INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨

第15話、茨の道

会話の途中ロイはある事を思い出す。そこから頭によぎった可能性を確かめるべくマ

スターハンドの元を訪れると全員を集め予想が的中していた事を知る。そして後日別

の場にて黒き炎を見たという情報を元にファイターたちはこの地から離れるのだった
__________________________________
「もう!こんな時に貴方がそんなのでどうするの!」

「も、申し訳ありません・・・」


その時、4人の横に青い光が現れると何日か前に見た青年が現れた


「貴方・・・」

「指示は全うしたしいいかなとも思ったけど、確認できない事には元に戻れない
 し君たちと一緒に行動するしかないかと思って。指示は、君を助けることだしな」


青年の視線の先にはリリーナがおり一瞬視線が合う


「私たちは指揮などはさっぱりなので・・・何もお力になれずすみません」

「いえ!我々とて他の者の力を借りなければ成り立たないほど軟弱ではありません!」

「ロイがいない今、私達がこの城を・・・ここを守らないと」




強い意志を告げるとその言葉を2人はリリーナの方を向きながら聞いていた




「警備は通常より遥かに強化しておりますし、遅れは取りませんぞ!」

「いざとなれば私たちも戦うわ!ね!」

「ええ。微力ながらお守りいたします」


ピーチとゼルダが顔を見合わせてにやりと笑いながら告げると青年が口を開く


「俺は悪いが、人間に手出しできないからそこは了承しておいてくれ」

「・・・そうなの?」

「天界人とはいえ本来は天に導く者。対象となる人間を傷つける事は不可能だ」


地面に足はついておらずふわりと浮かんだまま告げると再び呟く


「・・・助けることくらいは出来るけどな」

「!」


あれから約2日、フェレやこの大陸に黒き炎が現れたという情報はなく時間だけが過

ぎていた。それでもピーチ達には待つことしかできずこうして願うことしかできなかった


「信じるしか、出来ないものね」

「私は信じています。彩花は無事だと」




続けてゼルダは強い口調で告げる。彼女は、3度も神に選ばれた者なのだからと




「3回も・・・ですか?」

「私の故郷ハイラルの女神、マスターハンド、そして・・・全空間の神」

「それだけ聞くと、やっぱり私たちとはかけ離れた存在に聞こえるわね」


ため息交じりにピーチが告げるとゼルダは僅かに笑った


「アイクの故郷の女神やパルテナ様とも関わりがあるとなると数えきれませんね」

「ただの人からどこをどうすればそんなすごいことになるのかしら」




ここへ来てからファイター達の間で多く見られるのはため息。そして今もなおピーチは息をつく



「ゼルダの頃は、あんな感じじゃなかったのよね?」

「ええ。ガノンドロフと言う脅威に、逃げ出したい恐怖の中立ち向かったと聞いています」




今もなおゼルダは当時の事を思い返すと思う。あの時の彼女には酷な事をさせたと





「人は成長するって言うけれど彼女は成長しすぎね」

「それどころか・・・想像しえない方向に向かっているような気がします」


その時、緑の髪の青年が勢いよく駆けこんできた


「リリーナ様!ここ付近の峠で賊が現れたとの報告が!」

「!」

「現在町が襲われたなどという報告はありませんが・・・人質が捕まっているそうです」




ピーチ達も勢いよく立ちあがると様子を窺うようにリリーナの方向を見た




「・・・被害が起きてからでは遅い。皆に出撃の準備を!」

「わかりました!」




扉の向こうに去って行く青年を見送るとピーチ達の表情は真剣なものとなっていた




「・・・狙ったように現れたわね」

「ただの偶然でしょうか?どちらにせよ・・・その様子では、貴方も行くのですね?」

「当然です。放ってはおけませんから」



曲げる気はなく。もはや決定事項と言わんばかりの表情にピーチはため息をついた




「わかったわ。なら・・・私たちも行くわ!」

「え?」

「私たちだってある程度は戦えます。貴方を・・・守る義務があります」

「!」


2人もまた曲げることのない真っ直ぐな瞳で告げるとリリーナはお礼を告げる

気にすること無いと返すと3人は扉から出て行くのだった。それから僅かの後

準備を終えた一同は集まり城から出発し数十分後報告の場へとたどり着く


「報告によるとこの上の廃墟に立てこもっているとの事です」

「わかったわ」

「・・・リリーナ様、お気持ちはわかりますが・・・くれぐれも無理をなさらぬよう」

「わかっているわ」


仲間達が心配する中声を遮るようにピーチ達が胸を叩き告げる


「まっかせなさい!リリーナは私たちが何があっても守るわ!」

「私もネールやフロルの力は使えますし」

「・・・二人とも・・・ありがとう」




普段人気がないところだからか、人が住むようなところではないからか報告はすぐに入る



「頭、フェレの奴らが来ましたぜ」

「・・・来たか」

「やはり、こうするのがてっとり早いっすね」


男の一人が笑うと斧を持ったまま肩に乗せると入口から出て行く




「・・・・・・」




そしてしばらく経つと、別の男が駆けこんできた


「か・・・頭!奴ら奇妙な技使ってきます!」

「何事だ!?」

「魔道書を持たず炎を出したり・・・攻撃を跳ね返したり!」

「は・・・?なんだそりゃあ」


その時、外から男の叫び声が聞こえた。苦しそうな声にやられたのだと誰もが勘付く


「チッ・・・やはり強いか」

「・・・どうしやすか」


その時、鎖につながれていた人物は声を発する


「あのさ、ただ戦ってみたかっただけなんだって言えば見逃してくれるんじゃないの」

「な・・・ばっかお前!領主に喧嘩を吹っ掛けたようなもんだぞ!助かるわけがない!」

「・・・じゃあ、人質を殺すつもりはないって言えば」


更に男の叫び声は大きくなる。そんなことで助かれば武器など必要ないと


「命はないものと覚悟の上で挑んだのだ。悔いはない」

「頭・・・」

「負けはほぼ確実だろう。全員に伝えろ。命が惜しい奴は逃げろとな」


一人が問いかけると頭と呼ばれた人物は逃げるつもりはないと告げる





「最後の最後まで・・・試してみるさ」

「ここまで賊っぽくない賊は初めてだよ。手当はするし料理はくれるし」

「そうでも名乗らないとやつらは相手にしないだろ?ただの一般人の勝負の申し込
 みなんて受け入れるはずがない。こうするしかなかった。あんたには礼を言うぜ」

「・・・・・・」


人々の叫び声と悲鳴と、耳に伝わる足音に目を伏せながら呟いた


「とはいえヒロインかよ。気に入らない」

「なんだ?」

「こうしてあいつらに助けられるのは気に入らないって言ってるの」


次第に声は大きくなり、目前にまで迫っているのだと誰もが気づいた。すると隣にい

た男は全てを覚悟したように市場では滅多に見ない少し宝飾のかかった斧を握ると


「鍵はそこにある」

「・・・君も気に入らないよ。そこまでお人好しな賊なんてさ」

「・・・はっ」


自分の元から離れようとした時、男の横を通り抜け何かが壁に突き刺さった。その差は僅

か数十センチ。一瞬の出来事に繋がれていた人物も目を見開くと直後叫び声が聞こえた


「ここまでだ!彼女を解放しろ!」

「・・・!」


壁に刺さったのは矢。そして目の前に現れた人物が持っているのは弓。これは彼が放った矢

だと理解すると男は斧を振り上げて青年の頭上に迫った瞬間、捕まっていた人物は目を見開く


「駄目・・・」


数秒も経たないうちにそれは起きる。そんなのは耐えられないと叫んだ



「駄目・・・っ!アースクエイク!」



足元から、地割れが起きると男はバランスを崩し斧は回転しながらはじけ飛んだ


「緑の人も構えを解いて!その人は悪い人じゃない!」

「!」


茫然とした様子でいたものの少女の叫び声に男の武器は遠くにあることから弓を降ろした




「鍵はそこにあるそうだよ」




少女の視線の先には手造りかと思われる木の箱。言われるがまま中を覗くと鍵があった


「しかし、弓兵って援護する人でしょ?前線にいるなんて変わってるね」

「それは・・・他の皆は戦っていて・・・」

「赤い人といい君といいフェレにはイノシシばっかりなのかな」


ガシャンと音と共に鎖が解かれると少女は立ちあがると痕をさする


「あんた、なんで・・・」

「逃げようと思えば逃げられた。けど・・・君たちの願いも叶えてみたかったからさ」

「願い?」

「この人達、最初から私を捕まえる気も殺す気もなかったんだよ。ただ・・・こ
 こら一帯を守る君たちと戦ってみたかっただけで。むしろ私を助けたんだよ」


よく見ると身体中に包帯が巻かれており手当の跡が見られた。勝負はついた為今すぐ戦い

をやめるべきだと外に出ようとするがあと数歩のところで止まると何かを呟き再び歩き出した




「あ・・・あ・・・」




戦いを終えたリリーナの前に現れた姿に思わず言葉が途切れる。そして姿を確認する

と勢いよく駆け出し少女の元へと飛び付いた。姿には気づいていたものの突然の事に


「!?」

「よかった・・・よかった・・・っ!」


一瞬のうちに涙ぐんだ声になると一方の少女は驚いたように離れようとする


「は、離せ!」

「嫌よ・・・っ!」

「離せ離せは な せ!!」


全力を持って離れようとするが離れる様子はなくさらに強い力がかかる。どんなに暴れ

ても離れる事は出来ず泣いている少女に対して唖然とし、数秒後離れると途端叫んだ


「君は馬鹿なの!?貴族がこんなこと・・・なにかあったらただじゃすまないんだよ!?」

「そんなの関係ないわ!何があっても・・・貴方を助けたかったんだもの!」

「・・・っ!本当に馬鹿だね!一般人と貴族、どっちが重要か少し考えれば分かるでしょ?!」


互いが互いに叫び散らすと互いを睨みつけたまま動く様子はない


「ま、まあまあお二人とも、まずは戻りましょう?」

「・・・ふんっ」


そっぽを向くと歩き出す少女に対して一同は苦笑いでいた。そしてピーチ達と合流

するとマスターハンド、クレイジーハンド、パルテナの待つフェレ城へと戻るのだった




=================================

次回

無事が確認され安心していた所リリーナはずっと感じていた疑問を少女に投げかける

そこに返ってきたのは思いもよらぬ返答だった。そんなリリーナの元に現れたマスター

ハンドは彩花に関する事を話す。そこには想像もし得ない閉ざされた過去があり・・・


NEXT 第16話、「心の支え」


第16話へ

目次へ

スポンサーサイト
別窓 | 螺旋迷宮 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<第16話、心の支え | INFINITE | 第14話、過去との関係性>>

この記事のコメント

∧top | under∨

コメントの投稿


管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| INFINITE |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。