INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第12話、蒼き天界人

彼女より伝えられた彩花の危機。ファイターたちは彼女を助けるべく先へと向かうがそこに

彩花の姿はなく痛々しい風景だけが残っていた。城に戻った後パルテナの一言によりファ

イター達を絶望が襲う。状況を整理していくと次第に明らかになっていくのだった・・・
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アイクの質問に頷くと続いてスネークは尋ねた


「あそこにあった血痕は戦いの痕か?黒き炎のものか?」

「・・・いえ・・・あれは・・・」




言葉が止まる。が伝えなければならないと少女は声を絞り出す




「あれは・・・彩花の・・・」

「「!!」」


パリンと割れる音がし一同が振り返るとそこにはゼルダの持っていたカップが落ちていた


「・・・す、すみません・・・」

「触らないでください。危険ですから」


カップを拾おうとするゼルダを止めるとロボットが変わりに拾いスネークは質問を続ける


「・・・貴方が逃げきるまで、そこに彩花はいたのだな?」

「はい。確かに・・・見えなくなるまで・・・彩花はいました」

「なら、姿が見えなくなった後に何かが起きたということになるな」




冷静なスネークの分析によってひとつひとつ状況が明らかになっていく



「・・・冷静なんだね」

「気分を悪くしたのならすまん。仕事柄こういうのは慣れてしまっているんだ」

「スネークは軍人、人の死など山のように目にしています」


Wii Fit トレーナーが説明するとルフレは正面に向き直り頭を下げた。誰もが

思っただろう。あの血痕が彩花のものならば、パルテナの言った可能性は高い





「奇妙ですね」





そこに声を発したのはルキナだった。彼女もまたショックは隠し切れていないだろう


「奇妙とは?」

「相手は人間、相当強かったのでしょうか?彩花さんが太刀打ちできないなんて・・・」


「それが・・・おかしかったの」




ルキナの言葉の後、リリーナが言葉を発した


「おかしかった?」

「男の人達と戦った時は・・・迷いもなく慣れた風に次々倒していったの。でもそ
 の後に・・・女の子達が出てきてから様子がおかしくなって。動きが止まったの」

「どういうこと?」

「彼女達を見た瞬間・・・まるで怖いものでも見たかのように震えて・・・明らか
 におかしかった。何かに怯えるような・・・彼女達を恐れているかのように・・・」

「・・・どういうことでしょうか?」


ロボットが呟くがその理由が思いつくものはいない


「・・・彼女達、彩花の事を知っているみたいだった」

「え?」

「こんな所で再会するなんて・・・って彼女達は言ったの」



再びファイター達が反応する。そしていち早く異変に気付いたのはマスターハンドだ




「彼女達ってことは・・・一人じゃなかったの?」

「ええ。3人いたわ」




そんな事があるはずないと考え直す。が彼女の言動からするとその可能性が高い




「彼女達が攻撃すると、動かないままされるがままだった」

「え?フロルとかネールは?」

「ネールは・・・私に使ってて、本当に一歩も動かなかったの」




あれからもパルテナの追跡に反応はなし。マスターハンド達も感じられないという




「あれほどの出血量・・・ちょっとした怪我じゃないな?」

「・・・・・・」

「本当に・・・本当に・・・死んじゃったの?」




リュカの声に涙ぐんだ声が入り、目に大粒の涙が溜まる。それが流れた時リリーナの

周りに青い光が現れると少女を囲むようにくるくると回りファイターたちはそれに気づいた




「光・・・?それはなんだ?」

「私を助ける時・・・彼女が叫んだ瞬間、彩花の中からこの光が現れて私を助けたの」

「えっ?」

「この光が・・・私を皆の所まで連れて行ってくれた」




その時、どこからか聞き慣れない声が聞こえた





『ここからは、俺が話した方が早い』

「!?」


聞こえたのは男性の声。しかし聞き慣れない声に当たりを見渡すがその姿はどこにもなく

声が発せられている可能性は以前見た光景から一つ、この光ではないかと視線が集中した



「まさか、この光が・・・?」

『ニンテンドーの創造神に破壊神、光の女神とは豪華なこった』

「!?」




「俺たちの事を知っているという事は・・・ニンテンドーの者か?」

「いや、普通の奴が俺らの事を知っているはずはない。お前は・・・」




マスターハンドとクレイジーハンドが口をそろえて疑問を投げかける




「・・・もしかして・・・天界の者・・・?」

「えっ?」


パルテナの発した声に一同はパルテナの方を向くと光の方へと向き直った


『御名答。俺は天界人だ』

「テンカイ人・・・?」



ファイター達は顔を見合わせる。ふとディディーがピットに尋ねると



「ピット、知ってる?」

「ええと・・・言葉からして、天界の人ですよね?貴方は天使なんですか?」

『残念だが俺は天になど仕えてない。天界に住むただの人さ』




脳内に響くような。聴覚を通じて聞こえているわけではない声に一同は目が離せ

ないでいた。次の瞬間、光は勢いよく光を増すとファイター達は眩しさに目を閉じる




「・・・っ・・・」



そして数秒後、眩むような光から解放され目を開くとそこには人の姿をした青年がいた


「男の人・・・!?」



一同が驚く中ブラックピットが青年の姿を見て呟く



「翼がない・・・貴様、天使ではないのか」

「だからそういってるだろ。俺は天使じゃない」




目の前の姿に唖然としていると青いフードを被った青年は浮かんでいた足を地面につける



「あ・・・あの、貴方が、私を助けてくれたの?」

「指示だからな」

「・・・ありがとう・・・」


リリーナがお礼を告げると大したことはしていないと青年は返す


「本題に戻るぞ。俺は、主の存在なしでは存在できない」

「?」

「主・・・というのは、彩花のことですね?」




パルテナが告げると次の瞬間何かに気づいたようにパルテナは声を発した



「天界人・・・?そうか、貴方はあの天界人なのですね?」

「パルテナ様、どういうことですか?」



ピットを始め誰ひとり理解できていない。マスターハンド達ですらいまいちわかってい

ないようだ。どういうことなのかと尋ねるマスターハンド達に対しパルテナは答えた



「彼は天界人。天界に住む者の事を指すのですが、契約を交わしたのですね?」

「・・・そうだ」

「契約・・・?」

「訳わかんないよーどういうことー?」



天界人は天界にて生まれた者。ある年になると能力、希望によってそれぞれの役目を負う

のだと告げる。天・神に使える天の使い。天界の中での政治を取りまとめる者など様々だ


「その第一段階として、天界人はある試験を受けるのです」

「試験?」

「人間と契約を交わし、契約者と共に試練を乗り越えられるかという試験が。その試験を
 見事合格した者は天界から認められ、それぞれの役目を負ったり天使へとなるのです」



一同は青年の方を向くが見た目はただの人間も同然



「人間と契約・・・ってそれって・・・」

「そうです。彼は彩花と契約を交わしたと言う事になります。ピットのように元々神に選ばれたり
 作られた存在はまた別ですが・・・一般的に天界人は試練を通じて役目を受ける事になります」

「ちょっと待ってくれ、天の者が試験を受ける話は私も聞いたことがある
 が・・・確か合格者と契約者の契約は解約されるのではなかったか?」


困惑したようにマスターハンドが告げると青年は人間のような声で答えた


「その通り。正確に言えば試験に合格した者は願いが一つだけ叶う。天に生
 まれた者としての本能として天に仕えるという者が多いというだけの話だ」






「さっきもいった通り主の存在なしでは俺は存在できない」

「確かに言ったね」

「これを聞けば、あんたらが知りたがってた答えが出るんじゃないか?」



一同は「?」を浮かべる。しかし数秒後大声を発したピットによって現実に引き戻される



「そういうことですか!」

「わっ何?ピット、びっくりしたあ」

「彩花さんは、生きてるんですね!?」



ピットの一言でファイター達はハッとなる。彼女が生きていないのならば、彼はここにいるはずがない





「あぁ。彩花は・・・生きている」

「!」

「そ・・・それは本当っ!?」




ファイター達が問い詰めると青年は動じることなく頷いた



「よか・・・った・・・」




力が抜けたようにロイは地面に足をついた。他のファイター達も重荷が落ちたかのように深

い息を吐くと少しだけ温和な空気が流れた気がした。そんな中3人の神に疑問が浮かぶ



「生きているというのなら、どうして私の奇跡が通じないんですか?」

「奇跡?なんだそれは?」

「光の女神パルテナ様の力です」




ピットが説明すると無言のまま聞いていた青年はただ、と濁った言葉を発する




「天界人と契約者は一心同体も同じ、契約者の元に戻ることができるはずなんだ。だが何故
 か・・・今それが出来ない・・・それは、契約者の生命力が消えかけている事を意味している」

「!!」

「そこの女神が見つけられないのも・・・生命力自身が低下しているからじゃないか?」



ほんの一瞬だった。再びファイター達に絶望が襲う


「そんな・・・」

「今スぐにデも探シニ・・・」

「まあ待て」

「クレイジー?」


慌てるファイター達に向かってクレイジーハンドの静止の声がかかり一同は振り向く




「奴らに捕まったと考えるのが普通じゃねーの?相当の傷を負ってたんなら自力で逃げるの
 は無理だろうしな。動くことすらできねーっつーことはフロルの力も使えなかっただろうしよ」




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次回

安否が分からぬ状況のまま2人はそれぞれの行動を悔やんでいた。そこで聞くの

は自分達がいなかった時の出来事。様々な思いが困惑する中ロイはある言葉を

発する。その後、ロイとピーチ達はルフレから彼女に関わるある話を聞くのだった


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