INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第11話、焦燥感

東町付近の拠点にて目的を聞きだすことに成功したファイター達。喜ぶのもつかの間、下町

に『黒き翼』が現れ彩花とリリーナが向かったとの情報を受ける。急いで向かう一同だったが

リリーナだけが確認され少女の姿は見当たらないのだった。彼女の言葉に更に進むが・・・
_____________________________________
「あの様子、ただ事じゃなかったな」

「彩花姉ちゃん・・・無事でいて!」



次第に前に見えたのは立ち止まっているロイの姿。前方には二分するかのように地面が横に

割れていた。ロイに並ぶようにファイターたちもギリギリまで進むが底が見えないほどの深さ



「行き止まり・・・!?」

「これは・・・?」


ファイター達は辺りを見渡すがそこには人はおろか生物の気配すら感じられない





「いない・・・?」





一つ一つ見渡すがやはりそこに人らしき姿はない。その時ドンキーの声が聞こえた



「おい!これ・・・」

「!」


ドンキーの呼び声にファイター達が集まるとそこには一か所だけ、地面が赤く染

まっていた。部分的に染まっているもののそれは紛れもなく血の痕と思われた



「ここで・・・戦闘があったのか?」

「でも、にしてはここだけっていうのはおかしい・・・」





「彩花!?どこにいるの・・・彩花!」





叫び声を上げながら辺りを走りまわるが返事は返ってこず姿も見当たらない。続くように

ファイター達も少し離れた場を探すがなぜいないのかと疑問と恐怖感がファイター達を襲う





「どうして・・・いないの?」





誰かが呟くがちょっとやそっとでは諦めきれない事態、何度も同じ場所を見返す



「もっと広い範囲を・・・」

「・・・いや、待て。今は町の混乱を抑えるのが先だ」




焦りを隠せない口調で叫ぶロイに対し冷静に今すべきことを答えたスネークが

きっぱりと両断するとその声にロイは振りかえった。続いてファイター達も振り向く




「・・・最優先すべき事だ」

「え!?でも・・・」

「これ以上被害を広げてはいけない。これは・・・君にしかできない事だからな」



重く、冷静な声が焦りを表わしていたファイターたちに突き刺さる


「そうだな、黒き炎がまだ町の中に潜んでいるかもしれん」

「僕、リザードンに乗って空から探してみます!」

「僕も行くよ!」


モンスターボールからリザードンを繰り出すとポケモントレーナーは上に乗る。続けてピ

チューがトレーナーの肩に飛び乗り翼の音をはためかせ砂が舞うと空高く飛びあがった


「俺ももう少し探してみる」

「ぼ、僕も!少しの間だけなら飛べるし!」




続けてソニックとカービィが駆け出すと捜索は彼らに任せる事を説得する




「あいつのことはあいつらに任せよう。今は・・・お前がすべきことをするべきだ」

「・・・そう・・・だね」






悔しさを隠しきれないように下げた頭に握っていた手の力が強まる。だがこれも土地を治め

る者として最優先すべき事は把握しているのだろう。これもまた経験故の成長なのだろうか





「・・・現在、落ち着きを取り戻しているとの事です」

「そうか。皆ごくろう様、しばらくは警戒態勢を解くことのないよう警戒していてくれ」

「はっ」



エリウッドの前で兵士が一礼をすると扉の向こうへと去って行く。そしてファイター達は

部分的荒野からフェレ城へと戻ってきていた。被害はほぼなく損傷も犠牲者もないもの

のたった一つ、どうしても見つからなかった姿に部屋の中は重みがのしかかっていた




「いなかった・・・!?」

「はい。確かに・・・」




「嘘・・・だって私が逃げる時確かに・・・」




マスターハンドを始め神々達も唖然とした様子で呟く。しかしいたとされる、崖付近

に姿は見当たらずこの先に行く事は不可能であり行方は知れぬものとなっていた


「考えにくいが・・・捕まった?」

「あの彩花さんがですか?信じられませんが・・・この状況、そう捉えるのが自然でしょうか」




沈んだルキナの声が響くと、ピットは背を向けているパルテナに尋ねた




「パルテナ様、掴めましたか?」

「・・・ダメですね。私の奇跡の力を持ってしても・・・彼女の足取りが掴めません」

「・・・パルテナ様。・・・それって・・・」


何かを言いかけた所でピットは言葉を止めた


「何かあるのか?」

「・・・・・・」


言いにくそうに、口を閉じていたピットに代わりパルテナが答えた


「私の奇跡の力は・・・特に追跡や通話は神か、ある程度の力を持つ者にしか通じません」

「私の波動と似たようなものか」

「ええ。邪となる存在はまた特別ですが・・・彼女の追跡自体は出来るはずなん
 です。力が追跡出来ないという事は・・・力が存在していないという事になります」

「まさか・・・」


ルイージが勘付きぽつりと呟いた時、一同はハッとするように顔を上げ声を発する


「いやいやいや・・・嘘だろ?」



以前のように神などの力によって追跡が不可能にする、力が感じられないようにする空

間を作りだすことは可能でありそれならば納得も行く。だが今回その可能性はないのだ


「彩花は紛れもない人間ですから、力を隠すなど出来る訳がありません」

「・・・・・・」


勘のいい者達はパルテナが言わんとしている事を理解する



「・・・どういうことですか?」

「つまり、どういうことだ?」


その一方、直接伝えぬ言い回しに理解していない者もいた。そんな質問に対しパルテナ

は真実を告げようとするが口は止まる。しかし言わなければ全員には伝わらないだろう




「それは・・・」

「それは・・・?」




長い沈黙の後、意を決したようにファイターたちの方を向くと言葉は声となり発された








「彼女が・・・命を絶った可能性が高いです」




「っ!?」

「・・・そ・・・んな・・・」



パルテナのはっきりと、重みののしかかった声に数人のファイター達はその場に崩れ落ち

た。言わずともパルテナの雰囲気から察していた数人とピットも分かっていたとはいえいざ

言葉となり発されると反応せずにはいられない。わかっていたけれど、聞きたくなかった



「・・・え?」

「・・・存在が消滅したというのなら、私が見つけられないのも理由がつきます」

「パルテナ・・・!?」



パルテナの方を向き詰め寄るようにピーチが口を開く



「じょ・・・冗談にしては流石にタチが悪いわよ・・・?」

「冗談なら、どんなによかったことか」

「!」


パルテナの顔は真剣そのもので、冗談を言っているようには見えない。いつものように

冗談だとピーチですら信じたかった。今ここに、いつも通りでいられる人物はいなかった



「ま、マスター達は何かわからないの?」




ロイはさっきから静かなままでいたマスターハンドとクレイジーハンドに尋ねた




「・・・私はパルテナとは違い力の有無関係なしに見つける事は可能だ。だがそれは・・・ニ
 ンテンドーの者に限る。彼女はニンテンドーの者ではない。よって・・・追う事は出来ない」

「そんな・・・」





「パルテナの言う事は、あくまで可能性だがな」

「なら、もう一度探しに・・・」

「待て!」




扉へと向かおうとしたところにマスターハンドの声が響く




「混乱を抑えたとはいえまだどこに潜んでいるかわからないのだぞ。うかつに動くのは危険だ」

「でも、探せば見つかるかもしれないじゃないか!」

「辺りには、いなかったのだろう?」

「でも・・・!見落としてただけかもしれないし、なら早く見つけないと本当に・・・っ!」



可能性が少しでもあるのなら、じっとなんてしていられない。重傷を負っているのなら

早く見つけなければ今度こそ手遅れになってしまう。一層焦りは大きくなるばかりだ




「落ちつけ!空からも探したがいなかったのだろう?」

「は、はい・・・」

「それに、何十人もの目で探して見落とすと思うか?」

「・・・・・・」


マスターハンドの言葉に誰もが言葉を失う。冷静さを失っているのは明らかである





「今はいったん落ちつかせるんだ。冷静にならなければ、さらなる事態を招きかねない」



それから数分後、無言のままだった空間にマスターハンドの言葉が響いた



「・・・落ちついたか?」

「・・・ごめん・・・」


ほんの数分で状況は変わっていないのに完全に落ちついたわけではないだろう



「少しだけ・・・」

「まだ決まったわけではありません。今は情報の整理が先でしょう」



パルテナが告げると視線を移し先にいた人物に向かって問いかける



「リリーナ、できますか?」

「・・・はい・・・」

「先ず、戦いの最中あんただけを逃がしたんだな?」

「・・・はい」



===================================

次回

絶望的状況の中整理の為ファイターたちは当事者であるリリーナに数々の質問を問い

かける。次々と明らかになる中ルキナのある疑問に対し違和感があった事をリリーナ

は話す。希望が断たれかけていた時、彼女を助けた光が現れそれは人の姿となり・・・



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