INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第17話、戦う理由

感じざるを得なかった疑問を尋ねると彩花はある人物の名を出す。そしてリリーナは感じて

いた言葉を口に出すと同時に彩花もまた気に入らない理由を告げるのだった。後にマスター

ハンドの言葉によってリリーナはある事を知る。そして、またしても黒き炎が現れるのだった
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「間に合うかどうか・・・」

「それくらいなら私に任せてくれ」


近くまで転送するといい一同を門前に集めるように指示する


「私たちも・・・」

「まさかピーチ達も行くの?相手は人間だよ?」

「これ以上好き勝手にはさせられないもの!・・・・・・」



ふとピーチと目が合う。クレイジーハンドが人ではない何かも感じられると言った。し

かしある程度の兵力は残さねばならず主力だけを向かわせるわけにはいかない




「まだ完全には傷も癒えていないようですし・・・彩花はここで」

「問題ない」



負っている傷は外面だけではないと配慮してゼルダは籠るように言う




「ですが・・・無理をしては折角塞ぎかけていた傷が・・・」

「剣は使えないけどさ、動けないなら動けないなりの戦い方があるんだよ」

「え?」



目が眩み風景が変わると一同は郊外にいた。そして目に入るのは黒い集団

既に戦いは起きているようで港に浮かんでいる船の何隻かが破壊されていた



「ひどい・・・」

「私としては姫を戦わせたくないんだけど」




ため息交じりに言う彩花にピーチとゼルダは振り向いた




「何かあったらマリオとリンクに殺されるじゃん」

「普通、私たちが貴方を止める側のはずなのだけれど」

「何を言う。こんなの、もう慣れたよ」


その言葉にゼルダは反応する。兵士達により気づいた黒き炎達との戦闘が開始される


「まあ、念には念を。ロイにも手伝って貰おうか」




懐からカードを取り出すと光り目の前にあの姿が現れる




「・・・多分走れないし先に行っていいよ」

「言われなくても!」


ピーチが駆け出すと続くように一同も駆け出す。ゼルダは駆け出そうとするが


「・・・動かずにどうやって戦うのですか?」

「まあ見てなって」


「くっ・・・準備はまだか!」

「今!」


黒い炎の描かれた旗が揚がっている船から何かが上がると一同はその方向を見た


「あれは・・・何?」

「大砲・・・!?」


ピーチが叫ぶと角度を変えこっちに向いてきたのは黒く巨大な大砲だった




「あんなものが落とされたら・・・ただじゃすまないわよ!?」

「木端微塵にしてやる!やれ!」


男が叫んだ直後、角度を調節するように砲台は左右に動くと固定される。しかし数

秒後大砲から何かが撃ち出される様子はなく数人の黒き炎達が違和感を感じた


「なぜだ・・・?なぜ動かない?・・・ぐわっ」

「足元がお留守だよ!」


倒されていく黒き炎の組織員達だが今もなお砲台は上がったまま撃ち出される気

配はない。そして圧倒的な力の元勝利すると船から誰かが身を乗り出して叫んだ


「火薬が全て使い物になりません!」

「何!?」


残っていた組織員達は舌打ちをしながら船の中へと乗り込み撤退していった





「皆さまお怪我は?」

「大丈夫よ。・・・そういえばゼルダと彩花は・・・」




ピーチとリリーナは周りを見渡すがそこに2人の姿はなく探していると前の方に姿が

見えた。安心したように息をはくと彼女達の元へ歩き出した英霊ロイが口を開いた



『あれは君の仕業だね?』

「え?」

「よくわかったね」


何を言っているのか分からずゼルダの方を見ると困ったように彼女は答える


「・・・火薬を氷漬けにしたのです」

「氷・・・?ってもしかして・・・」


それはピーチ達が走り去って行った後、動かずにいた彩花はある物を取り出すと

何かを操作し横から小型の機械が出ると空中を浮いてどこかへと飛んでいく


「これは?」

「偵察機」


短く答えると画面を見ながらキーボードを動かしていた。それを覗きこむと画面に映って

いたのは兵士と黒き炎達の姿。その相間を縫うように進んでいくと船の中へとたどり着く


「・・・これは弾?ということは・・・大砲でも積んでるのかな」


「そう、氷魔法だよ」



無事成功を収めた一同は城内へと戻ってくると少女は新たな傷一つなく余裕そうに答えた


「あの時は相手が悪かっただけ。これくらい楽勝だって」

「あの時・・・」


あの時の風景が忘れられず、あの時の表情が忘れられなかった




「三回も・・・神様に選ばれたんですってね」

「ん?んーと・・・あぁ、三回か。本当の意味で選ばれたのは一人だけだけど」





「・・・後・・・最初はまったく戦えなかったって聞いた。なのにどうして戦うの?」


答えはなんとなくわかる。だけど本人の口から直接聞きたったのだ


「・・・事件が起きる度にさ、皆は『戦いに縁のない人が戦う必要はない』って避けら
 れてた。『自分達と同じ思いをさせたくない』とか『危険な目に合わせたくない』とか」


だが、戦うのは自分が戦いに慣れているからではない。誰もが戦う理由をもっているからだ


「あの人達には壮絶な過去があって数々の戦いを乗り越えてきた。そんなことは知
 っている。だから思ったのさ。戦いを知らないから戦わせてもらえないのなら・・・」
 

その時、フッと笑った姿にリリーナは気づく


「経験不足を理由にされるのなら、あいつらより沢山の戦いを経験して言い返して
 やる。今は皆よりこんなにたくさんの事を知ってるんだぞ、経験したんだぞって」


魔物と戦い、人と戦い、神と戦い、竜と戦った


「それも一回じゃない。何度も魔物と戦ったし・・・当時は正論だけに何も言い返
 せなかったけど今ならはっきり言える。私は、戦いを知らない人じゃないって」


少女は声を上げて笑う。その時リリーナは今まで見た事のない楽しげな表情を

見た。何一つ曇りのない、偽りのない表情。それは声と、全身を通して伝わった


「はははっ!初めてだと怖い、もう二度と経験したくないって思うけどこう慣れると案外楽
 しいものなんだよ。見たこと無い生物と戦って普通なら知ることのできない事が知れて」


城の内部だって同じだ。スマブラに来なければここは見られないし関わりも持たないだろう


「私の国には魔法もこんな城もない。大抵の人は守りたいものがあるから、失くないもの
 があるから戦う。少なからず私もそういうのはあるけど・・・根本的には知りたいから?」

「え?」

「自分で事件を起こしてまで戦いたいとまでは思わないけど・・・事件が起きてる
 地で苦しんでる人がいるなら助けたい。その中で初めて知る事が楽しいんだよ」

「・・・・・・」

「戦いってさ、命は奪われるわ土地は荒れるわで悲しいことばっかりに見えるけど、忘れ
 かけていた事を思い出したり気づかなかった事に気づいたり、ある意味大切だと思う」


ふと少女はため息をつく。さっきまでの表情は消え尋ねた


「どうしたの?」

「・・・助けられるより助ける方がいい。・・・と思ってたんだけどなあ」


呆れるように再び少女は口を開く。やはり逃げられない運命なのかと、自分に言い聞かせるように






「自分達が人間である事は変えられない。そんな風にどうあがいても変えられない運
 命ってあるよね。変えられる運命もあるけど・・・やっぱり・・・変えられない運命も・・・」






「報告です!多勢の黒き炎がフェレ城に向かって進軍しているとのこと!」

「「!!」」


兵士の報告により、部屋にいた一同の表情は一変した


「来やがったか・・・!」

「ファイター達がいないことにきづいたか、それとも偶然か・・・」

「警戒態勢に入り各門を閉じろ!!」


クレイジーハンド達が呟くと直後扉の向こうから慌ただしい声が響く


「どの辺りまで?」

「距離はそれほど近くはありませんが・・・確実に向かってきています。数時間もしない
 内に領内に侵入します!数は計り知れず中には奇妙な魔術を使うものもいるとか!」

「彩花の言っていたやつか?」


クレイジーハンドが呟くと彩花は言っていたものかどうかはわからないと答える。その横では


「ピット、緊急事態です。数時間も経たないうちにフェレに黒き炎が侵入します。・・・
 えぇ・・・そうですか。わかりました。大至急全員で戻ってきてください。はい・・・」


奇跡の力で通信を終えたパルテナは一同に向かって告げた


「今ピットと連絡を取って帰還命令を出しました。今から計算すると・・・」

「交戦に間に合うかどうかってところだな」

「・・・えぇ」


クレイジーハンドの言葉に頷くと再びパルテナはピットから得た報告を報告する


「ファイター達が向かった所もぬけの空だったようです。どうやら交戦した
 者たちは陽動員だったようですね。もしかして、この為の時間稼ぎ・・・?」

「問題ない」


ふと、きっぱりと聞こえた言葉に振り返るとそこにいたのは彩花だった


「マリナスさん、ここ付近の地図と今動ける兵の情報を」

「え?」

「黒き炎の行動ルートを絞り込む。・・・そこから最も有効と思われる配置に兵を置きます」

「なっ・・・!」


迷いのない言葉にピーチ達は驚くがそこには今まで見たことのない少女の姿があった


「これでも、伊達に団を率いてないよ」

「彩花?」

「偵察を出すのなら、最優先するべき事は相手に長距離行動に特化した者がいるかどうか
 。特に竜騎士などの有無は確実に押さえてください。余裕があれば・・・魔道士の有無も」

「わ、わかりました!」




マリナスが駆け出すと唖然としていた一同に向かって告げる




「これくらい、いいでしょ?」




そしてファイター達もまた、急遽呼んだスターシップとファルコン・フライヤーで海を渡っていた



「どれくらいかかりますか!?」

「猛スピードで・・・少なくとも1時間はかかる」

「数時間でフェレ領内に入るって言ってたよね」


ファイター達の中では不穏な空気が流れていた。今度こそ間に合わせなければならないと


「・・・・・・」

「領内に、侵入したようだ」




マスターハンドがやってくると告げた言葉に対しピーチは声を張り上げる




「数時間っていってたじゃない!?まだ30分しか経ってないわよ!?」

「突如、現れたそうだ」

「移動魔法・・・ってところか?」




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次回

フェレ城内に伝わる『黒き炎』の出現情報。そして彼らは今ここフェレ城へ向かって

進行しているとのこと。その事をパルテナを通じて知ったファイター達も戻ろうとする

がフェレ城にいた一同の元に現れたのは、こことは離れた土地の王女だった


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