INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第8章、惹かれた理由

王都から城へ、城内にやってきた彩花たちはミズキの正体を知る。その正体は

リレミア王国の第一王子。想定外な展開に驚きを隠せないでいる一方、追われ

ていた理由とこの国の危機を知った一同は手助けすることに決めるのだった
___________________________________


噂となっていたリレミア王子の行方不明。その原因は隣に位置するべス王国が

リレミア軍を襲った。それは国会議の帰りの事だった。反抗戦をするもののその

途中で兵士たちはミズキを逃がす。城へ逃げていた途中、3人と遭遇した



「・・・とまあ、まとめるとこんな感じでしょうか」

「そうですね」

「確か、この大陸では、10年前までは平和だったと聞きました」

「はい。我が父・・・国王が亡くなってから、互いに条約を結んだはずの
 他国の動きが変わりまして中でもべス王国が、一番に動き出しました」

「国王がいなくなったことにより我がものに出来ると考えたのでしょうか?」

「おそらくそうでしょう」



「今は、ミズキ王子を先頭にこの国の治安は保たれています・・・が」

「今の私ではとても力不足で・・・中には反対勢力もいます」



その話は、前に似たような話を聞いたことがあった。いや、経験したことがあった



「王子は戦いを望まない故、甘いと一部の国民からはよく思われていないようで」

「なるほど?つまり・・・そこを狙われたわけだ」

「・・・今、国内は不安定な状況です。もともと大きな国ではないため他国より戦力が
 小さいのもありますがべス王国は、いずれ他の国も侵略しようと考えているかと」

「何か、対策はあるのですか?」

「中には、逆にべス王国を侵略してしまえば解決する、という案も出ています。
 ですが私はそのようなことはしたくありません。出来れば、戦いも避けたい」



次の瞬間、隣にいたレイムさんが口を開いた




「現時点では、攻め込まれたときに国を守ることに精一杯で」

「なるほど・・・。彩花さん、どう思います?」

「そこで私に振る?私がそういうの無知なのは知ってるでしょ?」

「・・・ですよね。俺もこう言う事はよく分からないので」



ここにいる3人はこういうことはさっぱり分からないのだ



「話の流れからすると、べス王国がこの国に攻め込んでくるのは時間の問題のように
 感じます。それに対応するために俺達も助力するべきかと。この国を守るために」

「そういうことになるね」





「あの、御三方」

「なんでしょう?」



そこにレイムさんが曇らせた表情を浮かべ問う


「助力していただけるのはとても助かるのですしミズキ様を助けていただいた
 のも感謝はしているのですが・・・我々は、貴方方の事をよく知らないのです」



その言葉で三人は気づいたかのように同時に声を発した



「よろしければ、あなた方についてお教えいただけませぬか?」

「・・・どう話せばいいのです?」

「えーっと・・・あの、質問形式でお願いします」




「分かりました。貴方方はどこのご出身で?旅人だとお聞きしましたが・・・」

「日本です」

「・・・生まれは覚えてませんが・・・多くはテリウス大陸で過ごしました」

「・・・シトラ大陸です」



それを聞いたミズキが尋ねる者のレイムはどこも知らないという



「御二人の国は・・・?」


どう答えたものか。そこにレイムさんが何かを思いついたように口を開いた


「・・・そういえば、テリウス・・・・」

「レイム?」

「もしかして、つい最近終戦した・・・確かそんな名前だった気がします」

「終戦?」



「ここからは遠く離れた場所ではありますが、そこは多くの種族が生息しその差
 別だったり以前の戦争の件などで再び戦争が起きたそうで。その戦争がつい
 最近終戦したという話を聞きましたが、確か・・・テリウス大陸だったと・・・・」

「私の国はここから遠い島国です」

「島国・・・ですか」

「まあ、たぶんこことはなんの関わりもないと思いますよ」



それからギンは出身地の違う三人が出会った経緯を話した。ここへ来る前

ギンの出身地であるテリウス大陸に偶然三人が居合わせたこと。ここへ来

たのは特別な理由はなく、ただ旅としてやってきたこと



「今のところ敵はべス王国だけってこと?」

「今のところは」

「このランドール大陸には我が国リレミアを含めべス王国、アルデバラン王国
 、クレモア王国・・・計4つの国で出来ています。その中ででもリレミアは一番
 新しい国なんです。今から25年前に独立しリレミア王国は建国しました」

「ちなみに、独立する前はどこの国に?」

「べス王国です」




「なるほど・・・べス王国ってどんな国?」

「・・・好戦的な国です。今までの戦争の中でも必ずと言ってもいいほど戦争に
 参加していました。リレミアはそんなやり方が納得いかず独立を果たしたと」

「そんなにこの大陸では戦争を?」

「全ての国を巻き込んでの戦争はありませんでしたが、小さな戦争は頻繁に起き
 ていました。その原因のほとんどが、べス王国による領土拡大によるものです」



リレミア以外の他国も多々べス王国からの攻撃を受けていたという

その時、ミズキの元に1人の兵士が慌ただしく息を切らせてやってきた



「ミズキ様!レイム様!」

「どうした?」

「リレミア領土内にべス王国の兵士がいるとの報告が!」

「なんだって?」

「特に被害は受けていませんがべス兵はリレミア城に近付いているとのことです!」

「数は?」

「300ほどと報告にはあります」



多いように見えるが戦を仕掛けるとなると少なすぎる。となると偵察だろうか



ミズキは考えた後「王宮騎士団に出るように言ってくれ」と告げた。兵士は返事

をした後再びその場から走っていった。それからしばらく経つとミズキは口を開く



「僕も行くべきだろうか」

「王子?危険ですから王子は城の中にいてください」

「しかし・・・彼らに任せきりというのも・・・」


そこまで強い説得ではないが、レイムの説得によりミズキは城の中に留ま

った。それから約30分後報告が入る。その報告は、朗報とは言えなかった


「しかしこれ以上兵をここから出すわけには・・・」

「やはり僕も・・・」



台座に置かれていた剣を取り出すとレイムは驚いたように言葉をかけるが



「すでに僕が生きていることは奴らの耳にも入っているだろう」

「私達も行くよ」



ふと声がし振り返ると彩花、ギン、シズクの三人が勇ましく立っていた




報告によると状況は悪化。やはりこちらは戦力不足のようで敵兵は数が増加

しつつある。戦力というより、数の問題のようだ。少人数である王国騎士団で

は、とてもべス兵の数を抑えきれないようだ。目的地に着くとミズキは叫ぶ




「レプシス!」

「ミ・・・ミズキ様!?どうしてこのような場所へ!?」



ミズキが叫んだ瞬間。鎧を纏った銀髪の男性が振り返った。男性はミズ

キの姿を捉えるなり驚きの声を上げるがすぐに見慣れない姿に気づいた



「報告を受けてね」

「・・・・このお二方は?」

「あぁ・・・と説明は後で。今はここを」

「ですね」



3人は戦闘態勢に入り、主にギン、シズクによって敵兵の数を減らしてく

ギンとシズクも持ち前の力で奮闘し、そして敵兵を退けることに成功した



「も、申し訳ございません。我々の力不足で・・・」

「いや、いい。よくやってくれた」

「は」


そして、背の高い男の人は再び尋ねる



「そちらの方々は・・・」

「あぁそうだった。こちらは・・・って・・・あれ?」


ミズキは1人姿が見えない事に気づく


「彩花様は・・・?」

「あぁ・・・彩花さんなら・・・」


とギンは苦笑いしながら言いかけた。そこにタイミング良く


「ぜえ・・・ぜえ・・・・」

「彩花様!」

「はあ・・・あれ・・・終わったの?」

「えぇ・・・」


「こちら、我々に助力して頂ける方々です。右からギン様、シズク様、彩花様です」

「こちらが?・・・・」



男の人は彩花をじっと見つめた。冷ややかな目で



「紹介します。こちら我がリレミア王宮騎士団団長のレプシス将軍だ」

「・・・・将軍・・・・」

「ミズキ様、他国の物を簡単に信用するなど・・・仮にべスのスパイだったらどうするんです」




男性は冷酷に、冷たく言い放った。正論であるが故3人が言葉を返すことはできず



「しかし彼女らは僕を助けてくれた。僕の恩人だ」

「それは・・・」

「俺たちはスパイなどではありません。第一この大陸の事を、何一つ知らないの
 ですから。地名や現状、歴史などつい先日ミズキさん達から聞き知った訳で」

「・・・・・・」

「・・・・・・っ」



反応も冷たく、ギンは思わず口を閉じた。将軍様にとって自分たちが信用され

ていないということは今のやり取りで十分に分かった。当然といえば当然だろう


城に戻った後日、将軍含む王宮騎士団達を前に3人を紹介した。ざわざ

わと声がする中少女たちは慣れぬこと故に平常心でいられるわけがない



「今はこんな時ではあるけれど、今後仲間として共に戦う事になることも
 あるだろう。今日は親睦を深めていって欲しい。それでは、乾杯!!」

「彩花様」


声の方向を向くと、ミズキとレプシス将軍がやってきた


「・・・・・」


相も変わらず、将軍の方は疑ったような目でこっちを見ている


「・・・・そこの2人は戦う姿を見て戦力になることは確認しました。ですが・・・」

「うっ、すみません。私圧倒的に体力がなくて」

「ミズキ様、やはり私は反対です。とても戦力になるとは思えませんし・・・」




「・・・彩花さんが早く来ないからこんなことになってるんですよ」

「好きで間に合わなかった訳じゃないんだよ。全力疾走してたもん」





数秒間沈黙が流れると、少女の言葉に誰もが驚かざるを得なかった



「誰も私は強いですなんて言ったつもりはありません」

「な・・・?」

「え、えぇと・・・彩花様?」

「私の国は私が生まれた時にはもう、戦争はなかった。武器を持つことを禁止さ
 れ、斧は木を切る為、剣は美術品として、歴史の宝としてとしか存在しません」



将軍は誰かに呼ばれその場から姿を消した。完全に姿が見えなくなった時



「・・・すみません」

「いや、あの人は正しい。そりゃ外の国・・・聞いたこともない場所から来た人
 が急に何の理由もなく味方になるなんて言ったらそりゃ疑うって。普通だよ」
 
「・・・・・・」

「信用は時間をかけて、実力は実際に見てもらわないとわからないと思う」




「なんか彩花さんってなんか変な人ですよね・・・」

「僕からすれば君達も結構変な人だと思いますけどね」

「そうですか?」



ギンの問いかけに対しミズキは笑いながら頷いた



「うん。国っていうのはほとんどが・・・特にべス王国なんかは強い者が上に立つか
 らね。君たちのほうが強いけど君たちはあの人を慕っている。それが不思議で」

「傍から見るとそうなのでしょうか。・・・あの人は・・・恩人ですから」

「恩人?」

「私達は強さであの人についているわけではありません。力がなくとも、例え無力だ
 と思い知らされていても叶えたいものの為に真撃に向き合う姿が良きところです」

「確かに、僕の時もそうだったね。素性も知れないのに、困ってるってだけで」

「私達も同じです。そんな無鉄砲さに救われました」




それから数時間後、彩花がいない中その場にはギンとシズクの姿があった




「この際なので言っておくけど、俺が認めたのはあの人だけだ」

「はい、理解しています」



意を決して告げた所、やはり彼女は涼し気な表情で告げた



「・・・・・・」

「何か?」

「・・・随分とあっさりしてるなと思って」

「何を。貴方がそうだというのは僅かな間でも理解しています」



そして、ギンは告げた



「俺たちは互いにあの人に惹かれここに来ている。過去が過去ってのもあるが」

「わかっています。私も同じですから。まだ貴方のことは信頼できない」

「・・・・・・」

「・・・・・・」





「ですが、同じ人物に惹かれた。それだけで十分ではないですか?」

「え?」

「私はあの人について行く。そう決めた」

「・・・俺もだ」

「現段階ではそれで十分だと思います。まだ互いに知らない所は多いで
 すが、同じ人物を慕う上で強力が必要になることもあるかと思います」

「・・・確かに。動機としては十分だ」

「今更な気もしますが、改めてよろしくお願いします。ギン」

「あぁ」




=====================================

次回

三人がいまいち信用できないレプシスは実力を図るために兵士たちの模擬戦に

参加させる。そして数日後、またしても領内にべス兵が現れたとの報告が入る

彩花不在の中ギンとシズクはレプシスと共に目撃の場所へ向かうが・・・?


次回 第9章、「模擬戦」


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