INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第18話、過去との対面

黒き炎を退けることに成功したリリーナ達。質問に対する彩花の答えでリリーナは戦えなかっ

た故の現在を知るのだった。休息もつかの間、多勢の黒き炎がフェレ城に向かっているとの

報告を受け再び城内は慌ただしくなる。そこで彩花は情報を元に策を模索し始めるのだった
______________________________________
「突如、現れたそうだ」

「移動魔法・・・ってところか?」


マスターハンドに続いてクレイジーハンドが呟く。一同は中庭にいたのだが

無言のまま神経を研ぎ澄ませていた彩花に対しクレイジーハンドは尋ねる


「・・・なにかわかるか?」

「・・・ファイター達は間もなく来る・・・後・・・10分くらい」

「なんとか間に合いそうか・・・?」

「おそらくは・・・!」




その時、少女の表情は一変する。それに気づいたマスターハンド達は焦るように尋ねた




「どうした!?敵か!?」

「いや・・・違う・・・これは・・・!?」




その時、ピーチの横に何かが落ちる。地面に舞い落ちた。それは白くふわふわしたもの




「羽・・・?」




「天馬・・・」

「え?」

「上!」


ゼルダが叫んだ直後一同が上をみるとそこには白い翼を生やした天馬がいた。勢いよく急

降下すると一同の前に降り立った。そしてその上に乗っていた人物を見てリリーナは叫ぶ


「シーダ!?」

「リリーナ、無事!?」



そこに現れたのはここから遠く離れた国の王女であるはずのシーダだった



「あなたは・・・どこかで見た事が・・・」

「タリスの王女・・・シーダ」

「え?」

「・・・マルスの知り合いがなんでここに?」


彩花が呟くとピーチ達は驚いたように少女の方を見た。そして彼女はスマ

ブラで見覚えがある事に気づくと大乱闘の時に来ていた人物だと思いだす




「遊びに行こうとしていたら・・・変な軍団と戦っている姿が見えたの」


「遊びに・・・?」

「そうか、大乱闘にて君たちは知り合ったのだな?」




マスターハンドが頷くとシーダは頷いた。大乱闘で仲良くなった2人は時々こうして会う事が

あったという。それは解散後のピーチとゼルダのように。そして今回もまた遊びに来たのだが


「運が悪い所に出くわしちまったな」

「貴方達はスマブラの・・・ということは・・・ここにマルス様が?」

「残念ながらここにはいない。が・・・今ここに向かっている」




その時、気配を感じた彩花は突如ネールを唱えた。数秒後弾かれ落ちたのは短剣



「!」

「全員が素人・・・と言うわけではなさそうだ」



どこからともなく現れた弓を構えると近くにあった木に向かって矢を放つ。葉の中に

消えたかと思いきや一瞬の鈍い声が聞こえた直後木の上から男が落下し姿を現す




「・・・・・・」




リリーナ達はおろかピーチ達も気づかなかった故に冷静な対応に驚いた。緊迫した表情は

変わらぬまま少女の手から弓が姿を消すと何かの音を聞くように神経を研ぎ澄ませていた



「・・・・・・」

「・・・・・・」



数秒間そのままでいると少女はため息をつく。そして彩花を見ていたピーチと目が

合った。何かを言おうとするが返ってくる反応に察しがすると中々言葉が出てこない


「・・・あぁ・・・」

「行く気なのか?」


ため息をついた彩花に代わりマスターハンドが言おうとしていた事を当てる


「なっ・・・?」

「風が言ってる。この先に・・・あの人達がいるって」

「!」




次の瞬間きつい表情になったピーチは彩花の前に立ちはだかる




「行かせないわ!あなたの・・・過去に関わっていた人物がいるというのなら尚の事!」

「そう言うと思った」

「彩花、ファイターの皆さんが戻って来てからでも・・・」




ピーチとは裏腹に説得させるように落ちついた声で告げるゼルダ




「いや、事態の収拾は早ければ早い方がいいでしょ?」

「駄目!前回あんな目にあっておいて・・・また同じ目にあってもいいの!?」

「それでも、あの人達を好きにはしておけない」



両者一歩も譲る気配はなく、若干ピーチの方が勢いが強く感じられた



「なんと言おうといかせられないわ!あんなの・・・!」

「許せないんだ。自分の国の人間が・・・犯罪みたいなことをしているなんて」

「!」


一歩前に出ると目線を外すことなく強く告げた


「好き嫌いの問題じゃなくて、自分の国の人間がそんなことに加わってるのが許せないんだ!」

「!」

「彩花っ!」


ピーチの横をすり抜けると少女は駆け出すがそんな少女の前にあの青年が現れる


「ここを通すわけにはいきません」

「緑の人、どいて」

「それはできない」



行く手を阻むように立ちふさがる人物に一同はただ見ているしかできなかった。その

時外からの声が一層大きくなると何かを察したマスターハンドは何かの身ぶりをする



「マスター、何を?」

「・・・城外の防御を張った。これでここへ侵入する事は不可能だろう」

「!」


直後風が巻き起こりマスターハンド達の前にある姿が突如現れた


「ゲッコウガ!」

「それに・・・ピットとメタナイト!?」

「無事のようだな。我々だけ先に来たのだ」

「パルテナ様、ご無事ですか!?」


彼らがここへ辿り着いたということは、他のファイター達も間もなく来るだろう

待つべきだと再びピーチは催促するが少女が諦める様子は微塵も感じられない




「リリーナ、シーダ、ここは危険だから出来れば奥に隠れていて」

「どうして、やっぱり皆が・・・私たちが信じられないの!?」


怒りとショックの混じった叫び声でピーチが叫ぶと、手に力が入っており俯いていた顔は上がる



「信じてるさ」

「っ!?」



その時、反射的に返ってきた言葉にピーチとゼルダは目を見開いた。振り返ると少女は告げる



「信じてる。だから・・・行くんだ」

「なっ・・・」


また嘘を言っているのではないかと、今までの出来事からそんな考えが浮かぶ。しかし次

の瞬間そんな考えや疑いすらも吹き飛ぶような言葉がピーチを始め一同の耳に聞こえた




「もし・・・またやられても、助けに来てくれるでしょ?」

「!」



それが嘘であれ本当であれ、嘘だとしても今までそんな言葉を発した事はな

かった。だからこそピーチ達は驚き動きが止まったのだ。その時を見計らって



「ゲッコウガ!なんとしてもそこの緑のを止めて!」

「っ!?」


その場から姿を消すと少女は外壁の上に現れる。すると直後その場からも姿を消した


「・・・・・・」

「また・・・私たちを守ろうとした。自分を・・・盾にして」





『俺のファルコンフライヤーにレーザーなんてもんはついてないんだよ!』

「ここは私たちに任せてファルコンは先に行きなさい!」


空中でめまぐるしく飛び交うと次々と浴びせられる攻撃に機内は揺れる


「うわわっ」


時には90度に傾きファイター達は壁に衝突すると体勢が元に戻り起きあがった


「本当に人間じゃないのがいるなんてー!」

「ロイさあああんーここにはこんなのもいるんですかー!?」

「・・・聞いたこともないし見たこともない」




外に群がっているのはコウモリのような生物。至る所に飛んでいては2機の飛

行機を見るとおもむろに向かっては攻撃してくる。これも『黒き炎』の一員なのか




「魔道士もいるってことですかね」

「エレブに魔物を召喚する魔道士なんて聞いたことがありませんよ」

「違う・・・これは・・・外の奴らだな」


ほぼ平行に走っていたスターシップから離れるとファルコン・フライヤーは飛びだして

いく。一方のスターシップは応戦するように次々と現れる魔物を撃ち落としていった




「え?あ・・・はい・・・えっ!?」

「・・・・・・」




スターシップにいたロボットとファルコン・フライヤーにいたブラックピットの元にそれ

ぞれの声が届く。ロボットにはマスターハンドの、ブラックピットにはパルテナの声が


「俺にそれを伝えろってか?俺はあんたの犬じゃない」

『そんなことはわかっています。ですがお願いです』

「・・・チッ。彩花がフェレに戻ってきたそうだ」




ファルコン・フライヤーにいた一同は反応を見せる




「が、再びあいつをゴミ同然にした奴らの気配を察知し飛びだしただと」

「なっ・・・!?」

「やっぱあいつ殴るだけじゃ直らないんじゃね?」

「ひとまず城に降りるぞ!」


中庭に降り立つとそこには先に出ていたピット達を始めピーチ達の姿があった




「ピーチさん、行かせちゃったんですかぁー!?」

「あいつのことだ。また突然消えたとかそんなんだろ」


ヨッシーに続いてファルコが言うと僅かにゲッコウガの表情が歪んだ


「・・・ごめんなさい」

「って君は・・・」


ふとロイは見慣れない姿を見つけると少女は頭を下げる


「今私の仲間達も外でフェレ軍と協力して戦っています」

「ここは私の力で侵入は不可能となっている。だが・・・元を断たないことには終わらないだろう」

「よっしゃ、俺たちの出番だな!」



ソニックが力むとロイもまた急いで外に出る事を告げた



「私も行かせて!」

「えっ!?危ないよ!?」

「また守られるだけはいやなの、私だって・・・!」


変わらぬ強い意志で告げ一同は茫然とするが続いてピーチ達も名乗り出た


「私たちも行くわ!彩花を殴りに!」

「殴りにですか!?」

「これだけなめられて黙ってなんていられないわ。後悔させてあげるんだから!」




姫らしからぬ言動と勢いで告げあふれ出る頼もしさにファイター達は苦笑いを浮かべる





==================================

次回

ファイターたちに道を空けられ先に進んだロイは魔物を倒し走っている途中岩の上に

何かを見つける。目の前に現れたのはこの場に似合わないいかにも戦えなさそうな

少女達。そして、彼女達の言葉によって全てが反転するのだった。そう、彼女らは・・・



NEXT 第19話、「風の如く雷鳴の如く」


第19話へ

目次へ

スポンサーサイト
別窓 | 螺旋迷宮 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<第19話、風の如く雷鳴の如く | INFINITE | 第17話、戦う理由>>

この記事のコメント

∧top | under∨

コメントの投稿


管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| INFINITE |