INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第13話、重要性

当時の様子が明らかになる中ルキナの質問に対し違和感を感じた事をリリーナは話す

そこでマスターハンドはある事に勘付く。直後彼女の前に現れたのは彩花の中から現れた

青い光、人の姿となった彼は『天界人』と名乗り彼女の生存の可能性を述べるのだった
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「なら、黒き炎を探しに・・・ってあそこにはもういないんだよね」

「他にも拠点があるのか?」


質問の答えがわかるものはおらず、また探しだす必要があるのだ




「・・・ここで考えても奴らの居場所はわからん。まずは解散しよう」

「戦いの後だしな。時間を置いたとはいえ完全には冷静になりきれてないだろう?」




青年の姿はどこかへと消え探すも見当たらない。名前も聞いていないため分

からない。中庭にて茫然としていた2人だったがふとリリーナが声を発する


「ごめんなさい・・・私がもっと早く助けに向かっていれば・・・」

「違うんだ。リリーナは悪くない。僕が・・・連れて行けばそもそもこんなことには・・・」




互いが互いに後悔の言葉を告げると沈黙が流れる。数秒後リリーナは口を開いた




「・・・貴方と彩花・・・似ていた」

「え?」

「ロイの言う通り彼女は・・・とても優しい人だった」


話すのは自分達がいなかった時の出来事の数々。驚きつつも納得いくような内容だった


「・・・彩花らしいな」

「スマブラでも、あんな感じだったの?」

「うん。会った時から話そうとしなくて・・・今よりもひどくて嫌味どころか会話自体できなかったか
 らね。一方的に避けられて・・・僕だけじゃなく、食事すら皆と時間をずらして食べていたんだ」



彼女から話しかけることはなく、ふとそこにいたから尋ねた時も返答はなく



「カービィにご飯何がいいか聞くの忘れてね、その時いたから尋ねたんだ。返事
 は返ってこなくてやっぱりか・・・って思ったら数秒後、オムライスって答えたんだ」

「オムライス・・・」

「ある意味、それが仲良くなれたきっかけかもね。おいしかったって言ってくれたし」
 

自分から持ちかけたとはいえ、やはり彼女の話が出ていた。いつも遊びに行ったり来たり

した時話すといつの間にか彼女の話題になっていて彼女の自由さに呆れながらも楽しそう

だった。しかし今彩花の話をしている表情は楽しそうではなく、懐かしむようで苦しそうだ




「ロイと彩花は似てる。優しいところも・・・私の為に自分を犠牲にするところも」

「!」

「私の事嫌いなはずなのに・・・常に私の事を気にかけてくれて・・・」


 

かという自分も辛い。仲間の仲間が危険に晒され命を落としたかもしれないという事態に




「あんなに・・・なってまで・・・最後の最後まで・・・」

「ずっと・・・彩花は戦えない存在だったんだ。僕達のように戦争をしたことがなければ
 戦い慣れているわけでもない。だから・・・いつも戦いの場から遠ざけようとしていた」


自分と同じあんな思いをさせたくなかったから、危険にさらしたくなかったから



「いつも僕が守らないと・・・って思ってたのに・・・」



言葉が途切れると、リリーナはロイの様子を窺った。次の瞬間、彼の口から出たのは






「僕には・・・彩花を守る資格なんてないのかもしれない」

「え?」





ふと発せられた言葉に思わず顔を上げる。過去に一度だけ見た表情をしている姿に驚くと


「・・・最初、黒き炎が町に現れたのと、2人が町にいるって聞いた時・・・最初に
 浮かんだのはリリーナだったんだ。ただ、リリーナに無事でいて欲しいって・・・」

「・・・・・・」

「リリーナの無事が分かって、彩花の事なんか言われるまで気にも留めなかった」




思い返せばそれが許せず、膝の上にあった握り拳の力が強くなる




「僕に・・・資格なんて・・・!」

「・・・なら、もし・・・彩花が死んでもいいの?」

「!」


言葉にハッとするとそこには真剣な表情でいるリリーナの姿があった


「彼女が・・・無事じゃなくても構わない?」

「それは・・・」

「嫌でしょう?耐えられないでしょう?」

「・・・嫌だ。そんなの・・・僕には・・・」



答えは決まっている。その時ふとリリーナは笑って告げた




「私、そんな貴方が好き。貴方にとって・・・彩花は大切な存在だもの」

「リリーナ・・・」

「スマブラから帰ってきた貴方は彼女の話ばかり。本当・・・妬けるくらいに」




話を聞くたびに、どんな人か気になっていた。そして会って、気づいたことがある




「諦めないで。そんなの・・・私も耐えられない」

「・・・・・・」

「もう、私にとっても大切な人だもの。信じよう?きっと・・・大丈夫だって」

「・・・うん」



数日が経つも彩花に関する情報は得られず心は晴れないままでいた



「ゲッコウガも心配だよね」

「ゲコ・・・」



各場が思い空気になる中、どうしても自分が許せなかったロイは以前リリーナに伝えた

事をマスターハンドにも告げた。あの時想定外にも許されてしまった自分が許せなかった



「マスター・・・僕・・・」

「・・・責任を感じる事はない」


静かなマスターハンドの声が聞こえるが顔は上がらず、すると次の言葉でふいに顔が上がった



「君は正しい選択をした」

「・・・え?」

「君は間違っていない」



マスターハンドの言葉に騒然とすると焦るようにロイは口を開く



「どういう・・・こと?」

「そのままの意味だ」

「だって・・・僕は・・・」

「なら、もし彼女と再会した時同じ質問をするといいだろう。きっと私と同じ言葉を言うだろう」





「今でも信じられない」

「・・・貴方、随分と彩花の事を認めてたわよね?」


ピーチが尋ねるとルフレは頷いた。大広間にいるのだがそこにはロイの姿もある


「・・・どんな時だって、余裕で圧勝してたから。負ける所なんて想像できなかった」

「私もです。どんな状況でも冷静で、全てを見透かしているように勝利しましたから」




ルフレに続いてルキナが告げるとロイは口を開いた



「すごいな2人は。羨ましい」

「羨ましい?」

「なんだか・・・僕達が知らない彩花を知っているみたいで」


きょとんとする2人だったが続けてピーチが告げる


「そうね。私たちの中の彩花はいつまでも戦えない人。だから今まで危険な事は何があ
 っても遠ざけたかった。けど貴方達は・・・一緒に戦う事が前提で彼女を頼っているもの」


「それなら、僕だってロイが羨ましいよ」

「え?」


想定外、と言わんばかりの表情で聞き返した


「・・・言われてみればそうなんだ。今まで僕が気づかなかっただけで。提案はあったけれ
 ど、彩花なら絶対大丈夫だって思いこんで返していたけれど・・・一人で行動していた」

「そうなんですか?」

「時には仲間を連れて行くこともあったけれど・・・後がない状況なら尚更気がついたらいなく
 て突然成功を持って帰ってくるんだ。僕は・・・彩花がいなくなったことにすら気づけなかった」


数日前のロイのようにルフレも自分が許せないような表情をしていた


「ロイは僕の知らない彩花を知っていて・・・」

「!」


ずっとルフレが羨ましかった。彼と話している彼女は高確率で楽しそうで笑顔だったからだ





「パルテナ様・・・どうですか?」

「あれから数日経ったのでもしやとは思いましたが・・・反応無しです」




ため息まじりにパルテナが告げると続けてピットも深い息を吐いた





「そんな数分おきに調べたって見つからないものは見つからねえだろ」

「ブラピ!ブラピは心配じゃないのか!」

「そんなわけないだろ。どこに心配する必要がある?」



冷たく言い放つとピットがきつい視線を向けるが動じずブラックピットはそっぽを向いていた



「僕は、彼女の何ひとつ知らないんだ」

「・・・ルフレ、残念だけど私たちにとっても彩花は謎多い人物なの」

「色んな事は無理やり聞き出したようなもので・・・自分からなにも話そうとしないもの」


たったひとつ、聞き出そうとしたものの叶わず数年後彼女から発されたのは過去だった



「・・・彩花さんは、皆の悩みにいち早く気づいては助けていました。私も・・・隠していたの
 ですが彩花さんとルフレさんには気づかれてしまいまして。・・・そんな事があるなんて」




『黒き炎』、存在自体は数年前からあったものの存在の知名度はほぼ皆無で単なる

不良の集まり程度の認識だった。それがここ最近突然膨大な力と人員をつけ膨れ上

がった。知名度は一気に広まり各地で暴動を起こしては機関が手を焼いている


「仲間から聞いたが人種問わず属しているそうだ」

「本当に各地から集まってるんだな」

「そしてその誰もがこの世に不満を持つ者・・・故郷のやりかたに不満を持つ者だそうだ」


スネークが告げるとファイター達はただ静かに聞いていた


「拠点のいくつかは各地の公共機関によって抑えられているとも聞く。がその度
 に逃げ出した奴らはまた別の拠点に移り変わっており正直手つかず状態らしい」

「ゴキブリかよ」

「アリ・・・の方がまだまともに聞こえない?」


沈み込んでいても何も変わらない。各自がこれまで経験してきたこともあってか少し

だけいつものように戻っていた。そして各自は一刻も早く事態をつきとめようとしていた


「せめて頂点がいる本拠地が分かればいいんだけどね」

「空間すら限定がないってことは雲を掴むような話だぞ」

「たとえトップが人外であろうともニンテンドー外なら私たちは何もできないしな」




マスターハンドが告げるとファイター達は口を閉じた




「・・・ロイ、気になることがあるの」

「どうしたんだい?」


解散した後、ロイの元にやってきたリリーナは神妙な表情で尋ねる


「彩花のことだけど」

「・・・・・・」

「彼女は、何をした人なの?」

「え?」


スマブラとは各世界、空間で英雄と呼ばれる世界を救った、脅威と戦った者が多く集ま

る場。彼女はファイターではないもののスマブラに呼ばれていることには理由があるはず






「・・・ずっと気になっていたの。いつも何か、隠している気がして」






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次回

僅かながら事実が把握され彼女との会話の中で違和感を感じたリリーナの問いかけによ

りロイはある事に気づく。僅かな可能性を感じたロイはマスターハンドの元へと駆けだした

そして問い詰めるとマスターハンドはファイターたちを一か所に集めある話をするのだった


NEXT 第14話、「過去との関係性」


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