・そこをどいてくれない?僕急いでるんだ」



攻撃してくる様子はなく通り抜けようとした時、少女は目を細め呟いた



「あの時、よくもやってくれたね」

「っ!」


直後、危険を察知し身体を傾けると何かが振り下ろされる。避けた先に少女が持って

いたものは凶器とも呼べるナイフだった。突然の事に驚いた表情をするロイだったが




「散々言ってくれるし私、お返しはするタイプなんだ。倍返しでね?」

「・・・何の話?」


目の前の少女に見覚えはなく知るはずもなく、心当たりがまったくない


「なんだか、あの時と感じが違う気がするけど・・・気のせいだよね?」

「実は双子とか?」


そんなことを2人が話しているとロイは剣を構えて口を開いた



「なんで君たちは『黒き炎』なんかに・・・?」

「うーん?楽しいから?」

「楽しいって・・・町や城を襲う事が!?」


叫び声に驚いたような表情をした2人は数秒後突如笑い声を上げた




「・・・っぷっくく・・・あっはははは!」



「何がおかしい!」

「だってさ・・・皆言ってるよ?あいつらが政権を握ってる限り自分達は不幸なままだって」

「私たちこの国の人じゃないし関係ないんだけど、高飛車だった人が地に落ちるの
 見てると楽しいの。それで仲間が幸せになれるのなら尚更。ざまーみろってね」

「日本じゃこんな面白い事はできないしね」


その時動きが止まった。聞こえた単語に構えを解くと唖然とした様子で前を見た


(日本・・・?)




「そうだ、あのオモチャどこにやったの?」

「オモチャ・・・?」

「遊んでたのに、君が連れ去っちゃったんじゃないか。私たちのオモチャを」



その時、一人の少女が通信機らしきものを取り出すと耳元に当て何かを話し始めた




「なにー?・・・え?本当?どこにいるの?・・・うんわかった」




何を話しているのかはわからないものの警戒を解くことなくいると


「一人?今すぐ行きたいけど・・・片割れに遭遇しちゃったんだよね」

「一体何を・・・」

「あ、そっか!ここにいるってことは今度こそ邪魔は入らないんだ。すぐいくよ」



少女の表情がぱあっと明るくなると通信を終えたようで再び懐にしまう



「王子様?また行かないと大変なことになるよ?」

「な・・・僕は王子なんかじゃ・・・」

「『また』、死にかけるかも」

「っ!」



にやりと笑った顔は楽しそうで、だけど純粋なものではなかった。そして彼は勘付く




「君たちは・・・まさか・・・」





「今度こそ、大声で泣くまで遊んであげないと」






「君達が・・・彩花を・・・っ!」


剣を構えると彼女の持つ刃物よりも大きな刃がきらりと輝く


「!」

「お、女の子に向けてそんなもの向けるなんて・・・最低!」

「君たちのしたことの方が最低だよ!!よくも・・・よくも彩花を!!」




駆け出すと半歩下がった少女は何かを唱える。次の瞬間剣は何かによって受け止められた




「!」

「やっぱり王子様じゃん。あんなののどこがいいのかな?」

「く・・・」



受け止める力は強くびくりとも動かなかった。一度下がり体勢を整えると



「シンデレラ?でもシンデレラって最終的に美人になるけどあれはそうでもないじゃん?」

「地味だしかわいくないし・・・ずっと怖い顔してるし」

「君達が・・・そうしたんじゃないか・・・!」




再び駆け出すと目の前にいる魔物を倒そうと斬りかかる。がまたしても攻撃は受け

止められ何回か刃が交わると僅かに魔物に当たり魔物は苦しそうに声を上げた




「君たちのせいで・・・彩花は・・・!」

「あーもううるさいなあ。センコウかなにかかよ、同じ事ばっか言ってさ」

「絶対に、許せない・・・!」


強く睨むと2人の少女は見下すように冷たい視線を投げた。そして彼女達の周りに

魔法陣が現れると地面から次々と魔物が姿を現し彼女達の前に立ちはだかった




「やっちゃえ!」




次々と襲いかかる魔物全てに対応できるはずもなく、だんだんと受ける傷は

増えて行く。倒しても倒しても数は減らず、無数に対してこっちの刃は一つだけ




「うぐっ・・・」

「しぶといなあ・・・」

「見た目はまあまあなのに残念。見る目がないって言うか・・・」




奮闘を続ける中、不機嫌な様子で少女達は見物しながら会話を続けていた


「あーもう、これじゃ私たちがつく前に友里がやっちゃうよー」

「楽しみは残しておいてって言えば良かったね」


楽しそうに会話しているが内容は戦いに集中している為はっきりとは聞きとれ

ない。そしてまたしてもいくつかの魔法陣が現れると何体もの魔物が姿を現す


「これでよし。これだけ出しときゃ時間稼ぎにはなるっしょ」

「なんだかもったいない気もするけど・・・しょうがないか」




そういい彼女達は背を向けその姿はロイの目に入る


「待て!」

「今度こそ、邪魔しないでね?遊んて戻ってきた後にもし生きてたら・・・」




その時、どこからか彼女達の周りに何かが落ちた。魔道書で言う風魔法

のような風の刃が落ちると突如砂埃が舞いあがり少女達は目を瞑った


「きゃっ・・・なに!?」

「けほっけほっ」


ロイもまた唖然としているもすぐに召喚された魔物が襲いかかり斬り倒すと再び

少し離れた場にいた魔物に風の刃が落ちる。そして直後後方から声が聞こえた





「お前・・・ロイか!?」

「・・・なっ・・・君は・・・」





後方から聞こえた為振り返るが人の姿はなく、しかし正面に向き直る前にその正体は空

中から降りてきた。舞い降りるなどという感じではなく、飛びおりるかのように降り立った

その人物の事をロイは知っていた。スマブラの者ではないが過去に会った事がある



「翔太!?なんで君がここに・・・」

「とんでもないやつと再会したもんだ」


相手も驚いたように呟くと横に並ぶくらいにまで前に進み少女達に告げる




「本当にいるなんてな。しかも知り合いかよ・・・美佳、椿」

「なっ・・・翔太、知ってるの!?」



驚いたように尋ねるロイに対し翔太は一瞬横を向いた後正面を向き答えた




「あぁ。なんたって・・・小学校の同級生だからな」






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次回

目の前の少女に向かって彩花はその剣を振るう。しかし恐怖は克服ならず思うように

動けず形勢は逆転、危機が迫ると思われた時突如彩花の体は宙に舞う。そして入れ

替わるように少女の前に立ちふさがったのは、彩花を追いかけやってきた人物だった



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