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INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログ

第28話、誕生日

突如の父の来訪だったが後日ロイはリビングにて悩んでいるマスターハンドからある話を聞く

さらに日が経つとマスターハンドはスマブラを解散させることを決定。クレイジーハンドにより

解散前日に再び『大乱闘スマッシュブラザーズ』の開催を決定するのだった
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「大丈夫ってどういうことだ?」

「あ・・・あぁ・・・それはだな・・・」

「とある事情があってね、最初に旅した場はホウエンを避けてカントーだったんだ。
 ・・・いつまでも逃げていられない。それに次はホウエンにしようって決めてたんだ」



そして今日は、ある日なのである。しかしその事を本人は口には出さなかった

本人も分かっているのだろう。世界中全てが自分の国と同じ習慣があるとは限らない事を

そしてそれを口に出すことにより過酷な過去を持つメンバー達を傷つけかねないという事を


(・・・まあ、誰にも言ってないしな)



「?」


部屋の中でベッドに倒れ込み天井を見たまま呟いていた時、扉をノックする音が聞こえた

誰か分からないまま扉を開けるとそこには先程別れたばかりのマスターハンドが浮いていた



「どうした?乱闘表は出来たしルールもステージも決めたし・・・・」



いかにも今日が普通の日のような振る舞いをする中マスターハンドはその言葉を口にした


「今日は君の誕生日だろう?」

「・・・覚えてたの?」


小さな頃、誕生会を開かれては大はしゃぎしていた時があった。そして時々やってくるマスター

ハンドに数回だけその事を話したことがあるのだ。しかしある時からそれは言わなくなった



「当然だ。私は神だからな」

「部屋にいたのね!」


そこに軽快な声と共にやってきたピーチの手には綺麗にラッピングされた箱があった


「もっと早く言ってくれれば色々準備したのに!誕生日おめでとう!」

「え!?」


そう言うとピーチはラッピングされたプレゼントを差し出した。なぜ知っているのかとか疑問が浮

かぶがマスターハンドが教えたのではないかと思った。驚いた様子でマスターハンドの方を向く



「・・・なぜピーチが知っているのだ!?」

「水臭いじゃない!女の子に対する悩みなら普通私が適任でしょ?」



ピーチは受け取ったプレゼントを開けるように指示した。指示通りに包みを開けると

中から出てきたのはキノコの柄がプリントされたハンカチだった


「キノコ王国特注のハンカチよ!吸水性、触り心地共に一級品なんだから!」

「キノコ柄なのは・・・かわいいけど」


普段なら絶対買ったりしないであろう柄ではあったがそもそもこんなハンカチが

売っているわけもなく『特注』という言葉がいかにも城の姫だなと感じさせた


「・・・先を越されたな」

「あら、決まったの?」

「あぁ」


マスターハンドは彩花の前に箱を差し出すがラッピングはしておらず箱のまま出てきた


「プレゼントはラッピングしなきゃ!」

「しようとしたのだがやり方が分からなかったのだ・・・・君が何を欲しがっているのかが分か
 らなくてな、考えたのだがこれしか思いつかなくてな。旅に出ると言うから丁度いいだろう」


そう言うと箱は消え中から帽子が現れた。とはいえそれは一般的にキャップと呼ばれるものだ


「帽子・・・!?」

「ホウエンにてポケモンリーグ出場・・・優勝できるようにと念もかけておいた」

「もっとかわいいもの選びなさいよ!男の子みたいじゃない!」

「彩花には・・・こっちの方がいいだろう?」

「・・・そうだね。2人とも・・・ありがとう」



どうやら知っていたのは2人だけのようでその後は何も起きることなく夕方を迎えた。真冬

のような外に出られないくらいの寒さは通り過ぎたというのに大乱闘スマッシュブラザーズ

の影響もあってか普段外に出ている人も最近は乱闘場へと足を運んでいるようだった



夜になり時計の針が9時を回った頃、ドアをノックする音が聞こえた



「・・・・・まさか・・・・」



予想外の事が立て続けに起きたためほかにも知っている人物がいるのではないかと思いドアを見

た。とはいえここにいるほとんどが誕生日を祝うというイベントがないためまた他のメンバー達の誕

生日を祝うことなどしなかったため自分だけというのはなんだか気が引け誰にも話さなかったのだ



「いないの?もしかしてもう寝たのかな・・・」


思考を止め我に戻ると急いで扉へと向かってドアノブを回した


「!いるなら早く開けてよ!!」

「・・・何か用?」


扉を開けるとそこにはロイの姿があり突然大声を出して叫んだ。とはいえこの

状態を見るのもすっかり慣れてしまい今は当たり前のようになってしまった


「で?赤い人が来るとは珍しい。何か用?」

「マスターハンドから聞いたんだよ!君の国には生まれた日を祝う習慣があるんだって?」

「!」


間にあってよかったと笑うと足元にあった何かを手に取った。それはペンギンのぬいぐるみだった


「はい。誕生日おめでとう」

「・・・・ペンギン?なんでまた・・・・」

「マスターハンドから聞いて僕も何か用意しようと思ったんだけどいざとなると何が
 いいのかわかんなくて。ピーチに聞いたらかわいいものがいいんじゃないかって
 アドバイスを貰ってね。後マスターハンドが彩花は青が好きだって言ってたから」


ついにファイター達にとって最大のイベントであり最後のイベントである大乱闘スマッシュブラザーズ

の開催日がやってきた。それはスマブラ解散日が明日に迫っている事を現実に突きつけていた


「今日もロイは元気だな」

「そうですねー」


リビングにてマリオはそんなことをいいながらほんわかしている雰囲気のリンクとマルスを

見ていた。以前重い空気を壊したのはカービィの一言なのだが今回は響く言葉などではなく



「カービィの時は感動したけど・・・・これはひどい」

「ぽよ?僕何か言ったっけ?」

「言ったじゃないか。残された時間を悲しむのではなく精一杯楽しむのだと」


カービィは特に元気づける為でもなくただ思った事を言っただけなのだがその一言があの時

のマリオ達のどんよりした空気を壊したのだ。その時心に響いた名言ともいえる言葉が同じ

状況へとなろうとしていた今も響いていた


「ナカなカイい言葉でスネ」

「それを言ったのがこのカービィなんて信じられないけどねー」


そんな中各場所にいたスマブラメンバーに、スマブラ領内にマスターハンドの声が響いた


『スマブラメンバーよ。全員モニター室に集まるように』

「・・・・・いよいよだな」

「だね」


マリオ達がモニター室に向かった数分後、続々と普段とは違う表情のファイター達が集まってきた



「いよいよね」

「2回目とはいえこの空気は緊張するな」

「おいおいフォックス、初戦で負けるとかダセエことすんなよ?」


10分もかからないうちに全員が集まりマスターハンドはあの時と同じような言葉を述

べる。『最後』を強調した言葉にメンバー達の心は一層闘争心が燃え上がっていった


「ルールはストック制の1。ステージは全て『戦場』でアイテムはなしだ。トーナメント形
 式となり前回優勝者のマリオ、2位のサムスはシードとなり2回戦からの参加となる」

「うわあ、一回死んだら終わりかあ」

「そして決勝の1位、2位の者が最後に私とクレイジーハンドと戦う事になる」


「さあて、俺達と戦うのはどいつかな~?」



人数が増えた事より前回とは色々と変更したうえでこのルールとなった

最初のメンバーが発表されると初戦を筆頭に次々と乱闘が行われる


「ルイージまた初戦落ちかよ!よえぇなあ」

「そもそもサムスに勝てるわけないじゃん!でも僕Drマリオ落としたし!」


勝率上位であるフォックス、ファルコ、ガノンドロフ、は当然のことながら第一回戦を突破

し新メンバーであるピーチとゲーム&ウォッチ。初代メンバーであるネスが2回戦進出と

なった。第2回戦からはマリオ、サムスも参加し乱闘は盛り上がりを見せていった



「なかなかに難しいね」

「うおおおおお!俺もまだまだな・・・・・」


2回戦も終わりついにファイター内での決戦が行われようとしていた

決勝に進出したのはフォックス、ピーチ、サムス、ネスとなった


「俺が負けただとおおお!」

「お前油断してたんじゃないのか?前回優勝したから」

「何!?そんなことは・・・・」


前回優勝を果たしたマリオだったが今回は2回戦で敗退となった。一同はモニターに注目する


「お姫様だからって容赦はしない」

「あらサムス。それはこっちも同じよ?姫だからって甘く見てると・・・・」


合図と共に4人は動き出した。仕掛けもないステージなので個々の能力が生かされる


「誰が勝つかなー」

「そもそもピーチが残ってることが意外過ぎるんだが・・・」


ドンキーが呟く。誰しもがこの結果は予想外だったのだ。サムスやフォックスが

残るのは想定外とも言えるがピーチはあまりにも予想の斜め上を行っていた


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次回

3月19日がやってきてついに最後の乱闘となる『大乱闘スマッシュブラザーズ』が開催

される。ファイターの中で上位2名のみがマスターハンド、クレイジーハンドとの勝負がで

きる。固定されたステージの中で1年の実力が発揮される時がやってきたのだった


次回 第23話、「大乱闘スマッシュブラザーズDX」


最終話へ

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