INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第5章、選び行く道

旅でリレミア王国にやってきた彩花、ギン、シズク。常識の違いに戸惑いなが

ら、更には幾度となく賊に襲われこの国に関するある噂を聞く。そして歩みを

進める途中、倒れた青年を見つけるがまたしても何者かの襲撃を受け・・・
___________________________________



「今のうちに!」



ギンとシズクが攻撃を遮り叫ぶと緊迫した中少女は叫び駆け出した



「・・・こっち!」

「なっ・・・貴様ら!!」


彩花が駆けだした方へ一瞬は戸惑いながらも後を追うように青年も駆け出した

そんな様子を見た何者かが叫ぶが彼女たちへの通路は2人が塞いでいる



「我々に逆らうということがどういうことか、身を持って知りたいようだな!」

「ここは一歩も通さない。この命にかけて」





「はあ・・・・はあ・・・・・」




息切れをしながら後ろを振り返り、敵が追ってこない事を確認すると足を止めた

一方ミズキと名乗った青年はまだまだ走れるといった感じに涼しい表情をしている




「ひとまずは・・・逃げられた?」

「あのお2人は・・・」

「大丈夫大丈夫、あの2人はすごく強いから」



そう告げた通り、数十分も経たぬうちに2人の元へ2人が合流する





「お二人ともお怪我は・・・」

「大丈夫です」

「だ・・・大丈・・・大丈夫・・・」

「別の意味で大丈夫ですか」


今にも途切れそうな域に若干呆れるようにシズクが言う。息を整えながら

逃げて来た方向を見ると追いかけてくる様子はないものの少女は思う



「今のって・・・」

「賊・・・という感じではありませんでした」

「うん。みんな同じ鎧を身に着けてたし・・・」

「動きも素人のものではありません。同じ人物から教えを受けたような・・・」



考えるように告げる2人に対し、彩花もまた思っていた事を口にする



「それに・・・今までと感じが違ったよね」



その時、遠くで物音がした。3人も気づいたようで息を潜めながら近づくと

段差の下でさっきの鎧を纏った者たちが辺りを見渡しているのが見えた



「このままでは見つかるのは時間の問題でしょう」

「街の方向は?」

「街に向かうには・・・ここを突破するしかありません。強行突破しますか」




ギンの言葉に頷くと可能かどうかという問いに2人は頷いた




「よし、じゃあ・・・」

「前衛は俺たちに任せてください。彩花さんはその人を」

「・・・いえ、私も多少となり剣が扱えます。私も、共に戦います」



茂みから飛び出すと鎧の人物達は気づくなり武器を構え向かってくる。怒涛

の攻撃を2人が遮りながら通路が開くと4人は駆け出し振り切る事を試みた



「この先を抜けると再び森林地帯に入ります。そこで振り切りましょう」

「わかった」



道を走り抜け周りが木々で覆われた森の中に入ると進路方向を急激に変

えた。しばらく走り続けると足音は聞こえなくなくなり無事切り抜けたようだ



「気づきましたか?あの人たち・・・」

「えぇ。彼らは・・・明らかにこの人を狙っていた」



2人が視線を向けるとミズキの表情が僅かに曇った



「何故貴方を狙ったのでしょう?」

「それは・・・」



ミズキは質問に対し言いかけるものの言葉は途中で止まった。その素振りはま

るで自分が狙われた理由を知っているようだ、と誰もが気づくが心当たりはない



「・・・・・・」




「話せない事情・・・ということですか」

「すみません・・・」


何らかの理由でミズキは狙われている。答えることなく青年は謝った



「・・・あの者たちに追いかけられているのですか」

「・・・はい」

「!まさか、あそこで倒れていたのはあの者から逃げていたから・・・?」



あの兵士たちも何者かは分からない。分からないことだらけだ



「・・・はい、そうです。逃げている途中追い詰められ、勢いで川に・・・」

「・・・じゃああの兵士みたいな人たちは一体何?」

「あれは、べスの兵です」




「べス?」

「隣の国の名です」

「なんで隣の国の兵が・・・?まあいいや、とにかく・・・一番確実な方法は・・・」
 



少女はある提案をする。その提案に青年は驚いた表情を浮かべた



「・・・・城に向かえばいいかな?」

「え?」

「何らかの理由で君は狙われてる。君の目を見れば君は悪じゃなさそう
 だしお城に向かって国の人に頼めばひとまず安心なんじゃないかな?」

「それは・・・・」




「城まで、この人を護衛しよう。いいでしょ?ギン、シズク」

「俺は別に構いませんが・・・なぜ狙われているのか、理由もわからないのですよ?」

「それは、まあ」

「話せないと言うのも奇妙な話です。しかも国の兵に追われているなんて・・・相当
 の理由でもない限りないですよ。でも、なぜリレミア王国にべスの兵達が・・・?」

「・・・・・・」

「私は特に異論はありません。判断に従います」



思考を巡らせるギンに対し、シズクは告げる。それに気づいたように



「・・・いえ、俺も判断に従います」

「よし決まり!」

「あの・・・よろしいのですか?またさっきの兵士に襲われると思いますが・・・」




おそるおそる尋ねると2人は表情を変えず、彩花は目を丸くすると答えた




「構わないよ」

「なぜ、そこまで・・・」

「元々城へは向かう予定だったんだ。ついで?それにこのまま放っておくわけには
 いかないしね。流石にあの大勢の中じゃ一人で無事でいられるとは思えないし」

「・・・・・・」




青年は数秒間考えるように言葉を止め、一同に頭を下げた





「では、よろしくお願いします」






城まではあと数日かかるだろう。そう言われ歩き続けていたとき上空から

鴉が舞い降りるとその姿は光を放ちシズクへと変わる。そして少女は告げた



「この周辺、先日遭遇した兵達が多く見られました」

「やっぱりミズキを探して?」

「おそらくそうでしょう。たとえ避けた所で多数の箇所にいたので完全に戦闘
 は避けられないでしょう。私達を待ち伏せ・・・しているようにも見えました」

「王都へ向かうには道は限られています。そこにも兵がいると思います」




シズクに続きミズキが言う。2人の話を聞く限り戦闘は避けられないだろう



「できれば戦闘は避けたいよね。となると・・・作戦を考える必要がある」

「作戦・・・ですか?」

「まず比較的戦力が少ないと思われる道を通るとして・・・一番いいのは戦闘を
 回避する。そうでなくても戦力を減らせれば・・・うーん、何かいい方法は・・・」









「王都へいくには道を通らなければならない。その時が絶好のチャンスよ」

「報告致します!布陣が知られたようで王都が動き出しました」

「奴らは?」

「未だ見つからず、付近にいるのは間違いありません!」




時間の経過と共に曇天の空となり、次第に雨が降り出した。辺りが薄暗く

なる中一同は雨宿りも兼ねて巨大な樹木の下にいた。地図を広げギンが




「中央道が一番多いと思われます。商人などが多く出入りするため馬車などが
 通れるよう一般的にそのような場所は広く設計されています。故に配置され
 る兵士の数も多いと予測され、混戦になってしまう可能性が極めて高いです」

「しかし中央道が封鎖されるとなれば商人も今は出入りできなくなっているの
 では?となると自国の兵が見過ごさないと思うのですが・・・どうでしょう?」

「・・・・・・」





「まあ、王子が行方不明で探すのに手いっぱいなんじゃないかな。もしかしたら
 動いてるかもしれないけど、そんなに期待はできないし来るまで待てないかな」

「そこで、旧道はどうでしょう?」

「旧道?」

「今はほとんど使われていない道なので人通りもほぼなく、猛獣が出るとかで
 危険が伴い王国兵による助力も見込めませんが、向こうも手薄だと思います」

「・・・だとすると旧道を選ぶのが良さげ?」




しばらく考えたのち、一同が選んだ選択は旧道を通り王都へ近づくことだった

ギンの読みが当たってか兵の姿は見当たらず順調に歩みを進めている。全く

いないことに気づくと違和感を感じるがその理由はすぐに明らかになる



「一回りしてきましたが・・・兵がどこかへ向かっていました」

「どういうこと?」

「おそらく、ここにいた兵ではないでしょうか。目立った動きもできず微か
 にしか聞こえませんでしたが『中央道にリレミア軍が現れた』とか・・・」

「!」

「中央道で例の兵とこの国の兵が戦闘しているようです」




ここにいた兵は増援に向かったのか、なんにせよこれはチャンスである



「結果的にチャンスだね。中央道に集まっている今ここを抜けちゃおう」

「ですね」










「ふぅ、ここまでは順調順調」

「!見てください!」



森を抜けた時、シズクが前方を指さした。指された方向を向くと橋らしきものが

見える。近づくと下には川が流れているがその中で一同はあることに気づいた



「橋が・・・かなり古いもののようですね」

「今はもう使われていない旧道ですから。今にも崩れそうですね」

「ということは・・・ええ!?ここまで来て戻らなきゃいけないの!?」




「・・・いえ、遠回りすれば別の道があったはずです」

「ミズキ、本当?」

「私の記憶が正しければ、何年も前に見たので曖昧ですが・・・」

「危険ではありますが渡ろうと思えば渡れそうですが・・・」



今引き返せば兵がいないとも限らない。中央道の様子がわからないが二択

の中どっちを選んだ方がいいのか。橋の下にある川は流れは急ではないが

どこに繋がっているのか想像もつかない。数秒間の無言の後




「・・・いや、遠回りしよう」

「渡らないのですか?古びてはいますがまだまだ使えそうですけど」

「縄は擦り切れてるし板もいくつか欠けてる。こういうのは渡ってる最中に敵が
 来て橋が崩れて落ちるとかそういう展開が待ってるんだよ!だから渡らない!」

「・・・何の話ですか?」

「とにかく、今は危ない確率に賭けるより確実な方を選ぼうってこと!」




橋を渡ることを諦め別の道に進むとこれまで森だった風景は変わり草木が

生えない場所へと変わっていく。しかし遠方に何かが見えると少女は指さした



「あ、あれ!」



指さされた方向には遠くに塔のようなものが見える



「建物が見える」

「あれは王都にある時計塔ですね」

「王都!ということは・・・」

「確実に近づいていますね。ゴールが見えてきた、ということですか」




その頃別の場、石で造られた建物からは街の様子がよく見える。そんな一室に

集まった集団の中に一人の男性らしき姿が現れると地面に膝をつき告げた



「王宮騎士団二番隊、ただいま帰還致しました」

「ご苦労だった」

「は。報告致します。中央道にて約7000程のべス兵を捕捉、交戦しました。結
 果その場から立ち去らせることに成功しましたが布陣を引いた原因は不明です」

「王子は?」

「いえ、中央軍に王子の姿は見当たりませんでした」

「そうか。・・・報告ご苦労だった」

「はっ、失礼致します」



その場から男性が去ると残っていた2人のうち片方が口を開く



「消息は不明、しかしあそこにべス兵がいたのは・・・」

「王子は捕まっていない・・・と捉えるのが筋でしょう」

「あぁ。この付近にいるやもしれぬ、総員を上げて探すのだ」



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次回

城下町へと向かう一行だったがあと僅かに迫った所で再びべス兵が現れる

交戦しミズキを守る中ついに彩花も自らの持つ力を発揮する。息をつく間も

なくまたも兵が現れ・・・?誰も知らなかった。これが序章だということに


次回 第6章、「揺れる波紋」


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